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賭場の勝者

サラリーマンが確定拠出年金という博打に強制参加させられてもう何年になるだろうか。

定期的にレポートを見ては、増えた減ったと言い合う光景も在宅ワークがほとんどになると聞こえなくなる。

もっとも自身はリスクを取らない方法で運用しているので、実際のところ増えも減りもしない。世の中がインフレに振れる分、実質的に目減りはしているのだが。

博打を良いように言わない人は多い。ワシも嫌いではないけど、嗜むものであり、退職金を博打には使いたくない。

確定拠出年金を始め投資とは博打である。リスクの程度の問題はあるが、失くしても文句は言えない類のものだ。いわば賭場への強制参加制度だと再認識した方がいい。

博打は一握りの勝者と圧倒的多数の敗者を産むのが構造的な事実である。

博打での唯一の確定的な勝者は寺銭を取れる賭場主である。

麻雀然り、競馬然り、トータルで勝つのは雀荘だしJRAである。

ただ、この賭場は途中でいきなりレートが変動することも珍しくない。

円の価値がある意志を受けて変わるようだ。

こんなインチキな賭場に入る勇気はワシにはない。