【詩】70%の部屋から世界のひとりへ
たくさんの人がいて各々が自分のことばを持ち、歩き、答えにたどり着く。
君が答えを出せないのは、いつも揺らぐのは、確実に足を前に出しているから。
湿度70%の部屋から外へ、外へ!
君が快晴になれたら、僕は風になろう。
追い風になろう。
僕が見えない方が都合がいいだろ?
君が消える代わりに僕が消えよう。
それがささやかな優しささ。
君は旅人できっと詩人。
ことばを抱えて旅に出るのさ。
君が生きたいように生きればいい。
踊り
歌い
愛して
愛されて
傷つき
傷つけ
ねむれない夜、
朝
まだ癒えなくて
歩いて
歩いて
ことばを背負って
溢れてこぼれた涙が
君だけの辞書になる。
その辞書のひとつのことばで、世界のひとりでもうなずいてくれたら、僕はそれだけでとっても嬉しいんだから。
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