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さよなら夏の日

宮仕えになってから、長い休暇は正月、ゴールデンウィーク、お盆休みの年に3回になった。
幸か不幸か、鬱で休んだ4か月という黒歴史はあるけれど、このリズムが20年以上続いてきた。

長い休みに入る前にこそ、休みにアレがしたいコレがしたいと、若い頃は思えたし、実行に移す元気もあった。

でも最近は、休み最後の日に「アレがしたかった、コレがしたかった」と過去形で思い出してしまう。

自己弁護すれば、休み前は休み期間に逃げ込むことに精一杯で、休みに何をすると考える精神的肉体的な余裕がない。

だから休みである程度充電できた休み期間の最後に、本当に望んでいたことを思い出すのだろうと思う。

これも自己弁護になるが、家庭があると、休み期間は自分の都合だけでは動けない。

今回の休みは今までの反省を生かして、久々に「18きっぷの旅」でも行こうかと思っていた。

ところが、家族が一人でも体調を崩してしまうと、仕事柄、夏休みの無い共働きの妻のサポートで途端に日常から離れることはできなくなる。

なかなか上手くは行かないものだ。

本当はこういう時期にどこかへ出掛けるのは、混んでいるし何かにつけて高くつくから避けた方がいい…なんて、この言い訳も繰り返しだなぁ。