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御裸イ坂〜哀捨てNOTE 010/小説+詞(コトバ)

♪the end of LOVE

笑顔のすてきなHiToだった
いつまでも その笑顔
見ていたかったのに私
愛し方を知らなくて いつも
傷つけてばかりいた

the end of LOVE
この恋は光りを失い
the end of LOVE
一瞬にして闇の中へ
the end of LOVE
放り込まれてしまった私


 そう…これといった明確な原因はなかった。

 いつしか坂田は、少しずつ深雪とのズレを感じ始めていた。

 それは、今まで生きて来た環境の違いなのか、考え方の違いなのか、はっきりとはわからないが、決して埋まることのない微妙な透き間だった。

 坂田は、初めて深雪に声をかけられたあの場所へ深雪を連れて行き、別れを告げた。

 それを聞かされた深雪は、「何故?」と問いかける声さえ出せなかった。

 坂田は、深雪を抱き寄せた。

 そして、去って行った。

 深雪は追いかけることも出来ず、その場に立ち尽くしていた。



あなたの笑顔が好きだった
輝ける その笑顔
曇らせてばかりの私
なのにやさしくしてくれた あなた
ホントにごめんなさい

the end of LOVE
二度と光ることのない愛
the end of LOVE
失くしたものが大きすぎて
the end of LOVE
闇の中をさまよっている

the end of LOVE
この愛は二度と光らない
the end of LOVE
失くしたものは もう戻らない
the end of LOVE
光るすべを知らない闇に
私は融け込んでしまっている


 深雪は、坂田を殺すことは踏みとどまったようだが、哀しみは捨て切れなかったようだ。

 今となっては、どうしてあげることも出来ないが、どうか、自らを殺すことだけはしないでいてくれと、願うばかりだ。

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