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「エモい」日本語

日本語は情緒に富んだ言語だと感じている人も多いと思います。それは、古典など難しいことからだけでなく日常や現代の日本語からも感じることができます。
この日本では雨や晴れなど空模様を「天氣」といい、天の氣、天の氣持ちとして自然と私たちの氣持ちを繋げようとしています。例えば「晴れ晴れ」「ポカポカ」「シトシト」「さむざむ」など天氣や陽氣をそのまま自分たちの氣持ちや感情として表現します。

こうした表現は「オノマトペ(仏語)」と言いますが、日本語に特に多いようで、私が所属する世界最大のEQグルーバルネットワークSixSecondsのCEOジョシュア・フリードマンが私たち日本人が「ドキドキ」「わくわく」「ハラハラ」などオノマトペによる感情表現を多用しているのを聞いて「超クール」と感動し、「俺に教えてくれよ」って話になったことがありました。

つまり、私たちの日本語は元来「エモい」ということでしょう。

絵文字はエモい

日本語の「エモい」は電子メールやメッセージ、SNSでも発揮されています。例えば、「絵文字」です。
絵文字はガラケーのキャリアメール全盛の時代に誕生しまた。(^^)(😑)(^o^)こんなヤツです。堅い書体が並ぶ電子メールでは感情が伝わりにくいので、補助的な役割として感情を伝える絵文字が使われるようになりました。

この絵文字は、英語圏ではEmoticon : Emotion Icon の略(発音はエモティコン)と言います。つまり絵文字も「エモい」ということです。

それ草

さて、この記事を読まれているみなさんは、ネットスラングの代表的な表現である「それ草」をご存知でしょうか?
これも実に「エモい」、SNSやネットゲームで誕生した絵文字の進化系です。

「それ草」は「今日の最高(笑)」
この文末にある「(笑)」という感情表現が進化したものです。

(笑):表現としては良いけど漢字変換が面倒
↓ 進化
WWW:笑(Warai)やワハハ(Wahaha)のWaから進化しWWWWが多いほど大笑いです
↓ 進化
草  :WWWW が草が生えているように見えることからから草になった

よって「それ草」は「それ笑える」ということになります。

オヤジ文法に注意

「そうか!絵文字か、よし使おう」と思ったそこの方、絵文字の多用は注意が必要です。「オヤジ文法」として若い世代から嫌煙されたりしています。

絵文字はSNSなど活字メッセージにおいて共感をつくるから「エモい」のだと思います。
「よく思われたい」「嫌われたくない」など意図が自分に向けられた利己的な対応は共感ではありませんから、その絵文字は「エモくない」のです。

相手に届けたい感情を素直に表現することが共感を生む「エモい」日本語の使い方だと思います。

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