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〈夏休みの計画〉旅の計画を立てよう!〜郡山市民が、郡山の歴史旅へ

※見出し画像は郡山市の大安場古墳♪

〈会津若松への旅2024〉の執筆途中ではありますが、夏休みの旅の予定を立てたくなりました。

予定していたお仕事がお休みになってしまったため、
今のところ、毎日が夏休みではあるのですが、もしかしたらトートツに予定が入るかもしれないし、いちおう夏休みというか、7月末から8月末にかけての旅のスケジュールを立てておきたいな〜と思ったのでした。

「予定を立てておかないと、旅に行けなくなる!」という怖さもあったりします。
旅も行き当たりばったりなら、お金の使い方も行き当たりばったり。人生も行き当たりばったりにならないよう、気をつけなくては…!

【山の日】8月11日は、蓬田岳に登る!

☆姉妹noteの「まひろ」で書きましたが、8月11日は蓬田岳に登る予定です。

それ以外の日はどうしよう?

現在のところ、
8月15日・16日→三春盆踊り
を見に行こうと考えていますが、他の日は?

滝も見に行きたい!のは山々ですが、1ヶ月の間に、山と滝の両方を制覇するのは、時間的・予算的に難しいかも?

今年は喜多方市の大滝を見たかったのですが、8月ではなく、9月に行こうかな?

「まひろ」のマガジン「ふくしまの滝」です。
ご覧いただけると幸いですm(_ _)m


郡山暮らしのうちに、郡山の歴史を(できるだけ)極めよう

ついつい気弱になって(できるだけ)を追加してしまいました💦

私には、旅のテーマがいくつかあります。

①北東北の縄文と南東北の縄文
②エミシとヤマト(古墳時代〜平安時代)
③郡山市の清水台郡衙(飛鳥時代)
④古代東山道のルート(飛鳥時代)
⑤安積采女と葛城王(奈良時代)
⑥坂上田村麻呂と蝦夷ゆかりの地(平安時代初期)
⑦県内の延喜式内社とヤマトの関係(古墳時代〜平安時代)
⑧源頼朝と平泉(平安時代末期〜鎌倉時代初期)
⑨奥州街道と芭蕉が立ち寄った場所を訪ねる(江戸時代)
⑩古事記や日本書紀、風土記にまつわる場所をめぐる

などなどの歴史にまつわる場所を訪ね歩き、風景を見ながら、史実と伝説の関係を解き明かしたい!答え合わせをしたい!という思いがあります。

こうやって書き出しているだけで、今すぐ旅に出たい気持ちでワクワク・ウズウズしてきます。ああ、行き当たりばったりの旅に出たい!

だけど、今すぐは無理だし、もう少しテーマをしぼって、旅の計画を立てていかないと、好奇心の赴くままにアチコチ足を伸ばした結果、結局「なーんもわからんかった💦」で終わりそうな怖さを感じたりしています。

では、何をテーマにするか?

〈猪苗代町への旅2024〉で書いたように、福島県中通りの延喜式内社めぐりもしてみたいし、猪苗代町内の資料館を訪問して、磐梯山のなりたちや歴史、信仰を学びたい!という気持ちもありますが、2024年は〈地元・郡山市〉の歴史を訪ねることにしました。

先日「郡山って、歴史が浅いよね?」と言われ、「そんなことないから!」と、ついムキになってしまいました。

郡山の歴史は、安積(あさか)疏水だけじゃないですから!

郡山は律令時代の安積郡の郡衙(ぐんが)があった土地。4世紀の築造といわれる前方後方墳の大安場古墳もあるし、阿武隈川沿いには旧石器時代の遺跡もあるし、ハート形土偶も出土しているし、延喜式内社も3社鎮座されているし。

本当は猪苗代湖東岸の湖南町や市内東部の西田町、中田町なども歩きたいのですが(特に湖南町は激しく行きたい!)、今年は奥州街道と安積郡衙(あさかぐんが)跡のある中心市街地を中心にめぐることにしました。

〈郡山を旅する2024〉プランを立ててみよう

①芭蕉さん気分で、奥州街道を歩く(郡山入口から本宮まで)

以前から歩いてみたかった奥州街道。東北本線で白河まで行き、白河の関から歩くというプランも考えましたが、さすがに夏は厳しそう。

というワケで、今回は須賀川市・郡山市の境から、郡山市・本宮市の境まで歩くことにしました。いずれは芭蕉さん気分で白河の関を越え、福島宿まで歩いてみたいものです。

ざっくりとGoogleマップ様(頼り甲斐のある相棒)と相談したら「全行程で約18km・所要時間は4時間」とのお答えをいただきました。

朝早く出発したとして、絶対寄り道するし、写真も撮影しながらの旅になるから、1日じゃなくて、2日間で考えたほうがいいかも?

郡山宿があった現在の本町・中町・大町にも宿場の跡が点在していますが、安積町笹川の一里塚跡や篠川御所跡、福原の豊景神社、日吉神社、日和田の蛇骨地蔵堂や高倉人形なども辿ってみたい。

宿場は
・笹川
・日出山
・小原田
・郡山
・福原
・日和田
・高倉

ルートは、こちらのサイト様を参考にさせていただきますm(_ _)m

宿場を調べていたら、「奥州街道御宿場印めぐり」プロジェクトなるものを発見! みなさん、いろいろ考えるなあ…💦

②古代の役所跡・清水台遺跡(安積郡の郡衙跡)と虎丸長者伝説を訪ねる

古代の安積郡(あさかぐん・現在の郡山市を含むエリア)は、陸奥国(みちのくのくに)の一郡。白河郡や磐瀬郡、信夫郡(しのぶぐん)も陸奥国の一郡でした。

そして、あまり知られていませんが、郡山市清水台には、古代の役所である郡衙(ぐんが)が置かれていました。「郡山」という地名は全国各地にありますが、そのほとんどが元々郡衙があった場所です。仙台市太白区の郡山もしかり。

陸奥国の役所(現代でいえば県庁?)が国衙(こくが)で、現在の宮城県多賀城市にありました。

その下の郡の役所が郡衙(ぐんが)です。郡山市の郡衙は、現在の郡山市清水台あたりにあったそうで(長者や虎丸も)、当時の瓦なども出土しているようです。

清水台遺跡の写真、前に撮影したことあるよね?と思い、
外付けHDの中を探したら、これしかなかった…(あとは東邦銀行)

記念碑的なものがあるだけで、特に建物が復元されているわけではないのですが、資料をもとに「どこからどこまでが郡衙だったのか?」を体感してみたい。

実は「どこからどこまでが郡衙だったの」は、仙台市太白区の、その名も「郡山遺跡」で敢行し、古代史のマニアなblogに投稿したことがあります。

マニアなblogはコチラ↓

そして、郡山市に残る「虎丸長者伝説」ゆかりの場所を歩いてみたい。
虎丸長者とは、清水台や長者、虎丸(地名がまんま過ぎ…)などに屋敷を構えていたといわれる伝説の人。この「虎丸長者」の屋敷跡が郡衙ではないかという説もあります。ゆかりの地としては商工会館の敷地内にある皿沼神社、七日堂参りが有名な如宝寺、そして、虎丸と長者界隈。

1月6日、7日に如宝寺で行われる七日堂参りの際、撮影

それから、安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)。
第13代成務天皇5年(135年)、古代の阿尺国(あさかのくに→後の安積郡)の初代国造(こくぞう)である比止禰命(ひとねのみこと)が、市内の赤木に創建し、その後、遷座を繰り返しながら今にいたる神社。そして、創祀地かもしれない赤木神社を参拝。

※国造(こくぞう)とは?
「くにのみやつこ」とも呼ばれる、大化の改新(645年)以前における世襲性の地方官のこと。大化の改新以降廃止。

元国道4号沿いに鎮座する安積国造神社

初っ端から長くなってしまいました…💦

③江戸時代の【郡山八景】を訪ね歩く

ちょっと寄り道企画。
【郡山八景】とは、江戸時代、宿場町として栄えた郡山の裕福な商人たちが“眺めのよい場所”に選んだ宿場の景観8選。
眺めを楽しみながら、俳諧などで優雅に過ごしたようです(きっと酒盛りも…)

裕福な商人たちが選んだスポットは…
(1)弁天の松の雪(麓山公園の心の字池)※雪は撮影できないけれど…
(2)如宝寺の晩鐘 ※夕方撮りに行くべきか?
(3)八天狗の糸桜 ※桜は戊辰の役で焼失。神社のみ撮影
(4)愛宕山の秋の月(愛宕神社)※秋の夜、撮影すべきか?
(5)八幡森の明け烏(安積国造神社) ※早朝に撮影?
(6)皿沼の釣舟(皿沼神社)
(7)稲荷舘の夜雨(陣屋の駐車場の屋上の稲荷神社)※雨の夜に撮影…?
(8)八丁八橋の駒の跡(セントラルホテルあたりか?)
の8ヶ所。

実は5年ほど前に一通り撮影し、Instagramにアップしました。
でも、元の写真が見つからなーい!
再度撮影だ!

弁天の松の雪
如宝寺の晩鐘

↓まほろのInstagram(最近は更新をサボっています…)

④安積采女(あさかうねめ)伝説を訪ねて、市内片平町と日和田町へ

片平町は郡山市北東部、日和田町は市内北部の地域……って、思い切り郊外やないか💦

2019年くらいに一度、訪ねたことはあるのですが、もう一度訪ねてみたい。

安積采女伝説とは?
8月に郡山市で開かれるうねめ祭りのモチーフとなった伝説です。ここで安積采女伝説について書こうと思ったのですが、まとめるのがしんどくなってしまったので、ご興味のある方は下記のリンク先をご参照くださいm(_ _)m

下記には、片平町の伝説しか掲載されていませんが、同様の伝説が日和田町にも残っています。

葛城王をもてなす宴の席で、安積采女が王に詠みかけたといわれる安積山の歌。
『安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を わが思はなくに』(『万葉集』)

葛城王がこの地に来たとしたら、おもてなしの宴はどこで行われたのでしょう?
奈良時代に安積郡衙はあったのか? 
奈良時代の郡山の中心地はどこだったのか? 
なぜ、片平町と日和田町に同様の伝説が残っているのか?

などなど、自分なりに解き明かしたい謎がいろいろ…。

「安積采女伝説」をモチーフにした小説も、プロットだけは考えたので、いつかカタチにしてみたいと思っています。

日和田町の安積山公園で撮影した采女ゆかりのハナカツミこと、ヒメシャガ
日和田町の安積山公園
片平町の王宮伊豆神社

……2018、2019年頃の撮影とはいえ、写真がダメダメ過ぎて泣きたくなってきました。

⑤安積郡の延喜式内社に参拝

先日猪苗代町の磐梯山の麓に鎮座される延喜式内社、磐椅神社(論社とする説もあるようです)に参拝し、会津や耶麻郡の延喜式内社を訪ねたい!と思いを新たにいたしました。

しかし、その前にお膝元である郡山市(というか安積郡)の延喜式内社にもう一度参拝しなくては…と思うようになりました。この際、郡山の歴史にとことんこだわってみようと思います。

安積郡には式内社が3社鎮座されているのですが、問題は「隠津島神社」です。
論社が3社…。そして、鎮座地がバラバラだったりします。

・宇奈己呂和氣神社(うなころわけじんじゃ・三穂田町)
・飯豊和氣神社(いいとよわけじんじゃ・三穂田町に遥拝所)
・隠津島神社(おきつしまじんじゃ)
 論社は3社
 ・郡山市湖南町福良の隠津島神社
 ・二本松市木幡の隠津島神社
  ※古代の二本松市は安積郡でした
 ・郡山市喜久田町の隠津島神社

三穂田に鎮座される3社は比較的近いのですが、湖南町の隠津島神社はかなり遠い…。
この神社は2度参拝し、写真もたくさん撮影したので、今回はまだ参拝していない二本松市木幡の隠津島神社まで足を伸ばそうと思います。
喜久田は片平町を訪ねた際に足を伸ばすか、磐越西線を利用の予定。電車で旅気分を味わおう。

喜久田の隠津島神社(一応撮影はしているのですが、出来がよろしくなさ過ぎ)
三穂田町の宇奈己呂和氣神社

……本当は、古代の官道である東山道(とうさんどう)のルートもめぐりたい…

具体的に旅のプランを立てよう♪

①奥州街道を歩く→2日間
1日目は安積町笹川→郡山宿跡、2日目は本宮との境まで
日和田の宿場跡から采女伝説が残る安積山までの距離を調べ、徒歩圏内だったら立ち寄る。

往路は徒歩、復路は疲れていたら電車を使ってもOK!
なんだか旅番組っぽくなってきた(;^_^

〈予算〉
●ドリンク代 500円×2日=1,000円
 結局このくらいはかかってしまう…
●帰りの電車賃 
 郡山→安積永盛190円+日和田→安積永盛240円=430円
 お弁当持参の予定

②清水台遺跡と虎丸長者+③郡山八景→1日
どちらも中心市街地をめぐる旅。
交通手段は無理せず郡山駅まで電車を利用する予定

〈予算〉
●ドリンク代 500円
●往復の電車賃 
 安積永盛←→郡山 190円×2(往復)=380円
 お弁当持参の予定ですが、予算があったらおそばを食べたい♪

いろいろ考えましたが、まずは今年の夏は①②③あたりを実現し、秋に④⑤の旅に出ようかと思います。夏は山にも登るし、昔は朝まで踊り明かしたという三春の盆踊りも見に行くし。本当は喜多方市の大滝は、夏のうちに見に行きたいなあ……というか、8月初旬に行きたいです。

今すぐ旅に出よう♪ 毎日を旅にしよう♪

2017、2918年頃から「旅をしながら暮らしたい」という夢はずっと抱いていましたが、正直これまではそれどころではありませんでした。
2022年末から心身のバランスを崩して休業せざるを得なくなったり、その根本原因と向き合ったり(向き合い過ぎた💦)、そのほかにも問題が山積み。

だけど、〈猪苗代町への旅2024〉のエピローグにも書きましたが、ここ数週間の猪苗代町や会津、三春町への旅を通して
「そうか、今できる旅をすればいいんだ。今のこの状態も旅をしていると思えばいいんだ!」
ということに思い至ったのでした。

大学卒業後、地元に戻り、郡山市の企業に就職して、30歳から郡山市で暮らしはじめて、それから?10年。

わたしにとって、郡山市は身近な街、見慣れた風景でした。
だけど、昨年から今年にかけての三春暮らしを通し、郡山市との風景の違いに新鮮な驚きを感じました。

山間の三春町にくらべると、郡山市は山が遠いため「空が広い!」
本当に空が広いのです。
そして、だからこそ楽しめるのが「夕焼け空」なのでした。
夕方には、広い空に多彩な色合いとカタチの雲が浮かびます。西の空、東、北、南と、違う表情の雲が流れる。

そういえば、以前関西から来た友人が安達太良山をみて、驚いていました。九州の友人は猪苗代湖を見て「え? 海があるの?」と驚いていました。

実は同じ日本の中でも、土地によって山も川も湖も表情が違う。
そして、その地形が歴史をつくる。

与えられた命が尽きるまで、できるだけたくさんの土地を訪ね、できれば働きながら一定期間定住して、その土地の風景を撮影し、歴史を訪ね、「そこで見たこと、聞いたこと、感じたこと」を書いて、それをなりわいにしたい。

わたしの残りの時間は決して短くはないけれど、有り余るほど長くもない。

わたしは本当に旅に出たいのか?
そのためにやれることをやっているのだろうか?
焦る必要はまったくないけど、無理する必要は全くないけど、毎日「ああ、旅に出たいなあ」と空を眺めていても、旅にでることはできない。

自由がないわけではないけれど、制限の多い生活の中で、今のわたしにできる「旅につながる何か」はなんだろう?

今、暮らしている街…郡山をもっと知ること、旅をすることも、その一つだと思っています。

それから、現在の「おやすみ」を利用して、これまでの旅をアウトプットすることも…。

まずはこの夏、楽しみます♪

旅を記録したマガジン↓
こちらも読んでいただけると幸いですm(_ _)m

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