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「自分レスネス」から「自分フルネス」に


今日は、先日社内で壁打ちをしていた時に、造語のような形で誕生した、「自分レスネス」「自分フルネス」について書いてみようと思います。何かの専門用語ではなく、社内で作った言葉ですが、それでもこの言葉には、伝えたいことがぎゅっと詰まっているような気がするので、その考えも含めてnoteにまとめてみます。



「自分レスネス」って?

自分レスネスとは、直訳すると、自分が少ない状態です。自分の考えや思いを表したり行動に移すことがなく、自分軸ではなく、自分以外の軸で日々を送っている。それが無意識だったり、役割のせいだったり、誰かを優先させているからだったり、理由は様々です。そして自分レスネスになるのは決して自分が悪いのではなく、気が付いたらそんな風になってしまっていた、という人がほとんどだと思います。

例えばどんな状態か。

■自分はこうしたいけど、きっと両親が反対するからやめておこう
■本当はこれがしたいけど、夫や子供、家族が大事だから今は我慢しよう
■自分はこう考えるけど、役割としてこうするべきだからやめておこう
■自分はこう思うけど、まわりからなんて言われるかわからないからやめておこう

自分ではなく、自分以外を中心に行動や選択をする。それが重なることで、自分はこうしたい、こう考える、の前半部分がどんどん小さくなり、後半部分の自分以外の軸優先の行動だけが残っていく。それが常態化すると「自分レスネス」な状態になってしまいます。

もちろん、誰かを優先したり、大事な人のために、自分を差し置いてでも動きたいことはあるし、役割を全うしたり、社会や世の中のために行動したいこともあります。それをしたいと思って選択している時は、それは自分軸の選択の行動だと思います。

ただ、それが自分の選択ではなく、無意識な選択で、そうすることが当たり前のような、常態化した中に居続けることで、自分がどんどん小さくなってしまう。それが「自分レスネス」です。


あなたは「自分レスネス」ではないですか?

そういう私も「自分レスネス」な時期を過ごしていました。20代後半の仕事生活の中で、役割や期待に応えようとするあまり、まさに自分レスネスな状態で日々を送っていました。そのスタートは、私の場合は、マネージャーという役割を背負ったタイミングでした。マネージャーだからこうすべき、マネージャーはこうあるべき、マネージャーはこうあってはいけない。

そして、その声が自分の中でどんどん大きくなるのと合わせて、自分が消えていきました。

でも周りにいた人は、そんなこと、わかるはずもありません。表面では仕事も全力でやる気に満ちて、毎日笑顔で出社する私をみて、自分が消えているなんて、きっと誰も思わなかっただろうなと思います。

自分が小さくなっている、そんな自分レスネスな状態は、きっと、自分にしかわからず、そして、その小さくなった自分を取り戻せるのもまた、自分しかいないと思うのです。


「自分レスネス」から「自分フルネス」に

自分レスネスの反対は、自分フルネスです。(※あくまでも造語です)マインドフルネスとマインドレスネスからインスピレーションを受け、名付けてみました。

そして「レスネス」と「フルネス」の訳は、日本語でいうとこんな感じです。

「lessness」レスネス=少ない状態
「fulness」フルネス=満ち足りていること

この言葉をそのまま当てはめると、自分レスネス=自分が少ない状態、それに対して、自分フルネス=自分が満ち足りている状態です。

ここで少し気になるのが、自分フルネスは、自己中心的なニュアンスなのか?ということです。そこで、自己中心的を調べてみると、このように出ました。

自己中心的=自分を中心に物事を考え、他人の都合を考えないこと。(※参照:広辞苑)

こんな人にはなりたくない、まさに自分レスネスに陥る人は、この表現を見て、そのように感じたのではないかと思います。そう思うからこそ、自分以外の軸を、自然と優先させてしまうのです。

でも自分フルネスは、自己中心的態度とは全く別物です。自分フルネスな状態とは、決して自分中心に考えることでも、他人を無視することでもありません。自分はどうしたいのか、自分はどう思うのか、自分はどうありたいのか、その自分の思いを軸に、行動を選択できるところに「いつもいる」、ということです。

先ほどの事例で表すと、こんな感じでしょうか。

「自分フルネスな状態」

■自分はこうしたいからまずは自分の思いや考えを両親に伝えてみよう
■本当はこれがしたいけど、夫や子供、家族も大事だから、どう進めるかやり方を考えてみよう
■自分はこう考えるから、役割としてこの考えを伝えるにはどんな伝え方がいいか考えてみよう                         ■自分はこう思うから、まわりからなんて言われるかわからないけど、自分の気持ちを大事にまずはやってみよう

自分を中心に周りを無視して生きるのではなく、自分の思いや考えを大切にまわりへも働きかけをしていく。そんな風に、自分の思いや考えをないがしろにせず、自分に思いやりをもって接していく、まさにセルフコンパッションにも通ずるあり方です。

そして、もしかすると、「自分レスネス」の状態と「自分フルネス」な状態で、それぞれの状態で選択する、目に見える「行動の部分」は同じかもしれません。それでも外からは見えない内側の部分は、全く違った体験をしていると思います。

そして「自分フルネス」な状態であれば、自分の思いを大切に選択できている納得感から、どんな選択をしようと、他者と比較することはなくなり、自分自身、そして自分の人生を肯定できるようになると思うのです。


ここで興味深いデータをひとつご紹介します。

無題

これからの人生に選択の自由とコントロールがあるか」という質問への回答として、日本は世界比較でとても低い結果がでています。

自分の軸ではなく、自分以外の軸で行動している時は、人生における選択の自由とコントロール感は感じられないと思います。そういう点で、もしかすると日本は自分レスネスな人であふれてしまっているのかもしれません。


ここまで「自分レスネス」と「自分フルネス」について、考えをまとめてみて、「自分フルネス」というあり方は、まわりを大切にすることにもつながると感じました。不満や不幸な感情をいだいた時、それを誰かや環境のせいにして終わるのではなく、自分のその不満や不幸な感情を大事に、それを解消しようと自分から行動を起こすことが出来る。それは自分のまわりにいる人を、大切にできている状態とイコールだと思います。


そんな風に、自分の納得感や充実感を大事に、そして大事にしたい人やことも大切にしながら、人生を歩んでいける。そうありたいと願う人に寄り添い、サポートがしたいという想いで運営をしている「LetterMe」というサービスについて、最後にご紹介をさせて頂きます。


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LetterMeのご案内・体験会のお知らせ

「自分レスネス」から「自分フルネス」な状態へ。自分の人生に、自分を取り戻す。

そのためにまずは、自分の心の声を聞くこと、自分の心の声を聞く機会を日常に取り入れること。それは小さな一歩のようで、とても大きな一歩だと思っています。

その一歩を後押しするため、毎月1回、自分に向き合う時間をお届けする「LetterMe」というサービスを運営しています。

未来の自分宛てに手紙を書くことを通して、自分の心の声と対話していく。そんな時間を少し体験してみたいという方がいらっしゃれば、毎月体験会も開催しているので、よければぜひお気軽にご参加下さい*

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※直近は健康経営の取組みでも有名なDeNA様で、セルフ・コンパッション(自分への思いやり)という切り口でLetterMeメソッドのセミナーを開催させて頂きました。

DeNA様セミナー実施レポート/前編


DeNA様セミナー実施レポート/後編


セミナー後アンケート結果

社員のメンタルヘルス対策、はたらきがい向上、自立的キャリア支援などに課題を感じている経営者の方や人事部の方などがいらっしゃれば、お気軽に以下よりお問合せ下さい。課題やご相談内容に合わせ、セミナーやワークショップ内容をご提案させて頂ければと思います。(※間もなく企業向けサービスご案内サイトも公開予定となります)

<ご連絡先>LetterMe運営事務局:support@letterme.tokyo

最後までお読みいただきありがとうございました。自分は「自分レスネス」な状態かもしれないな、そう思った方は、ぜひ一度LetterMe体験会へお越しください♪

感謝をこめて・・・

LetterMe代表 西村静香





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