本 要約&考察「権力」を握る人の法則 ジェフリー・フェファー著

本書では会社で出世するには何をどうすればいいのか。そしてコネの作り方から人脈の開拓法、権力者らしい話し方、周囲の評判を上げる方法、不遇の時代のやり過ごし方まで、「権力」を握る人の法則をスタンフォード大学の著名教授が解明したものです。ビジネススクールで教える人気講義を元にしたベストセラーであり、ビジネスマンの永遠のバイブルと言っても過言ではないでしょう。今回本書を読んで学べた事を3点にまとめました。

1.実績と昇進は関係ない。 
2.愛されるより恐れられよ。 
3.ネットワーク作りは戦力的に。

1つめの実績と昇進は関係ないについてですが、会社で昇進するためには実力がなければならない。つまり「昇進=実力」であると考えてる人が多いと思います。しかし実際に人事が評価する際に見ているのは実力ではなくその人の在職期間や年齢であると本書内で述べられていました。それどころか実力やその人の昇進を邪魔さえしてしまうと書いてあったのです。
 実力があればあるほどあなたの存在はその場所に必要となり、仮にあなたが他の部署などで自分のスキルを上げたいと思っても上司があなたを手放さない可能性があるからなのです。
 ではどのようにしたら昇進できるのかを具体的に上げていこうと思います。簡潔に言うと「上司にあなたの存在を気づかせ、人事評価基準をあなたに有利にさせ、上司が気にすることを気にし、上司の気分を良くさせる」。この4点でいいのです。
 上司は忙しいので部下のことなんて細かく見ていません、しかしあなたはそんな上司にアピールして自分を宣伝しなくてはならないのです。あるやり手の会社員はあった人全員に印象付けをし自分自身を覚えさせ昇進していきました。出る杭は打たれるなんて精神は捨てて出まくりましょう。縁の下の力持ちは他の人にやらせるのです。
 さらに人事の評価基準についてですが、自分の強みを活かして人事の評価基準に適合させること。会社の今いる状況を観察し自分の強みがどうしたらその状況を良くすることができるのかをしっかりと考えることが大事であると書いてありました。
 次に上司が気にすることを気にするについてですが、仕事をするうえで上司の気にすることと自分の気にすることが必ずしも一致するとは限りません。対処法として今現在の上司が一体会社の何を気にしているのかを同じ目線で考え行動を共にすることが大事だと述べられておりました。
 最後の上司の気分を良くさせるですが、一番の方法は褒めることです。とりあえず誉めましょう。ただし誉めすぎれば嫌味になりますので注意が必要です。誉め言葉は「逆Uの法則」と呼ばれております。誉め言葉の効果は最初は急激に効果を発揮しますが、使えば使うほど媚びへつらいに変わっていき最終的に相手に嫌悪感を与えることとなるでしょう。

 2つめの学びポイントですが愛されるより恐れられよです。権力がある人みんなに自然と好かれます。どれだけあなたを嫌っていたとしても権力があると分かるや否やすぐに媚びへつらうでしょう。なので近づいてきた人たちに平等に接するのではなく、自分のキャリアに使えるか否かで考えることが大事であると学びました。
 さらに本書では人間は痛みを時間の経過とともに忘れていきます、そして喧嘩した仲の人とはさらに仲良くなることもあります。権力があればその友好的な関係は簡単には断つことはできません。なぜなら相手にとってあなたは大切な(権力的な意味で)人だからです。

 3つ目のポイントですがネットワーク作りは戦力的にです。ビジネスマンの皆様はネットワーク作りに必死になっている方でしょうか?正直避けている人もいると見受けられます。なぜならネットワーク作りは多大なる労力が必要だからです。
 しかし上を目指す人間であるならばそのような仕事で使うネットワーク、人間関係の構築をしっかりとするべきなのです。調査研究でも明らかになっており成功者はみなネットワークを戦略的に広げているのです。
 例えばですが晩飯を食べる際にはだれかを誘って一緒に食べることを本書ではおすすめしております。食事は生きていくために絶対的にしなくてはならないものなので人脈作りに適していると言えるでしょう。それと同時に同じ人ばかりと関わるのではなく別の考えなどを持った人ともかかわるようにして自身の殻を破ることが近道です。

 今回こちらのジェフリー・フェファーさんの著書である「権力」を握る人の法則を読み今年度の4月から新入社員として入社する私の出世街道を駆け上がるための近道を学ぶことができました。いままで私は仕事さえできれば勝手に昇進できると思い込んでいましたが現実社会では実力ではなく、どれだけ人事評価と上司の評判を上げるかが重要なのかを知ることができました。私が今回紹介したポイント以外でもたくさん学べることが満載でしたので皆さまもぜひアマゾンなどでポチっちゃってください。


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