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息をひそめる・「好き」をひそめる

私はほんとに、ほんとに、ほんっっっとに、お母さんが大好きなんだなぁ・・・

と気づいたのは、ごく最近のこと。

それまでは、嫌いではないけど、

母に対しては、そんなに感情が動かないから

私はドライなんだなって思ってた。


近頃、うちの子たちの様子をみていて「ん?」と感じることが。

「ママ、だいすき♡」と言ってよく私に抱きついてくるこどもたち。

それってごく当たり前の日常で、疑問にも感じなかったけど、よ~~~~く考えてみたら、すごいことじゃない???って。

だって、私自身は幼い頃から、母親に「だいすき!」って抱きつくなんて絶対に有り得ないことだったから。


安心安全に「好き」と言えない環境

私は三姉妹の長女で、真ん中の妹とは年子、末の妹とは5歳違い。

それから、両親と祖父母、曾祖母の8人家族で過ごしていた。

私は、真ん中の妹が生まれると、両親から一人離され、祖父母の寝室で寝るようになった。

物心ついてから、家の人になぜか聞いてみたら、それは「家の風習だから」「おまえのお父さんもそうだったから」と言われた。

本当は、両親と一緒に寝たかったけど、そんなこと言える雰囲気ではなかった。

さらに悪いことに、祖母は嫉妬深く、みんなから愛されたい人だった。

私が「お母さんの方がいい」と言うと、途端に機嫌が悪くなり、母の悪口を言った。

幼いこどもが寝る前に、自分の母の悪口を聞かされるなんて、想像しただけで胸が押しつぶされそう。

私もつらすぎる現実を何とか生き延びるために、「お母さんがいい」「お母さん大好き!」という感情を抑圧してきたんだと思う。

そんなこんなで、「2歳になる前に両親と離れて寝る」ことになった代償は想像以上に大きく、今でもその傷跡は残っているし、一生、向き合っていくしかないのだろうな・・・とも感じている。


「痛み」にタッチすることで、再生した母への愛

セラピーを受け始めてから、何度も何度も、この痛みにも触れていった。

周りに気を使い、本音を言えなかったチャイルド。

だけど、だけど、だけど

「やっぱりお母さんがいい!!!!」

「お母さんじゃなきゃやだ!!!!!!」

怒り、暴れ、叫び、母を求めるチャイルド。

チャイルドがやりたいように、私はママとして見守る。

家族に見られない場所(このときは、みんなが寝静まった寝室)で、実際に、バタバタと手足を動かしてチャイルドが言いたかった言葉も言ってみる。

あふれ出る涙、あふれ出る感情。

どれも、これも、「感じていいよ」と許可を出す。


今、うちの子たちの姿とも重なり、インナーチャイルドへの共感がさらに深まる。

「そうだよね、お母さんがよかったよね」

「だけど、お母さん来てくれなくて、本当に悲しかったね」

「お母さん、大好きって言えなかったのも、つらすぎたね」

「お母さんの悪口を聞かなきゃいけないのも、いやだったよね」


大きな声で「エ~~~ン エ~~~~~ン」と嗚咽しながら、泣きじゃくるチャイルド。

ひとしきり泣き終えたら、今度はチャイルドから

「お母さん、大好き」っていう溢れるほどのあったかいエネルギーが流れてくるのを感じた。


「お母さん、大好きでいていいよ」

「お母さん、大好きって言っていいよ」

そのときのチャイルドのホッとゆるんだ表情。


わたし、お母さん、大好きでいていいんだ~~~。

こんなに、わたし、お母さんのこと大好きなんだ。


「大好きな人を愛する」って、すごいパワー。

内側からムクムクと湧いてくる。

今まで、それだけのパワーを抑えてたってことは、その流れをせき止めるパワーも同じだけ強かったってことだよね。


胸が広がる・「好き」が広がる


ス~~~~~~~ ハ~~~~~~~

ス~~~~~~~ ハ~~~~~~~


あれ???

呼吸を意識してみると、今までよりもずっと楽に空気が入ってくる!!!!

今まで、小さく小さくなって息をひそめてた

「お母さん大好き」なチャイルドがホッと安心したら、こんなに呼吸が深くなるなんて!!!


胸が広がって、息も広がって、チャイルドの「好き」も広がる感覚。

そっか。

ハートのスペースが広がったんだ♪


「好き」のスペース。

今後はここに何が入ってくるんだろう???

まずは、たっぷりの空気!

心地いい風。

「好きでいていい」っていいなぁ。

気持ちいいなぁ。

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