見出し画像

在仏1年4ヶ月を経て思うこと。

こんにちは、フランス在住のきらです。

2022年9月にフランスにやってきた私。2022, 2023年を経て2024年に突入しました。フランスにきてから一年と4ヶ月がたったことになります。この間、一度も日本に帰国せずにきました。今年の2月に初めて3週間の一時帰国をするので、日本に帰った時にどのように感じるのだろうか、日本に対して前と違う感じ方をするのではないかと楽しみにしています。
帰国前に自身の節目としてこの一年と4ヶ月の海外生活で、できるようになったこと、大変だったことをシェアしたいと思います。学士、修士で正規留学する方の参考になれば幸いです。


語学は上達。それでもまだまだ自信はない。

フランスに来てから、語学力は格段に伸びたと思います。それは、毎日フランス語で授業を受け、同級生も全員フランス人かフランス語圏の学生なので逃げ場もなかったからだと思います。必死に授業についていくうちに、話す力、聞く力は格段に上がりました。プレゼン、テスト、課題提出、全てフランス語の採点ではなく、内容で評価されるからこそ、フランス語はできて当たり前の中の環境でいsた。自分だけ完璧にこなせていない焦りはありました。でも、周りの人に添削してもらったり、助けを得ながらここまでなんとかやってきました。今では授業のほとんどが理解できるし、論文もフランス語で書くまでに成長したのは、1年4ヶ月前は考えられなかったことで、成長を感じます。
しかし、まだまだできないなと自覚する場面も多くあります。たとえば、わたしが話すとき、聞き返されることがよくあります。聞き返されると、しっかり伝わってないから言い換えをしなきゃと焦ってより変なフランス語を話してしまいます。初めて会話をする相手も緊張します。日本語でも各々に口癖があるように、フランス人も一人一人違う話し方をするので、聞き取りやすい人、聞いたことがないような口癖を使う人など色々いて、日々勉強です。
そして書くことに関しても、初歩的なle,la,les,を間違えてしまったり、変な場面でde, à を使ってしまったり、完璧とはまだまだ言えないので、その間違いが定着してしまわないように、気をつけないとと思っています。
まとめると、一年ですごく上達したけれど、すごく荒削りなのでこれからより細かいところを心がけて勉強していく必要があると感じています。 

海外で働くということ。根を張って生活する。

わたしは一度、4年ほど前にフランスで語学留学をしています。この時は、仕事ができるなんて想像もしていませんでした。仕事をしようにも、語学力は全然ないので雇ってくれるところはないし、わたし自身も半分旅行者みたいな気持ちでいたので、仕事をすることよりも、旅行に行ったりすることに重きを置いていました。
しかし、今回の留学は長期ということもあり、生活をしていく必要があります。他のnoteでも話していますが、今回の留学で初めて就職活動をして、バイトを経験しました。これはわたしにとってとても大きなことでした。バイトをすること、このようなルーティーンができることが、ナントという地域に根を張って生きている実感を与えてくれました。社会に少しでも貢献している感覚、そして仕事ができるまでには、フランス語も自分のスキルもあるのだと認められた感覚がすごく嬉しかったです。上司がフランス人で、同僚もフランス人の場所で働いたことが自信になりました。

修士号が見えてきた!その先は…

今回の留学の目的は、修士号を取得することでした。教育政策という自分が学びたかった学問について、社会学、政治学、歴史学、心理学、哲学、いろんな角度から学ぶことができて、授業の内容にとても満足しています。全ての授業がわたしには新しいものばかりで、毎日が学びでした。「教育がどうあるべきか」だけを考えられるこの2年間は、自身の人生の中でもすごく貴重な2年間で、今後の人生にも生きる指針を確立できたと思います。わたしは、教育分野のスペシャリストとして、国際的に活躍できる人材になりたいです。学士時代のわたしは、ユネスコの募集要項に、フランス語、修士号が必須だと書いてあるのを見て、この道を選びました。選んだ時は、正直ここまで実際にくることを想像していなかったです。でも、修士号はすぐそこまで見えています。日本の大学を5年かけて、卒業して、半年間のギャップがあって、ここまでくるのにすごく時間がかかりました。わたしはうさぎタイプではなくて、カメだといつも思っています。全てのことに時間がかかります。ゆっくりだけど、着実に進んでこれたということに喜びを感じています。
今はM2の後期と、最終学年になります。残りの期間目一杯勉強して、自信を持って修士号を取得したいです。

まとめ

今回は、今までの在仏期間の振り返りをしてみました。語学、仕事、学業の観点から、日本を離れてどう成長したのかを書きました。フランスの地方に住む1日本人修士学生の地味ながらもリアルな姿を感じていただけたとしたら、幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後にフランスの綺麗な空をシェアします。一つにつながっている空を見て、日本に想いを馳せながら。

ビルと空、ちょっと日本っぽい

きら⭐️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?