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それでも道は続いてた!~大学時代の不登校体験から~

こんにちは。臨床心理士のかちゆみこです。

4人のこどもを育てながら、オンライン専門のセラピールームを開いています。

上の子二人に不登校だった時期があります。

私の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

今回は、親としての体験ではなく、私自身の大学時代の不登校体験について書いてみたいと思います。

当時は、「不登校」という認識はありませんでしたが・・・(;^_^A

私の場合は、大学生と大きくなってからの体験ですが、こどもの立場から体験を伝えることで、何か皆さんにも響くことがあるかもしれません。

少しおつきあいいただいたら嬉しいです。


大学受験に失敗して

私は、高校では、友人関係は表面的な付き合いだけで済ませ、受験勉強に打ち込んでいました。

あこがれの大学で、あこがれの一人暮らしをして、あこがれの青春を過ごすんだ!!!

今思えば、それもせいいっぱいのそのときの『防衛』で、未来ばかりを夢みて、現実・今を生きることから避けていました。

高校3年のとき。
ちょうど、受験シーズンに突入した2月に、ずっと一緒に住んでいた祖父が亡くなりました。

それを言い訳にするつもりはないけれど、受験結果は撃沈(´;ω;`)

受かったのは滑り止めに受けたひとつの大学だけで、あとはすべて桜が散りました。

あこがれの大学生になったものの・・・

浪人するという選択肢もありましたが、私は早く一人暮らしをしたかったので、上京し、大学生になることにしました。

あこがれの大学生になることにワクワク、期待いっぱいでした。

でも、実際に大学生になってみると、なんだか思ってたのと違う・・・。

そのとき、選んだ国際文化学科は、入学してから全然やりたいことではなかったことに気づき、周りの友人たちとも何だか価値観が違うなぁって、高校時代と同じように、ニコニコ仮面に。

自分の気持ちにウソをつき続けるのがつらくなって、しばらくすると、学校に行けなくなってしまいました。

引きこもり・ひとりぼっち・映画三昧

誰にも会わない日が続きました。

ときどき、心配して友達から連絡はあっても、やはり何となくお茶を濁して、本音は言えず。

両親にも学校に行っていないことは伝えられませんでした。

一人暮らしの部屋にぽつんとひとり。

ぐるんぐるん回る思考。

私はそれを止めたくて、レンタルビデオで借りた映画を一日中観るようになりました。

映画ノートもつくって、その日の心境と共に、ひとり「生きた証」を残す日々。

自分がこの先、どうなるか、全く道が見えませんでした。

まっくらなトンネルの中にいるようでした。

現実に直面して、見えてきたこと

ずっと思い描いていた未来が目の前から消えたとき、わたしはようやく「現実」に直面せざるを得ませんでした。

あぁ、理想通りの未来なんてなかったんだ。

そんな絶望の時出会ったのが、一般教養でとっていた心理学でした。

心理学の教科書を見ながら、「わたしが学びたいのはこれだ!!!!!」って、体にカミナリが落ちたように感じたことを今でも覚えています。

たしか、フロイトの無意識についての理論でした。

やりたいことができたら、エネルギーが湧いてきた

今まで目標を失っていた状態だったのが、心理学に出会ったことで、トンネルの中に差し込む希望の光に感じました。

逃げていた現実とも向き合う覚悟を決めて、まずは、両親に「相談」することにしました。

今まで裏切られたと感じることも多かったので、両親に相談することは私にとってとても勇気がいるものでした。

一か八かで、えいや~~~~って話してみたら・・・・

当時、両親にしてもらってすごくよかったこと

両親の反応は意外なものでした。

否定も批判もせず、ただ、私の話を聴いてくれました。

「疲れているなら、こっちに少し帰ってきたら?」

実家に帰り、両親と本音で話し合うことができました。

・入った大学が思っていたのと違ったこと。
・大学には行けなくなってしまったこと。
・そんな中、本当に学びたい学問を見つけたこと。
・今の大学をやめて、心理学科がある大学を受験し直したいこと。

私の話を聴き、「おじいちゃんのことで、実力を出せなかっただろうから」と、一度だけ、大学受験するチャンスをくれました。

でも「チャンスは一度かぎり。もし、再チャレンジして不合格だったら、あきらめて元の大学に戻るように」と、責任をとることの大切さも教えてくれました。

私は、小さなころから「私は愛されていない」と拗ねている部分があったので、この両親の反応にはすごく驚きました。

今まで隠してきた本音を、不登校になって初めて、お互いに腹をわって話し合えたような気がします。

拗ねていた部分が「あぁ、私はもしかしたら、両親に対して勘違いしてたのかもしれない」と思えるようになりました。

結局、その後、心理学科のある別の大学を受験し直して、無事に何とか合格し、新たな道を歩き出すことになりました。

あのとき、勇気をもって、両親に自分の本音を言えずにいたら、そして、思い切って話した私の本音から両親が向き合わず逃げてしまっていたら、今の私はいなかったと思います。

両親にしてもらってすごくよかったこと

・いっさい、学校に行けなくなった私を責めなかった。
・ただ、話を聴いて、受け止めてくれた。
・これからどうしていくか、本気で考え、本音で話し合い、せいいっぱい力になろうとしてくれた。
・もう一度、やり直すチャンスをくれた。
・チャンスをくれると同時に、「責任をとること」も教えてくれた。

こどもが不登校になったとき

息子が不登校になったとき、必要以上に私が息子を追い詰めずにすんだのは、この「両親が私にしてくれたこと」がベースにあったからだと思います。

また、両親に長男が不登校になったことを伝えたとき、「〇〇くん(長男)は、今どこにも居場所がないから、じーちゃん・ばーちゃんの家はせめて、安心して過ごせるようにしてほしい」という私の要望をきいてくれたことは息子にとっても、私にとっても、大きな支えとなりました。

親として受け止める器があること

どんなときも、両親が受け止めてくれるという安心感があるとき、今すぐには行動できなかったとしても、こどもは長い人生を歩いていくための大きなチカラになるのではないかと感じます。

私もあのとき、まさか、こんな風に道が続いていくなんて思ってもいませんでした。

あのとき、両親と本音で向き合うことができて本当によかったです。

私が大学不登校期に両親と育み直したのは、根っこのチカラとも言えるかもしれません。

「不登校」という出来事を通して、小さい頃できなかったことを両親と一緒にやり直したのかもなぁと・・・。

今、お子さんが不登校の方も、あきらめず、お子さんと本音で関わるよう努めてみてください。

きっと、それは、お子さんに伝わるはずですよ。

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