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世界一周一発目の記念すべき日記だったのだけどなぁ(2009年)

私たちの生活で欠かすことができず
私の知る限りでは、ほとんどの人が一年365日お世話になっていて
寝ても覚めても常に一緒で
絶対に離れることはない
いや、離れることなんてできない
そんなアイツ

そう



それは


パンツ🩲



まさか世界一周出発直後に、異国の地のバスの中でパンツの奥深さを日本人と議論することになろうとは。。

すんっごい気合い入れて世界一周の準備して
すんっごい楽しむ気満々で世界一周出発して
すんっごい長時間の移動で疲れてんのに
パンツの議論。

幸先良すぎる。

そんなとんでもなく有意義、かつ学びしかない議論テーマは以下である。

Q:あなたは旅行に来たときパンツを毎日取り替えますか?
それとも何日かはいて、馴染んでパンツと仲良くなってきたなという時に替えますか?


誰もが気になるに違いなくない私の回答は



「毎日取り替える」


このなんとも奥深い議論に関して、率先して「私はこうだ!!」と回答希望される方を募った方がいいか非常に悩ましいところである。


大阪港から上海までフェリー新鑑真号に3日揺られ、早速トラブルに巻き込まれまくり、いかにも私らしく華麗に世界一周へ出発。

あれから1週間。

上海から電車乗り継いで、中国から陸路でやっと辿り着いたベトナム首都ハノイ。

そんなハノイのバスの中でパンツのことを考えている。

平和である。

しかし

パンツの話は奥深すぎて尽きない。

そして着地点が分からない。

私は他に考えることはないのか。

そうだ、ハロン湾ツアーについさっき参加したのだった。

バス乗る直前に入ったトイレのレベルの高さと、パンツ議論ですっかりハロン湾というベトナムを代表する世界遺産のことを忘れ去っていた。

ハロン湾ツアーは宿にて手配したため、同じ宿に宿泊中の日本人も数名おり、この旅来て初めて日本人の人達と話をした。

ハロン湾は・・・・まぁ、一応行っておいてよかった。
全く期待していなかったのでまぁ、それよりは良かったという感じ。

無事にツアーは終わったが、帰りバスが渋滞に巻き込まれた。
待てど暮らせど全く車は動かない。
後々知ったがでっかい車が2台正面衝突したらしく、運転席ベッシャリ。
恐らく運転手は亡くなったのではと思われる状態。
結局2時間近く車は止まり、その間とても暇だったため、近場のフォー屋で夕飯を食べた。
そしてもう一軒、別の店でトイレを借りた。



・・・・・・・・・・・・・



んんんんんんっっっッげぇえぇぇぇぇーーーレベルたっけぇぇー!!!


今まで世界の様々なトイレを見てきたが、その中でも恐らくトップ3を争う。
マジでマジで直視できなかった。
ひっさびさにビックリした。
あれは凄まじい。
暗くてよく見えなかったのが唯一の救い。

そのトイレにより、ドッと疲れた・・・
まだ渋滞中であるがバスの中でゆっくりしようと思って再びバスに乗り込む。
すると同じツアーだった日本人の方が暇で話しかけてきた。
そして出会って間もない私たちはとても深い話で盛り上がった。
それが

パンツである。

旅先でパンツをはきかえる頻度について、バスの中で議論をする。
その人は最高一週間は替えなくても平気で、一週間経つころにはパンツとの一体感が生まれるとのこと。
は?
逆に私は毎日替えたいと言ったらそれはおかしいといわれた。
しかし、女性パンツは密閉度が高い。
だから履き続けたり、不衛生にするとかぶれる心配があると反論。
またトランクスはとても通気性が良いがブリーフは女性のパンツに近く密閉度が高い。
もし日本の法律でブリーフしかはいてはいけないとなったら一週間はけますか?と尋ねると

「絶対無理。ブリーフの絵を描いて赤く×を付け、頭にトランクスを被ってデモを起こす!!」と。

この何とも深い議論は宿に帰ってからも続き、その後も他の日本人の人含め4人で夜中2時まで話をしていたが、結果、3対1で「パンツは毎日替える」論が圧勝したのである。

これが待ちに待った世界一周へやっと出発を果たし、一番最初に訪れた世界遺産よりも色濃く脳に刻まれた記憶である。


バックパッカーとの話は本当に面白くてどれだけ時間があっても尽きず、世界中を旅している人たちの濃い話が聞ける。
海外で出会う日本人とは、逆に日本ではなかなか出会えない。
良い大人たちがビール片手に夜通しずっと旅とパンツ話で盛り上がるだなんて。

旅、、、最高。

(2009年当時のブログ転載)

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