発達障害者がプロジェクトマネジメントをする時の注意点

発達障害者にとってプロマネは鬼門

最近、なぜかプロジェクトマネジメント的なことをさせていただいている。

ちなみにプロジェクトマネジメントとはこんな感じのことを指す

プロジェクトマネジメントとはプロジェクトを成功裏に完了させることを目指して行われる活動のことである。これにはプロジェクトを構成する各活動の計画立案、日程表の作成、および進捗管理が含まれる。

読んでもらえればわかると思うが発達障害持ちの自分にとっては、結構苦手なことをしなければいけないケースが多い。

ASD特性のため、後述するがプロジェクトメンバーや顧客、上司とのコミュニケーションに齟齬が生じやすい、

またADHD特性があると、ケアレスミスやスケジューリングミスなど、プロジェクトの進捗に遅れが生じる可能性も十分に考えられる。

とは言うものの、プロジェクトマネジメントができるようになると市場価値が上がる。

年収600万円くらいで地方でフルリモートをすると言う甘っちょろい夢を持つ自分にとってはいい経験だ。と言うことでやってみた。

結論から言うと半端なく失敗しているが、その分学びも多い。(ちなみに致命傷には至っていないのは幸運。ちなみに致命傷とは顧客から大クレームを受けて損害賠償請求食らうクラスのものだ)

今回は発達障害者の自分の視点で見た、プロジェクトマネジメントを行う上で注意すべきポイントをまとめておいた。

もしかしたら定型発達の方にも参考になるかもしれないので是非読んでもらいたい。

ポイント1:各ステークホルダーの言うことを鵜呑みにしない

プロジェクトマネジメントで一番きついと思ったのは、関わる利害関係者が複数いることだ。

クライアントや上司、実作業をしていただくエンジニアやプログラマーの方がいるが、全員が全てのことを把握しているわけではない(もちろんプロマネも)

なのでこんなことが往々にして起こる。

スライド1

クライアント側の担当者の指示が間違っていて、そのまま作業をしてしまった場合、こんなことになる。

スライド2

本来、業務の目的などを深く考えていればもしかしたらクライアント側の間違いに気付けたかもしれないが、ASD特性があると鵜呑みにしてしまい、とんでもないポンコツアウトプットを出してしまう可能性があるのだ。

また、これは自分の経験だがエンジニアさんとのやりとりでも発生しやすい。これは多分、自分よりエンジニアさんの方が専門的なことはわかっていると甘えきるからというのもある。ここはすごく反省。

スライド3

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ちなみに上司が言っていたことでも鵜呑みにしてはならない。
例え社長でも、その場は聞いているふりして、伝言先に伝える内容を精査しないとこんな風になる(これも実体験)

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一番大事なのは相手の言っていることを鵜呑みにしないことだ。ASDを持っていると難しいと思うがこれをやらないと致命傷を負ってしまう。

なので大事なこととしては言われたことの根拠を明確にしておくことと、もし仮に相手の言ったことが間違いだったらどう言った点で間違いが発生する可能性があるだろう?と考えてみることしかない。

後、相手が出してきたアウトプットは必ずデバッグ作業をした方がいい。じゃなきゃ後で死ぬ。

ポイント2:「事前に」やばいと思われる点をピックアップしておく

とはいえ、デバッグ作業を行う際に、ADHDの特性が問題になることがある。

その問題とは、自分が不注意だから、相手が提出したもののミスに気がつかないと言うお笑いが発生してしまう可能性があることだ。

なので百点満点のアウトプットを出すのは厳しいと考えよう。それよりも、これを外したら本当にヤバイと言う点だけは絶対に落とさないようにしよう。

具体的には、個人情報漏洩とか、結果的に虚偽の報告になってしまうようなことだ。

何が本当にヤバイのかわからない人は上司に「絶対に落としてはいけないポイントは何か」聞くようにしよう。

ポイント3:とにかく定時連絡を入れれば致命傷にはならない

最後に発達障害の特性として、スケジュール管理ができない。悩んでしまってグズグズ先延ばしするなどの致命的な特性がある。

以前の記事で説明したタスク管理ツールを最大限使うという手もあるが、それでもタスクを先延ばししてしまうなんていうポンコツなところがある。

これの最大の対策は、とにかく上司に毎日でもいいから報告の時間を作ることだ。

これさえしておけばミスって叱られることはあっても、致命傷には至らない。

しつこいくらい定時報告はしておこう。そうすればおんぶに抱っこでもなんとか凌ぐことができる。(それは成長に繋がらんやろというツッコミは置いておく。発達障害なので開き直りも大事なのだ)

まとめ:プロマネは発達にはマジできつい。でも生かせるところもある

ASD、ADHD共にコミュ障なので、マネジメントよりも基本的に作業者や職人の方が向いている。

ただ、発達障害なら発達障害なりに戦う方法もある。

例えば綿密な仕様書を書いて発注先に誤解ない指示を与えるなんていうASD特有の能力はエンジニアとのコミュニケーションで役立つ部分もある。

弱みに対しては上に挙げた方法を用いれば、致命傷になることは減ると思う。

野球で言うと2回10失点が6回4失点くらいにはなる。

自分もプロマネ初だったのでまだわからない部分もあるが、今後も学んだことがあれば共有していきたいと思う。


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