世界一周回顧禄①中国・ベトナム編
<2009年4月、神戸港からフェリー新鑑真号にて日本を出発し、極力空路を使わない世界一周へ出発。回顧禄として残しています。情報は全て2009年当時のものです>
出発してから1週間の出来事を記そうと思う。
<行程>
4月28日 大阪港から日本出国(上海まで新鑑真号にて2泊3日の船旅)
4月29日 船上
4月30日 上海着
5月1日 上海
5月2日 上海→南寧 所要28時間の寝台電車
5月3日 夜、南寧着
5月4日 南寧→ベトナム ハノイ着 バスにて国境越 所要8時間
5月5日 ハロン湾ツアー参加
5月6日 ハノイ→ラオカイ(中国国境町) 寝台電車 翌5時AM着
ラオカイ→サパ 乗り合いバス
(以下2009年時情報)
まず、中国ビザ問題について。
中国は15日以内の滞在ならビザ不要。
しかしそれ以上の滞在やチベットへ行く場合は必ず観光ビザ取得要。
入国後に中国でビザ発行はしてもらえないため自国で取得要。
しかし日本で個人的に大使館へビザ申請ができないため、高い金を払って旅行代理店を通さなければいけない。
私はそれが嫌&新鑑真号のフェリーで申請できるためそこでしようと思っていた。
が。
中国公安から2009年4月以降船内ビザ発給中止を命ぜられたとのことでフェリー会社からその旨連絡がきて超テンぱる。
よりによって私の出発も4月。
どんなタイミング。
その連絡が来たときにはすでに他の手段でのビザ発行手続きが間に合わなかった。
ネットみると私のような旅行者はたくさんいる。
そこで引き下がらないのが旅人。
本当は不可だが実際中国のどこどこの公安は比較的緩くビザをくれるとか、ベトナムの中国大使館だとビザが取れるといった情報がたくさんある。
そこでルートを大幅に変更。
ベトナムに近い中国雲南省方面を中国旅のメインにして、ベトナムで中国ビザを取ろうとベトナム首都ハノイに来たわけである。
中国の旅はとても快適で最高に楽しく癒し系。
中国入国するまでは電車の切符も筆談でいけるか不安だったがなんのその。
上海の鉄道駅は空港みたいに非常に大きくて、電車ごとにキレイな待合室まであった。
28時間の電車は今までの旅でも経験のない長距離移動。
しかも周囲は全員中国人のおっさん達。
でもこのおっさん達が面白くて良い人すぎた。
全く英語が通じないけど、筆談と指差し会話帳でたくさんおしゃべり。
ご飯やお菓子まで恵んでくれる。
そんなこんなで28時間はあっという間に過ぎた。
おっさん達は私より少し早く手前の駅で下車。
その後、別の夫婦がおっさん達のいた席に座り、ほんの少しだけ英語ができる奥さんが話しかけてきた。
この夫婦とも南寧の駅に着くまで指差し会話帳でたくさん話をして、とても仲良くなった。
すると奥さんが私を心配して私の希望してるホテルの場所が分かるから連れて行くとのこと。また南寧で何か困ったことがあったらメールか電話しなさいと名刺までくれた。
そして南寧に着いた後、その夫婦は私をホテルまでわざわざ案内してくれ、無事にチェックインできるかどうか見届けてから満面の笑顔で彼らは帰っていった。
え、、
中国人、、、
ホスピタリティー精神が凄すぎる!!!
感動の嵐。
この南寧というところは情報がとても少ない街で、どのガイドブックを見ても情報がほぼない。
現地人に聞いてようやくベトナム、ハノイまでのバスの存在を知り、無事乗車できた。
しかもこれまた隣に座った中国人男子がとてつもなく良い人!
このバスはランチ付だったのだが、彼はそのランチは美味しくないと言い、ケンタッキーを持参してきていたのだが、いざランチタイムになったとき、彼は「ここの美味しくないからこれを食べて」と自分のケンタッキーを私にくれ、自分は再度パンを買いに行き、ジュースまでおごってくれた!!
なんて良い人なんだ・・・
その後も何かと心配してトイレの場所やら国境越のときも常に私を心配してくれ、最後の最後までお世話をしてくれた。
何か欲しいものはないかと聞くと、日本のお金のコインが欲しいと。
日本円のコインを数枚見せると、5円を手に取り
「beautiful!!」と感動している。
どうやら真ん中に穴が開いている硬貨が珍しかった模様。
いやー、もう、、マジで中国人良い人多い。
もんのすんごくうるさくて自己中で電話の声半端なくでかくてつばをどこにでも吐いてどこもかしこも中国人だらけでやかましいけど、でも良い人、笑。
そんなこんなで無事ハノイに到着。
ベトナムは学生時代、初バックパック旅で東南アジア一周して以来。
早速中国ビザ情報を仕入れようと、宿のスタッフに聞くと、ハノイの中国大使館に電話をかけてくれた。
すると、なんと今月から日本人は一ヶ月の観光ビザ不要になったという。
私は全く信じられずに3回電話させた。
それでも断固いらないと言う。
んーーーー。
胡散臭い。
どうしても信じられない。
そもそも宿のスタッフが胡散臭い。
異常なほどのツアー勧誘をしてきたり、勝手に翌日ハロン湾ツアー予約しだしたり、とても信じられない。
こいつにこれ以上何もしてほしくない、ということで、他の旅行会社に行き、そこで相談。
その旅行社の人に「宿のやつに中国ビザいらないって言われた」と言うと
「15日以上滞在はいるわよ!」といわれたが、その人も中国大使館に電話をしてくれた。すると・・・
「つい最近からいらなくなったみたい。あなた、ラッキーね!」と言われた。
はああああぁぁぁぁぁあああああーーー!!!!!????
その為にルート変えてベトナムきたのに・・・
でもなんか嫌な予感もする。
でももうこれ以上確認する方法が思いつかない。
でも、、やっぱり嫌な予感がする。
(こういう予感は間違いなく的中するということをこの時の私は知る由もない)
ま、いらないに越したことはないし、ハロン湾行きかったからよしとする。
ということでルンルンになった私はとても親切かつ日本人にも人気のあるそこの旅行社で翌日のハロン湾ツアーを予約し、ホテルも経営してるため翌日はここに泊まろうと予約。
早速先ほどのくそホテルに帰ってあのくそ野郎に勝手に予約したハロン湾ツアーをキャンセルしろと言わねばならない。
なんとなくキャンセル料請求されたり争うことになりそうだったので屋台でフォー食べて腹ごしらえをしてから帰った。
しかし、この素晴らしい方向感覚の持ち主の私は当然、迷った。
すごく小さなところなのに1時間迷い、シクロの兄ちゃんが心配して、自分のシクロに乗らなくていいから付いて来いと、タダで道を案内してくれた。
すまん、シクロの兄ちゃん。
さて、クソホテルに戻り、ハロン湾ツアーキャンセルしろと言ったら「なら明日はどうするんだ?」だの「バスの手配する」だのうだうだ言い出した。「明日はフエに行って、バスの手配は今他でした」と適当な嘘をいうと、そっちキャンセルして、こっちでバス手配しろだの、うだうだ言い出したため「NO!」を連発。
それでもあまりにしつこく、最終的には予想通りハロン湾ツアーはすでにキャンセル料かかると言い出したため、そこで「カチン」とキレたた私は持っていたガイドブックを思い切りカウンターにたたきつけ、日本語で
「うるさい!!すべこべ言わずにとっととキャンセルしろ!お前が全て勝手にやったんだろうがーーーー!!」
と大騒ぎしたらさすがにクソバイタク男は怯み、ボスらしい人に文句を言い、ボスにも私は日本語でガミガミ切れていたらクソバイタク野郎は「・・・OK・・・」と言った。
やっぱりバトルよな、ハノイだもの。
でもやっぱりホテルの部屋は最高でエアコンもテレビもあり、日本の映画までやっていて、非常に堪能してからチェックアウト。
チェックアウトの時、私がものすごい形相で鍵を放ったからか、とても静かに見送られた。
荷物を次のホテルに置いて、早速ハロン湾ツアーへ行くのであった。
(ハロン湾ツアー話は前回投稿済み)
つづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?