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【株式会社GRApP社長対談企画 Vol.1】〜民泊ブームの時はどうだったのか!?民泊運営裏事情〜

みなさんこんにちは!株式会社GRApPの衣笠です!

このたび、「株式会社GRApP社長対談企画」を始めることになりました!

この企画では、株式会社GRApP社長・衣笠が、
クライアントを始めとした様々な企業の社長との対談を通じて、
弊社の事業の要である民泊事業をはじめ、
多様な事業や経営論などについて対談を行っていきます。


第一回目のゲストは、
24-7株式会社の百瀬祐希社長をお迎えしてお送りいたします!
24-7株式会社は、これまで数多くの民泊運営を行い、
弊社でも運営代行をお任せいただいておりました。
現在は学生支援事業をメインに事業展開をされています。


衣笠
本日は記念すべき第一回目ということで、よろしくお願いします!
早速いろいろと聞いていきたいと思います!
まず、起業前はどんなことをされていたんでしょうか?

百瀬社長:ごく普通のサラリーマンしてましたね。

衣笠:そうなんですね!
百瀬社長はサラリーマンから起業家へ転身されるわけですが、
どんなきっかけで民泊事業に参入したんですか?

百瀬社長
サラリーマン時代は、宿泊業や観光業、外国人に関わる業務では全く関係のない業種の仕事をしていたんですが、知人が早くから民泊のホストをやっていて、自ら清掃やゲストとのやり取りをしていたんですよね。

衣笠:なるほどその知人の影響だったんですね!

百瀬社長
はい。知人をみていると、
内容的にも自分で完結できるなと思ったので、
自分でも始めてみようと思って。
会社に勤めながらまずは実際に個人で部屋を借りました。
ただ、英語は一人では自信がないので、
知り合いにメッセージなどのやり取りをお願いするなどして、
3人でやることになったんです。

衣笠:その行動力が素晴らしいです。

百瀬社長
実際にやってみると、これがなんだかんだ上手く回って。
そこで、他のホストからの代行も受けれるんじゃないか?と思い、
会社員を辞めて、運営代行会社として起業することになりました。
それが今から5~6年前ですね。

衣笠
最初は投資家サイドだったのが、
他からのニーズも得られるんじゃないかということで広げられたんですね。起業されたのもだいたいGRApPと同時期かと思います。
 
百瀬社長:同じ時期くらいかもしれないですね。

衣笠
当時は、民泊という良く分からない事業
(住む場所を宿泊者に貸すという考え方)については、
Airbnbが早くから打ち出していた、
「30日部屋をフルで使わないんだったらその使わない日を宿泊者に貸そうよ」、っていうシェアリングの考え方があったと思うんですが、
実は僕、参入当時あまり理解できなかったんですよね。
特にビジネスとしては。
百瀬社長はそこへの不安などはありましたか?

百瀬社長
当時はワンルームで運用していたので、
家賃はだいたい6~7万円くらいだったんですよね。
売上が少なかったとしても、
あまりダメージはないだろうということで、1~2室から始めたんです。
なので特に参入障壁なども感じなかったですし不安はなかったですね。

特に関西では「民泊代行業者」が1社くらいしか
手広く事業としてやっているところがなかったんです。
きちんとしたホームページを作っている会社もなくて。
なので、ユーザー目線で言えば、
実績よりもHPの丁寧さなどがしっかりしている会社の方が
絶対信頼感はあるので、
大阪でいち早く始めるメリットはあったと思います。

衣笠:なるほど!!
もしかしたらうちよりも早い段階で始められていたかもしれないです。
うちは民泊ブームになって少し経ってから事業を始めたので。

百瀬社長:そうかもしれません。
きっかけになった知人が元々旅行なども好きでいろいろと詳しかったので、ブームが来るよりも早い段階でAirbnbなどは活用させていただいていました。

衣笠
始めるタイミングも素晴らしかったんですね。
御社は当時約300室ほどの民泊運営をされていて
関西で最大級の規模でいらっしゃいましたが、自社での運営から、
代行業者である弊社に委託するに至った経緯を教えてください。
 
百瀬社長
そもそも弊社が代行会社に委託することになった背景は、
やはり民泊新法の制定が大きかったですね。
民泊新法の話をきいてすぐ、
弊社の抱えるオーナー様が減少するなとは思いました。     
かつ、1年後を考えたときに、人員調整とそれに関わる費用などの
バランスを考えると、自社でやるよりも
「委託」にシフトする方がベストという結論に至ったんですね。
たぶん当時の他の代行業者も同じ考えだったと思います。

衣笠:なるほど。
御社の顧客属性を考えると委託するタイミングだったんですね。
マーケットを見極めた英断だったと思います。
ちなみになんですが、ブーム当時はやはり過渡期でしたし、
代行会社もたくさんあったと思うんですが、
その中でグラップを選んでくださった理由についてお伺いできますか?

百瀬社長:知人から衣笠社長を紹介していただいて。
で、実際に衣笠社長に相談した際に、
「ベトナムにコールセンターを置いているので、運営コストが下がる」
という内容を聞いた時には
「なるほど間違いないな」と思いましたね。
ただ、当然「安かろう、悪かろう」ではできない業務なので、
そこに対して真摯にされている姿勢があるかどうかが
一番重要になると思っているんですが、
グラップさんはローコストでとても丁寧な返答だったんです。

衣笠:ありがとうございます。

百瀬社長
もちろん数社と比較させていただいたんですが、
コスト的にも内容的にも一番良かったですね。
実際のオペレーターの返答なども見せていただきましたが、
とても丁寧でした。

衣笠:ありがたいお言葉です。
で、最終的にはそこから撤退されたと。

百瀬社長:そうですね。
古参の顧客も多かったので、許可が取れない物件や、
立地などのスペックを考えたときに、
今後のニーズには合わない物件もあったので、
最終的に撤退することを決めました。

衣笠
実際1年ほど弊社に委託いただいて、実態としてはどうでしたか?

百瀬社長
良かったですね。
最初に伺った内容と実際の業務内容も相違も無かったので、
御社にお願いしてとても良かったと思っています。

衣笠:ありがとうございます!
僕としては、今では民泊のプレイヤーも変わってきていると思っていて、
5年前にウチが参入したときよりも、
コンプライアンスがきちんとしている上場大手も含めて、
事業としての企業の参入も増えている市場になっていると思っています。
ホテルの「アセット」としての新しいカテゴリーで、
4人以上で泊まれてキッチンもあってゆったりくつろげる
「アパートメントホテル」の考え方が広がっていくなと思いますね。
   
あとは、土地活用の考え方としても、
ボラティリティによって収益性に変動があるので、
安定収益を求める企業については不安があるかもしれないんですが、
バジェットのある会社にとっては、
多数のポートフォリオの中でみてもやはり「ホテル運営・ホテル投資」
としての収益の最大化を考えると魅力的な部分もあると思います。

過去のホテルマーケットでみると、
特に大型のホテル運営じゃないとコストが賄えなかった部分や、
場所は良いが20戸以下の建物や小さい土地と、
やはりホテルとしてより賃貸やオフィス活用でしか運用できなかったところが、この「民泊」という無人でもできるという期待値から、
今後いろんな新しいホテルを使った土地の有効活用という点が
今後のマーケットのプレイヤー属性になってくるんじゃないかなと。
   
このあたりについて、運営代行会社として、
またホストとして今後の参入についてのアドバイスをいただけますか?

百瀬社長
まずは不動産業者からの民泊としての収益物件の紹介は
あまり信用しませんね(笑)
やはり実際に民泊運営をされていないので、
実態をご存じないのかなと思います。
なので、実態をご存じであるグラップさんからご紹介される物件などは
とても信用できると思います。

衣笠:確かに。
本当のエビデンスがないですし、
情報源や収益につながる背景について話せることは重要ですよね。
代行会社についてはどう思いますか?

百瀬社長
ご自身でやる場合はいいですが、代行業者に委託する場合は、
「当たり前のことをちゃんとできる会社かどうか」
またそれを
「きちんと開示してくれる会社」
を選ぶことは重要だと思います。
多種多様なゲストに対してしっかり対応しているかどうかも
すごく大切です。

衣笠
うちのベトナムのコールセンターでは、いろんなデータや経験の結果、
ファーストコンタクトについてはテンプレ的などはありますが、
多様なゲストに対してのコミュニケーションについては
日々勉強しているところでもあります。
いろんなゲストがいらっしゃいますからね。

百瀬社長:ちぐはぐでなければ問題ないんですけどね。

衣笠
メールだと違和感がある場合もあるので、
きっちりキャッチアップすることは重要だと思っています。
前提としてはゲストが気持ちよくなるコミュニケーションが必要ですね。

百瀬社長
あとは、24時間のオペレーションができるかどうかは
すごく重要だと思います。機会損失とゲストの評価につながりますし。

衣笠:間違いないですね。
うちは通常マーケットの際は、24時間でやってます。
コロナ禍の今ではほぼ国内ゲストなので、コアタイムを設けて柔軟に対応しています。

ありがとうございます!
今は民泊事業から撤退されていますが、
現在はどんな事業をされているんでしょうか?

百瀬社長:今は学生支援事業に従事しています。

衣笠:なるほど。具体的にはどんな内容なんでしょうか?

百瀬社長
「学生が自分でやりたいこと」を実現するために
様々なサポートをしています。
内容については、
就職活動に関することやイベントに関することなど多岐にわたります。
政策立案のお手伝いや、
学生が企業に対してプレゼンする際のお手伝いですね。
社会人経験のある僕たちが
実現に向けてお手伝いするサポートする感じです。

衣笠:何故学生サポートなんですか?

百瀬社長
たまたまのタイミングなんです。
僕自身は学生との接点などはなかったんですが、
知人が学生に対する強い想いのある方で。
それをお手伝いすることになったのがきっかけですね。

衣笠:具体的にはどのような方々とやり取りされているんですか?

百瀬社長
実際は学生団体とのやり取りが多いですね。
全国で約450団体くらいです。それだけニーズがあるんだなと思います。
今はコロナで延期になっているんですが、今後必ず実現するので、
今からとても楽しみです。

衣笠:なんだかこれからすごく楽しみな事業ですね。
いろんなお話が聞けて、大変勉強になりました!
本当にありがとうございます!


今回は、24-7株式会社の百瀬社長との対談でした!
民泊事業を始めるきっかけや撤退のタイミングなど、
経営者としての視る目には勉強させていただく部分がたくさんありました!

百瀬社長、本当にありがとうございました!

次回の対談も、
経営者ならではの切り口などもある
非常に有意義な対談になっておりますので、
是非お楽しみに!

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