ヒルデガルトの小径|keino glass & 内林武史|ヒルデガルトへと続く光
古のヒルデガルトの存在に思いを馳せる時、静謐な光の風景が、そのよすがとなってくれるかもしれない。keino glassと内林武史。互いにリスペクトし合う二人のアーティストによる、初コラボレーション作品がここに完成した。
作品の写真はkeino glassによるもので、その繊細な美しさを余すことなく伝えてくれる。
樹の幹が見守る休息所に現れたのは、植物を興味深げに見つめるヒルデガルト。ガラスの向きを変えれば、四方に彫刻された風景が、重層的に立ち現れてくる。木箱の窓の十字を通してオブジェを見つめれば、彼女の植物への関心が信仰と深く結びついていることがわかる。
現れるのはただ一つの光景ではない。台座の光の色を変えることで、これまでとは違った世界が見えてくる。木箱に入れて、または木箱から出して、小枝を挿し、階段を置けば、自分だけの世界が無限に広がっていく。keino glassと内林武史、二人の作家が魅せる唯一無二の光景である。
オブジェを囲む金属は、信仰深いヒルデガルトを象徴するように、または見守るかのように、頂上の十字架へとつながっている。
keino glassの作品には想像力の奥行きが付随している。ガラスの中に表された世界は凝縮されているにもかかわらず、圧倒的に開放されている。
その特徴は、内林の作品と一体になる時、より顕著に表れる。木箱に入れて十字架を通して見つめた風景の広がりは圧巻である。閉じているはずの空間にこれだけの奥行きが生まれる驚き。二人のアーティストの奇跡の邂逅を象徴する作品である。
放たれた小鳥たちと共に、見る者の想像力も羽ばたいていくような自由さを備えたオブジェ。小鳥が次に止まるのは、台座の上の枝木だろうか。白色光の明るさを変えれば、また一つ新たな物語が生まれていく。
小鳥と戯れるヒルデガルトの柔らかな日常。階段を上がっていく行程は、ヒルデガルトの着実な歩みと重なるかもしれない。あるいは一段一段が、見る者を作品世界にいざなう道標となっているのだろうか。
二人の作家が生み出す空間には果てがない。あとは想像力を自由にめぐらせるだけでいい。光を変えることで世界は無限に広がっていくのだから。
会場風景写真|霧とリボン
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作品販売期間
【7月9日(土)23時〜11日(月)23時】
作家名|keino glass & 内林武史
作品名|ヒルデガルトの休息所
コラボレーション作品 【木箱&光る台座セット】
ガラスオブジェ制作者:keino glass
木箱&光る台座制作者:内林武史
(窓付き木箱・光る台座・階段×2・枯れ枝・電池)
素材・材料|
ガラスオブジェ: ソーダガラス
木箱&光る台座: 木材・ガラス・レンズ・電気部品・他
作品サイズ|
オブジェ:高さ8.2cm×幅4.3cm×奥行4.3cm
木箱サイズ:高さ18.2cm×幅12.5cm×奥行13cm
台座サイズ:高さ3.3cm×幅8.8cm×奥行8.8cm
光の色を白色、電球色に切り替え可能、明るさ調整可能
制作年|2022年(新作)
*オンラインショップに別ショットの詳細画像を掲載しています
*オンラインショップに注意書きを明記しています
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作家名|keino glass & 内林武史
作品名|散策の路
コラボレーション作品 【木箱&光る台座セット】
ガラスオブジェ制作者:keino glass
木箱&光る台座制作者:内林武史
(窓付き木箱・光る台座・階段×2・枯れ枝・電池)
素材・材料|
ガラスオブジェ: ソーダガラス
金属部分:ハンダ・真鍮
木箱&光る台座: 木材・ガラス・レンズ・電気部品・他
作品サイズ|
オブジェ:高さ102cm×幅3.7cm×奥行3.5cm
木箱サイズ:高さ18.2cm×幅12.5cm×奥行13cm
台座サイズ:高さ3.3cm×幅8.8cm×奥行8.8cm
光の色を白色、電球色に切り替え可能、明るさ調整可能
制作年|2022年(新作)
*オンラインショップに別ショットの詳細画像を掲載しています
*オンラインショップに注意書きを明記しています
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作家名| keino glass & 内林武史
作品名|森へ
コラボレーション作品 【光る台座セット】
ガラスオブジェ制作者:keino glass
光る台座制作者:内林武史
(光る台座・階段×1・枯れ枝・電池)
素材・材料|
ガラスオブジェ: ソーダガラス
光る台座: 木材・ガラス・レンズ・電気部品・他
作品サイズ|
オブジェ:高さ6.5cm×幅4cm×奥行3.8cm
台座サイズ:高さ3.3cm×幅8.8cm×奥行8.8cm
窓付き木箱は付属しません。光の色は白色のみ、明るさ調整可能です。
制作年|2022年(新作)
*オンラインショップに別ショットの詳細画像を掲載しています
*オンラインショップに注意書きを明記しています
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作家名| keino glass & 内林武史
作品名|小径をぬけて
コラボレーション作品 【光る台座セット】
ガラスオブジェ制作者:keino glass
光る台座制作者:内林武史
(光る台座・階段×1・枯れ枝・電池)
素材・材料|
ガラスオブジェ: ソーダガラス
光る台座: 木材・ガラス・レンズ・電気部品・他
作品サイズ|
オブジェ:高さ6cm×幅3.7cm×奥行3.7cm
台座サイズ:高さ3.3cm×幅8.8cm×奥行8.8cm
窓付き木箱は付属しません。光の色は白色のみ、明るさ調整可能です。
制作年|2022年(新作)
*オンラインショップに別ショットの詳細画像を掲載しています
*オンラインショップに注意書きを明記しています
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