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7.金継ぎでなおしました〜古九谷のお猪口

自己紹介


はじめまして

私は金継ぎを習っています。

はじめたのは2018年の新年明けた頃だったと思います。

あれから5年が経ちました。

金継ぎはずっとやりたくて始めたはずなのですが、金継ぎの地道な作業に馴染めなくて、焦らずにゆっくりと、気長にやってきました。

こんなに長く続けられているのは、先生が良い方だからだと思います。

最近私はやっと重い腰を上げて、金継ぎが上手くなりたいと思いはじめました。


このノートでは、これまでになおしてきた金継ぎの作品を紹介したいと思います。

リラックスして読んでください。




母の思い出


子供時代、親戚が集まる時、目を着けていた可愛いもの

私の母は福岡市内で生まれ育ちました。

戦争を体験をした世代で、親戚兄弟がひとつ屋根の下で肩を寄せ合って暮らした時代を経験しています。

昔は
お盆やお正月などの親族が集まる時に、お嫁さんやお姑さんがたくさんの料理屋お酒を振る舞っていました。
どの家にもお膳やお椀、お客様用のおもてなしの道具がたくさんあったと思います。

時代が変わり、母の実家が国土計画で道路になるということで、家を手放す時が来ました。

そんな矢先に、祖母も他界、方見分けで母は、子供の時から欲しかったお猪口をいただきました。

子供時代に、親戚が集まると振る舞われたお酒を注ぐお猪口がいくつかあったそうですが、子供なのでお酒は飲まなくても、可愛らしいお花の模様が愛らしいと母のお気に入りだったそうです。


高齢者は簡単に捨てません


どんなに愛着を持っているものでも割れてしまう時はあります


時が過ぎて、我が家にお迎えした母の実家にあったお猪口も、繊細さのあまり数箇所の欠けがありました。

金継ぎを習い始め母から、金継ぎをやってほしいと言われいたのがこのお猪口でした。

新しい課題ができたのは嬉しいが…

小さいし繊細だなぁ…それに結構な欠け具合

捨ててもいいのでは?

と思いました。

恐る恐る手放しの相談をすると、猛攻撃で反対されました。

よっぽど思い入れがあるものなんだと思いました。

母は勿体無い世代なので断捨離は苦手でした。

私も断捨離は苦手でしたが、整理収納の勉強をはじめたことで、だんだん自分の断捨離ができるようになり、実家の断捨離も進んできました。

最初は喧嘩していた母(高齢者)の断捨離もコツをつかみ、母の断捨離が上手になってきたタイミングで、マンションの改修工事もあり、断捨離が急務になりました。

それでも、このお猪口はなおして欲しいと熱望されました。

そんなに大事なものならば喜んでやりましょう

金継ぎを習い始めたものの、金で蒔くはやったことがありませんでした。
緊急で金でなさなければならないものはなかったこと、金は年々高騰していますので、選んで金を蒔くようにしたい気持ちがありました。

金継ぎの経験が浅いので、もう少しやってからにしたいと、訳を話して母に待ってもらいました。

そして、いよいよ金継ぎで蒔く時が来ました。


なおしかた


残念ながら修繕前の画像がありませんでした。

小さいながらもかけた場所が4箇所くらいあったので、マスキングテープを貼って錆を着けてひたすら研いでいきます。

仕上げは念願の金で蒔きました。
金粉はこんな袋に入っています。

このアングルではどこをなおしたのか分かりにくいと思いますが、古九谷の美しくも繊細なお花の模様は年代を問わなくても可愛いと思いますよね




使用した素材:金継ぎ
制作時間:1年くらい

出来上がって乾杯しました
母の笑顔が可愛らしかったです





終わる前に、お詫びがあります。

投稿後に、読み直ししてから誤字脱字を発見することがあります。
読みにくい場面があるかもしれませんが何卒ご容赦ください。

少しでも、
共感、発見、楽しさを感じて、キスをしてくださると励みになります!


最後まで、読んでくださりありがとうございました。
次のnoteでお会いしましょう。

感謝を込めて


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