あいさつ運動の効果
家の前で靴磨きをしてみた。
ただ、家の前というのは単なる道である。道ってのは“歩くところ”、だからみんな歩いている。
歩いている人を引き止めるにはどうしたらいい?
いや、歩いている人を引き止めるなんてできないわけよ。
だから、「宣伝」が大切になってくる。
実際、イベントに出たところでも、予約しているかのように連絡して来てくれる人がほとんどである。
つまり家の前でしようが、イベントに出ようが同じことなのだ。
結局のところ、僕が靴磨きをしているという事実を知ってもらう必要がある。しかも定期的にやることだ。
しかし。
ただじっと待っていたって何も変わらない。
じゃあどうしたらいいんだろうか?
じっと待っていたって寒いだけだし、それに退屈でもある。
ということで、僕は歩いている人に挨拶をしまくることにしてみた。そして統計をとってみる。
挨拶は「こんにちは」だけでいい。
そうしてやってみると、約1時間で313人もの人が通りかかったのだ。この中に重複している人もいるがそれを選り分けるほど正確に数えていない。
以下はどんな人だったのかの詳細である。
挨拶を返してくれた人→24人
少しでも会釈してくれた人→55人
道具や看板に目を移した人→47人
シカトをする人(会話をしていて挨拶をしない人も含む)→147人
イヤホンをしていて聞こえない人→41人
その他道を尋ねてきた人→1
以上だ。
挨拶もしないような人が他人のやっている靴磨きなどに興味を持つのかというとそうでもない。
まずはそこを改善するのもひとつの手ではないかと思った。
定期的に靴磨きをやっているようにして、「あそこの家の前に靴磨きの人いるよね」と人々に思わせて、知ってもらう必要がある。
でないと、単なるパフォーマンスかと思われてしまう。
こうやって挨拶してみると、意外とみんな何かをやってることに関して、全く興味なんて持たない。
しかし、宣伝にはなる。
チラシを配ったり、フリーティーなどをしてみたりすることなどない。
挨拶をして、看板などに目を落としてもらうだけでいいのだ。
あとは看板のデザインは大切だなと思ったな。
ただ、やっているよと書いてみるだけでは商売しているとわからない。
靴磨きをやるなら書くのは「靴磨き」だけでいいのかもしれない。
しかし、靴磨きだけではお財布やバッグ、それにスニーカーもキレイにできるとは思わないだろう。そこが問題点ではあるなと思う。
とにかく今回思ったのは、「あいさつ」だけで十分宣伝力はあるのだなと思った。ということである。
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