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ジャックジャンヌという乙女ゲームにいかにしてハマっていったかネタバレなし



購入理由


そもそもなぜ買ったかというと安かったからである。Nintendo Switchの乙女ゲームジャンルで無作為に検索した時に、定価よりすごく安くなっていた。発売から時間が経っていたからだと思う。どんなのか知らないけどこのクオリティでこの値段なら買ってみてもいいな、と思って購入した。これがのちに大正解だったと知る。

好きではなかった


最初から好きだったわけではない。普段よくやるアニメ的なハイテンション乙女ゲームよりも絵柄が写実的だし、世界観も現実的。男性版宝塚歌劇学校のような感じのようだが、暗い内容かもしれない。まだ良さがわかんないなー、と思いつつ序盤をオートで通過した。一応テキストを読み、ステータスを鍛えてはいる、という状態。姿勢が前のめりになったのは、レベ上げが苦痛になってきた頃である。

転機


転機は演劇パート。劇中劇である。そこまで流し見していたのでいつの間にか始まっていたのだが、まずタイトルから内容がものすごく気になった。ジャックジャンヌのキャラクターたちはまだ掴めていないが、劇中劇のキャラクターたちはスッと入ってきた。ジャックジャンヌのストーリー自体はまだ掴めていないが、劇中劇のストーリーは自然と入り込めた。劇のジャンルも好みだった。おかげで、演劇パートが終わっても、あの役をやっていた人だ! という目で登場人物の何人かを見ることができるようになった。

ちなみに誰を攻略対象にしたかというと、攻略サイトで調べて、話の流れが一番綺麗なので初回向けだとおすすめされていた人物である。

のめり込み

で、この辺から物語の片足が突っ込めるようになり、ジャックジャンヌのストーリー自体も掴めてくる。そしてまた演劇パートが来るたびにのめり込む。こうして見事にハマり、最後の方の公演はもはや泣きながら進めた。歌劇学校の一年間の話なのでクラス対抗とかもあるのだが、いつの間にかクラス愛が半端ないことになっていた。もはや恋愛シミュレーションゲームがどうというよりもこのクラスが好き。先輩たちお願いだから誰も卒業しないで! という感情になっていた。

全員攻略


もちろん全員攻略した。どれも凄まじかった。演劇パートは毎回同じなのにひとりひとりがちゃんと凄い。好きなキャラができても全員を攻略したくてたまらなくなると思う。ジャックジャンヌのキャラクター全員すごい。個性薄いのかなとか思ってたあの頃が懐かしい。しっかりと、その人ならではのストーリーになっている。今回の攻略対象は好きにはならないかな、でも前回の攻略対象に会いたいからコンプ目的でやろう、ぐらいのノリでも、終わる頃にはきっちりその攻略対象を好きになっている。本当によくできた乙女ゲームだと思う。今ならセールをしていた理由が良くわかる。やってくれさえすればハマる。名作に名を連ねていい作品である。もっと知られてほしいという思いで書いている。

今では

公演曲とか最初はピンと来ないまま強制音ゲーさせられてたのが、ノリノリで高い難易度に挑戦するようになった。今や自主的にカラオケを予約して歌いに行っている。映像ごとゲームサイズで入っていてくれて助かる。なんなら台詞も一緒に言ってる。次は踊れるようになりたい。

2周目の感動

初回の序盤を流し見したので、2周目の序盤はやばかった。なぜこれをつまらなそうだなんて思えたのか。今ならわかるものが随所に散りばめられていた。クラス名を聞いただけで泣く。苦痛だったはずの練習で泣く。絵柄かっこいい。細部までめっちゃ見た。新入生の自分たちに、先輩たちが貴重な自分の練習時間を割いてどれだけ付き合ってくれていたか。脚本や歌がどんな思いで作られていたか。多くを語られているわけではないが、攻略ルートによっては載っていないような言外のことまでしっかりと読み取れるようになっていた。

おわりに


このように中盤や終盤から一気にハマることもあるという、乙女ゲームでは初めての体験をした。序盤ハマらなかったとしても、飛ばし読みでもいいから、とりあえず一周だけはしてみることをおすすめしたい。