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「ではみなさん、ここでひとつゲームをしましょう。」

ゲームが続かないんですよね。
なんででしょう?

ボードゲームが好きで夢中になってしまう、なんてことがあります。僕もよくありますね。はじめてやるゲームはルールやシステムをはやく知ろうと自分の世界に入り込みがちで、周りが見えなくなります。

実は“ボードゲームのイメージをもっと具体的で手軽に、ひとりでもできるようにしたのがテレビゲームなんだ”と、聞いたことがあります。

へぇ、そうなんだな。

つまり、ボードゲームの世界をひとりでも体感できて、手軽に、リアルに、そして「続き」もできるようになったのがテレビゲームなのだということらしいです。

確かに。
アナログゲームは、目の前でリアルに駒を進めてじっくり考えることができますが、問題点はいろいろありますね。


まず、ひとりじゃできない場合がほとんどです。友達や家族と、もしくははじめてのひととも最近は手軽にできるようになりましたが、まずは自分と同じくそのゲームを知っている人間がもうひとり、もしくは3人以上必要な場合があります。
いちばんネックなのがこの、”同じ場所にたくさんのひとが集わなくてはいけないこと“かもしれません。かなり綿密に計画を立てないと、オトナになってからは難しい場合がありますね。

そして、ゲームのセットが大きいです。
予定を立てて「ゲームができる!」となったとしても、場所は友人の家。ゲームを持っているのは自分で、でっかい箱をわざわざ持って行かなくてはいけないなんてことは日常茶飯事。めんどくさいし、もしも、あるひとつの駒を友人の家で無くしてしまうなんてことがあれば、見つけて取りに行ったりするまでゲームはオアズケだったり、なんてことも。そういうのもまためんどうな事だと言えます。テレビゲームにはそれはありませんからね。


ひとが増えると駒を無くす確率も増えます。こどもがいると尚更、ですよね。

僕はもっとこども達にアナログゲームを勧めたいのですが、僕もこどもの頃に駒を無くせばゲームができなくなると言われて、「ゲームが終わったらちゃんとお片づけしなきゃな」という気持ちが芽生えるきっかけになりました。
”楽しいことをするときには、準備やお片づけが必然とあるものだ“という事はオトナになっても変わりません。
めんどうなこともワクワクに変えてしまおうと考えるのがオトナだと、今は思っています。

そう、僕はデジタルなゲームが最近続かなくなってきました。アナログなゲームの方が、なぜか面白いのです。

言ってみれば、テレビやケータイのデジタルなゲーム以外の遊びは全てアナログゲームではないでしょうか。
つまり、言葉や行動、時に表情や気持ちなどを使って、とあるルールに従いながら何か一貫した事をやるのがゲームです。

たぶん僕は、“ひと”と何かをやるのが好きなんだと思います。自分ひとりで黙々と何かをやり進めるのも“才能がある”とは言われたことがありますが、黙々とやるにつれてストレスも溜まる気がします。



テレビゲームのいいところがあります。途中で終わって、またその続きを幾日かあとにすることができるんです。


アナログなことも続けなくては面白くありませんが、野球やサッカーなどのゲームは、「この続きは明日!」なんて言われるとガッカリというか、体力も考えようによってはルールのうちなのでいきなりつまらなくなってしまうでしょう。
そう、全く同じ状況が保存できることはアナログゲームにはできない事です。
その場の雰囲気やメンバー、思考や気持ちもその場だけのものと言っても過言ではありません。

そういう、「今この瞬間がゲームだ!」というアナログさが僕にとっては最高にエキサイトしているんだと思います。デジタルなゲームが続かないワケですね。


今この瞬間をゲームだ!これからの僕は。


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