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レース模様の図書室、再訪|フランスガム《2》|存在と不在のバッグ

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Text|KIRI to RIBBON

 菫色の図書室には、昼から夜へと向かうはざまの時間帯にだけ現れる秘密の扉がいくつかあります。
 そのひとつは「もしかしたら存在していたかもしれない世界」、少女たちが「ノスタルジー国」と呼ぶ不思議な国への扉——

 妖精エートルにいざなわれて、扉の向こう側へ。菫色の図書室をしばし離れて、旅をしてみましょう。



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 少女たちの今回の旅の目的は、憧れの先輩たちが愛用している「存在と不在のバッグ」という不思議な名前のバッグを入手すること。ノスタルジー国でひとつひとつ手作りされ、ノスタルジー郵便社より気まぐれに輸出されているらしいのです。

 少女たちはその「気まぐれ」が待ちきれず、果敢にノルタルジー国へとやってきました。

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 小川のほとりで、妖精さん達が水遊びをしています。
 少女たちに気づくと驚く風でもなく、来るのを知っていたかのように迎え入れてくれました。少女たちは「まるで私たちのようだ」と思いました。

 木陰に「存在と不在のバッグ専門店」がありました。草原の上に、バッグだけが並んでいます。木漏れ日が妖精さんたちの羽根に光を届けていました。

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 菫色と濃アブサン色。少女たちは好きな色を選びました。三編みの持ち手は手にしっくりと馴染み、鮮やかでありながらシックなお色目は紺色の制服に映えます。憧れの先輩になった気分で、はしゃぎながら草原の上でポーズを取っています。

 そろそろ、菫色の図書室に帰る時間になりました——

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 少女たちはノスタルジー国の使用法に倣い、「持ち運びできる小さな書棚」として存在と不在のバッグを利用しているそう。時々親友と小さな書棚を交換して、返す時は気に入った本の頁に押し花を潜ませるのもノスタルジーの文法。

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 フランスガム様の瀟洒なイラストが配された「存在と不在のバッグ」は、2020年秋、ここMAUVE CABINETにてオンライン開催されたフランスガム個展《Nostalgie》にて発表されました。本展にて限定数再販いたします。

 バッグのデザインと持ち手の三編みを霧とリボンが担当、美しい佇まいはレミーのアトリエの縫製です。

 お色目は菫色と濃アブサン色の2色展開。妖精の編み毛をイメージした三編みの持ち手も印象的なバッグは、裏地付きマチのあるお仕立てなので、コットン素材ながら、お出かけバッグとしてご活用頂けます。

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 小さな書棚としても活用できる「存在と不在のバッグ」。ぜひご愛用頂けましたら嬉しいです。

フランスガム|イラストレーター →HP
小林晃(aki kobayashi)という名前で雑誌や書籍、広告、パッケージなどの媒体で活動しています。フランスガムという名の元に、展示や様々な創作活動を行っています。
あなたのすごく近くにあるかもしれないし遠くにあるかもしれない、どこにもないかもしれないしどこかにあるかもしれない世界、を創作しています。

フランスガム様の本展新作はこちらです

00_通販対象作品

作家名|フランスガム & 霧とリボン & レミーのアトリエ
作品名|存在と不在のバッグ

素材|
表地:コットン100%(インクジェット染料プリント)
裏地・ポケット:コットン100%
持ち手:アクリル100%
サイズ|
本体:縦17cm×横25cm×マチ8cm
持ち手の長さ:21cm/手持ち・手首に掛けられる長さ
初回発表年|2020年
*各1点ずつの再販となります。
*オンラインショップに別ショットの写真含め、詳細を掲載しています。

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