見出し画像

レメディー

同種療法。毒をもって毒を制す。自然の中の物質から作られるレメディー。それは人も自然の一部であるように、人、それ自体がレメディーになりうるということでもある。
 
誰かとの出会いが呼び水となって、心の奥深くに潜り込み、共に同じ時間を体験することで癒やされていく。もちろんレメディーだから、好転反応が起こってしまうこともある。

原因となった物質を希釈したものを摂取する。それは古傷を追体験することで手放していくようなもので心身に負荷がかかる。それを誰かとの関係性の中で体験していくので時に心を激しく揺さぶられることもある。

人が癒やされるということ、その重みと軽さ、暗さと明るさ、光と闇、男性と女性、過去と未来、すべてが対になって機能していて片方だけを見ることはできない。でも、ひとりでそれを見るのではない。ふたりで見ることで双方が同時に癒やされていく。同じ時を共有することで誰もが誰かのレメディーになる。

人と人が出会う意味というのはそういうものなのかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この数年、更年期という心と身体の揺らぎの時期をどんぶらこ、どんぶらこと川の流れに身を委ねるかのように過ごしていた。それは若かった頃に拾いこぼしたものを掬いなおしていくような感じで、人生の忘れ物はちゃんと回収できるようになっているんだな〜という発見の日々でもある。そして、人生って上手いことできてるな〜なんて他人事のように感心したりもする。

そのプロセスの中でホメオパシー (同種療法)にもずいぶん助けられた。漢方やホルモン充填療法など更年期に対するアプローチはいくつもの選択肢があるけれど、自分にはホメオパシー が合っていたみたい。代替療法だし、現代医療の施す標準的な治療とは異なるので万人にお勧めはできないけれど。自分の心身に関するたくさんの気づきを得ている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?