見出し画像

タクシー業界の課題と解決策を考えてみよう

こんにちは。

本日は、「タクシー業界の課題と解決策」についての投稿をしたいと思います。


1.本記事でのゴール

読者の方々が本記事を読み終えた時のゴール(状態)としては、下記となります。

・タクシー業界における課題や問題点を把握している状態
・タクシー業界が今後、進むべき方向性を理解している状態


なので、そのことを念頭に置きながら、ご覧いただければと存じます。

本記事を読み終えた時のゴール(著者作成)

それでは、進めていきましょう。


2.活躍する外国人ドライバー

最近、次のようなニュースを見ました。

人手不足の解消とインバウンドへの対応のため、外国人ドライバーの採用を推進するタクシー会社についてのニュースです。

都内に本社があるタクシー会社では、外国人ドライバーを積極的に採用し、現在、27カ国70人を超える外国出身のドライバーが活躍しているようです。

外国人ドライバーは英語対応もできるので、それによって、日本語が読めない訪日観光客の方々が喜んだり、安心したりすることは、非常に良いことですね。

一方で、「人手不足」というキーワードも出てきましたが、一体、タクシー業界は、今、どういう状況に置かれているのでしょうか?

そこで、本記事では、タクシー業界が抱えている課題、および、その課題を解決するための施策について、話したいと思います。


3.タクシー業界における課題

現状、タクシー業界は、どのような課題を抱えているのでしょうか?

私は、次の3つが主な課題だと考えているので、順番に見ていきましょう。


(1) ドライバーの高齢化
タクシー業界におけるドライバーの高齢化は、重要な課題となっています。

こちらのグラフは、法人タクシーのドライバーの年齢分布ですが、年齢が高齢になるほど、割合が高くなっていることが見受けられます。

法人タクシーのドライバーの年齢分布

長年にわたって働いてきたベテランのドライバーたちは、豊富な経験と技術を持っていますが、年齢が上がるにつれて、心配になるのは、やはり、高齢化による交通事故等のリスクです。

例えば、こちらのグラフは、タクシー事故の件数のうち、70歳以上のドライバーによる事故の割合を表しているのですが、年々、増加傾向にあります。

タクシー事故の件数と70歳以上のドライバーによる事故の割合

ここから先は

5,448字 / 20画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?