鳩山郁子オマージュ展 《羽ばたき Ein Märchen》 |massaging capsule|飛行術の教室
Text|massaging capsule
鳩山郁子先生による漫画版『羽ばたき』では、原作小説の終幕に対応する鮮烈な場面の後、さらにオリジナルのラストシーンが描かれます。序盤でジジが見た夢の続き、その陽光に満ちた光景と彼の笑顔は読者への救済でもあります。
「僕は夢の中で、お前たちに飛行術を教わっているんだ」とジジは鳩に語りかけました。お話の中で詳細には触れられていないその「夢」も、漫画オリジナルのシーンと同様に、どうか明るく楽しいひとときであったならいい、救いの時間であったらいい、と願いました。
もしかしたら、それは鳩たちが教師で飛行術を教える学校なのかもしれない。学校には制服があるかもしれない、と空想を膨らませながら制作したのが「飛行術を学ぶアームコルセット」です。
本体部分の生地には、ユニフォームに使用される綿とポリエステルの混紡素材を採用しました。可能な限り、細部も敢えて手縫いではなくミシン縫製で仕上げることで、学校制服の均一な印象を目指しています。
制服を着装する動作のストイシズムに倣い、着脱も裏面のファスナーで行います。
鳩の飛行術学校の校章として、オリジナルの羽根モチーフを機械刺繍で施しました。物語の中の鳩は命を削って最期までジジに寄り添います。ですから、羽根の図案は整った綺麗なシルエットではなく、すこし毛羽が乱れて綻びつつある形をしています。
飛行術学校での生徒のレベルは、フラップ・セーラーライン・刺繍の色で分けられていて、鳩の先生たちにはひと目で判別ができるようです。どのカラーがどの等級なのか、どうぞ身につける方にご自由にご想像頂けたら嬉しく思います。
★本作品の仕様
・マシン刺繍で羽根の図案を当て布フラップに刺繍しました。
・当て布フラップは編み上げ裏面の下部で一カ所だけ縫い止めています(当て布の取り外しはできません)。
・折り返し部分は編み上げの結び目にスナップボタン付きのテープを通し固定しています。
・背面のファスナーでの着脱です。
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massaging capsule|服飾ブランド →HP
1998年よりmassaging capsule名義にて服飾製作。 脆く傷付きながら懸命に自立する人物像をイメージし、そのような人たちが強くあるための殻としての服をデザインしている。ブランド名はE・ルッチオーニとマクルーハンの言葉に東京のイメージを重ねたもの。展示会や催事等参加多数。
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作家名|massaging capsule
作品名|飛行術を学ぶアームコルセット・3色
[表地1]ポリエステル65%・綿35%
[表地2]綿100%
[縁テープ]レーヨン65%・シルク35%
[他テープ]レーヨン100%
金具類・合金
作品サイズ|Mサイズ
平置き時長さ約18cm/幅約11cm
手首周囲約14.8cm/履きこみ口(手首から9cm腕側周囲)約20cm
制作年|2021年(新作)
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作家名|massaging capsule
作品名|【サイズオーダー】飛行術を学ぶアームコルセット・3色
[表地1]ポリエステル65%・綿35%
[表地2]綿100%
[縁テープ]レーヨン65%・シルク35%
[他テープ]レーヨン100%
金具類・合金
作品サイズ|お客様のサイズに合わせてお作りします
★サイズの計測について
以下の2箇所のサイズを備考欄にご記入の上、お申し込み願います。
・手首サイズ
・手首から9cm肘側の腕回りサイズ
★納期|2021年12月28日より順次発送
制作年|2021年(新作)
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