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大病院で受けた男性不妊精密検査の検査内容

大きな病院なんて人も多い誰かの見舞いでいくことはあってもまさか自分がいくとは思ってなかった。

クリニックの検査で男性不妊の可能性が発覚した私は精密検査をするために紹介状を書いてもらった。その宛先の病院は不妊治療の病院としては都内では有名らしく都心から小一時間程度でいける場所にある。

リプロダクションといって生殖医療の専門として男性不妊用の泌尿器科と、女性不妊のための産婦人科が併設しる病院だ。

きっとここでなら正確な診断ができる。そしてできれば前回の検査結果はミスでまったく精子に問題ないと言ってもらいたい。。。

そんな淡い期待をいだきながら病院に向かった。

大病院での精密検査

はっきり言って大きな病院は嫌いだ。予約をしているのに待つだけで1時間ほどかかる。

人の時間をなんだと思ってるんだという気になるが、仕事と一緒で問題があった場合、正確な現状分析があってこそ最適な対策が練れる。

まずは自分の体がどんな状態なのかを正確に把握する必要がある。

待合室で待っている人たちは様々だ。
リプロダクションというだけあって、カップルで来ている人がいれば、30、40代の一人で来ている男性もいる。かと思えば50代以上の男性もいてこの人か生殖医療?という気になる。

もしかするとここは生殖医療だけ取り扱っているわけではないかもしれない。

こうして周りの人を観察して気を紛らわせながら自分の名前が呼ばれるまで待っていた。

一時間以上かかって通された診療室に入ると40歳ぐらいの男性医師が担当してくれた。

しかし医者というのは愛想がない人が多い。

事実を伝えるのに愛想は必要ないが、淡々と対応され、専門用語を並びたてられると本当に患者に理解してもらおうという気があるのかと疑ってしまう。

オーキドメーターでゴールデンボールのサイズをチェック

まず最初の診療では、オーキドメーターという器具を使って金タマのサイズを測定する。

黄色いサイズ違いの卵のようなものが数珠つなぎになっているこの器具は、実際の金タマと比較して「この卵と同じぐらいのサイズかな?」という具合でサイズを測定する器具だ。

おっさんに陰部を触られるのは気分のいいものではないが、美人女医だったら別の心配が生まれるので、きっとおっさんの方がいいのだろう。

超音波で陰嚢の中の血流を調べるエコー検査

次はエコー検査をした。
陰嚢に超音波を当てて陰嚢の中の状態を検査する。

精密検査を受ける前に本を読んで予備知識をいれてきたが男性不妊で一番多い精索静脈瘤はこの検査で見つかるらしい。

精索静脈瘤は陰嚢周りの血流にコブができて滞ることで、陰嚢の温度が上昇して精子が育たないあるいは死滅する症状だ。

私の場合は何となく陰嚢の温度が高い気がしたのでこれが原因かと思っていたのだが、エコー検査の結果、異常は見つからなかった。

精子の数や運動率などを調べる精子検査

次は肝心の精子検査だ。
最初に行ったクリニックの検査では、射精した精子を持っていって調べてもらったが、さすがここは大病院。

検査室というオナニー部屋が完備してある。

そこにはテレビとむき出しのDVDの束が積まれており、使い古されたマニアックなエロ本があった。

見ず知らずの誰かが抜いたエロ本をペラペラとめくると10数年前にお世話になった女優さんもいて懐かしい気持ちになる。

まさか病院でノスタルジックな気分を味わえるとは。。。

プラスチックの容器に精液を出したら蓋を閉め容器と蓋と袋に名前と時間を書く。

容器と蓋に自分の名前と時間を書くのは他人のものと間違えない為だろう。人工授精を予定している人の精子と間違って置き換わっては大ごとなるからだ。

精子形成までの経路異常を調べるホルモン検査

精子は脳の視床下部から分泌されたホルモンが下垂体に働きかけ、FSHとLHというホルモンの分泌を促して金タマに働きかけ、男性ホルモンであるテストステロンを産生させ、精子形成を促す。

そして精細管の中で74日かけて精子は造られる。

これは脳が精子を作っているとも言い換えられるが、ホルモン検査ではこの途中で異常が起きていないかを確認する。

先天性の異常がないかを調べるDNA検査

他にもDNA検査というものがある。
産まれながらに染色体の数が違っている人もいるらしい。そういう人は極端に体毛が薄かったり、ひょろひょろな体型だったりするらしい。

自分も痩せ型で毛は薄い方だが、医者いわくそういう人は一目でわかるぐらい極端なので、細身な体型ぐらいだとこれには該当しないらしい。

他にも血液検査や尿検査もおこなった。

これらの精密検査の結果は2週間後だ。

最初のクリニックの結果が誤診であることを祈ったが、もし本当に男性不妊なら自分はどうなってしまうんだろう?
怖くなって途中で考えることをやめた。。。

(続く)


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