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異国のスーパー

大久保駅付近にある韓国料理屋さん周辺には異国情緒あふれる食材屋さんがたくさんある。
たくさんのみた事もないようなパッケージが並んで、ぷうんとスパイスの香りに包まれる。

雑で大胆な商品の配置と陳列、そしてお客さんへの対応がウリである。(そんな事ないけど、そういうこざっぱりしたところが良いところでもある)

こういうところに来ると気持ちがさっぱりとして、そしてお得で気分が良くなるな。
何が良いかって、そういう雑さだったりが目立つようなお店ではあるのだけど、こっちとしては商品さえ良いものであればなんてことないわけで、特に丁寧な対応だったり、キレイな陳列なんて求めてないからね。


24時間やっているスーパーなんかに行くとスピードとキレイさを求めていて、入りたてのアルバイトが怒鳴られていたりとかするが、そんなの必要ないのな。
ドンキホーテなんかもあんまりキレイなお店だとは言えないかもしれないが、ドンキでさえキレイな陳列だななんて思ったりするくらいに、異国商品スーパーはマジで雑に置いてある。


そこにキレイさを求めていると、途端につまらなくなるような気がするのだ。

売っているものも謎にかなり安い。
もしかすると商品がなんなのかよくわからない場合があるが、運が良ければ日本語表記のシールが貼ってあったりする。

あとは、いろんな種類の豆とか、不思議な白い結晶が袋に入っていたりするし黒いドロドロした調味料なんかもあるが、自分が探しているものだけ買うようにしていれば怖いことなどはない。
店員さんもお客さんと見分けがつかなかったりするが、濃い顔をしてて退屈そうにしている男がいたらそれが店員さんである。
勇気を出して「〇〇○はどこにあるんだ?」ってフランクに聞くといい。
この場合、丁寧な言葉なんてものは通じないだろうと思った方がいいだろう。


ここもいいところだよね。テキトーな接客がまたいいんだ。
丁寧な接客なんてものは求められない、求めてはいけないのである。
ニコニコもしないのである。
生きているような機械の接客なのである。


店員さんも僕らが丁寧に何かを聞いてくるだろうというものは期待していないし、そもそも丁寧な接客を心がけようともしていない。たまに優しい店員さんがいて、探してもいないようなカゴを差し出してきたりもするが、その人なりの愛情だと思って「いや、いらねーんだ」と言えばいい。

そんなひとつひとつが全部おもしろいし、安いお土産が買えるのはすごくいいのだ。
あなたも行ってみるといいよ、異国情緒スーパー。

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