網代幸介個展|DAY 6
網代幸介さまのオンライン開催個展《ミス・ソーダのたのしいお茶会》最終日——菫色の小部屋のソーダたち面々は、最後の夜を賑やかに過ごしています。
6日間に渡りお届けしたナンセンスなティパーティ。ご高覧下さいました皆様に心より深く感謝申し上げます。最後の更新をお届け致します。
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毎日更新された絵入りストーリーの最後には、既刊絵本でも大人気のサーベル夫人が登場! 絵本作家としての網代さまの魅力が伝わるストーリーの更新、お楽しみ頂けましたでしょうか。
そして、大変光栄なことに、今回お届けした10の絵画とストーリーを霧とリボンより絵本として出版させて頂くことが決まりました! 時期は未定ですが、網代さまの物語の住民になった気分で、素敵なブックデザインを施すことができるよう頑張りたいと思います。続報にご期待下さい。
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ティウェアのコーナーでは、網代さま、レミーのアトリエ、霧とリボン三組の初コラボ商品「ミス・ソーダのたのしいティタオル」をお届けしました。
不思議な面々がズラリ並び、ナンセンスなひとときを皆様の日常にもたらす一品、ぜひご愛用頂けましたら嬉しいです。
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いよいよカーテンが閉じられる終幕の今夜——夢へのいざないも最後となります。今宵は新作(非売品)と常設、2点のオブジェ作品をお届け致します。
・—・—・逆さまの世界・—・—・
(2020年・非売品)
忘れられた夢。重力をなくした夢。家具は床だった天井にはりついてしまって、私と、愛犬のチーズと、ずるがしこい悪魔と、つまらない本(面白い本は何故か机の上にある)、それから家族の写真だけが床からはがれおちてしまった。
けれど、まったく悲しいとはおもわなかった。この部屋も窓からながめる家の庭もすべてが退屈でしかたがなかったのだから。同じ世界のもうひとつのあたらしい世界。目の前にあるこの梁でさえなんだか新鮮で愛おしいのよ。
赤いタッセルのついた扉をあけると、ふわりと流れ出てきた忘れられた夢の気配——これまで届けられた夢の断片は、全てここが住まいだったのかもしれない。
ひっそりと、夢が夢のまま息づく場所。私たちがたとえ忘れてしまっても、私たちの代わりに夢を保管してくれる場所。
扉を開けて、逆さまの世界に時折お邪魔しながら、忘れられない夢がいつの日か叶うように、少女の「もうひとつの新しい世界」をよく知っていきたい——
*本作は非売品となります。
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霧とリボンで常設作品としてお預かりしているオブジェ作品「読書」のご紹介です。
絵画から飛び出し立体となった不思議な生き物たちは、存在感増し増し。飾っているだけでお部屋の中は、生き物たちの気配増し増し。網代さまの世界にだんだんと侵蝕され、いつの間にか住民になる夢が叶う、素敵な作品です。
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網代さまの作品販売は、霧とリボン オンライン・ショップにて6月28日(日)10時よりスタートです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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作品名|読書
ミクストメディア
制作年|2017年(常設作品)
作品サイズ|17.8cm × 25cm× 7.9cm
*裏面上部にフックがついていますので、壁掛けも可能です
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