私の恐れは「食べないこと」
苦手の克服だとか。新しいことに取り組むだとか。そういうあれそれの物事の1つと言うか、何かを習慣化して人生における新たなチャレンジや自分を改善するため方法として「恐れていることに取り組む」というものがあるらしい。
私の恐れとはすなわち「食べないこと」だ。
食べるのが好きだ。趣味と言ってもいい。いや、おいしいものを食べるならまだしも、私の場合は「小さくならない」ために食べているというか、食べることこそが一番の自分の精神において落ち着いていられる。もっと言うなら喉を食べ物が通る瞬間に、快楽や悦楽さえ感じているところがある。
不思議なことに食べると気持ちよくなるのだ。
いや、恐ろしいことだと言うべきかもしれない。きっと読んでくださってる人たちの中にとって生活習慣病やメタボリックシンドロームや肥満症やもう入らないスカートやズボンやセーターというのが、本来であれば忌み嫌うべきものだと思っている。
思うに食べ過ぎで起きている体調の悪さや精神の落ち込みもある。きっとある。自分自身、自覚している。食べ過ぎていると分かっているのに喉に落ちていく食べ物をもう一口食べようと考えてしまう。
しかし残念なことに食べると気持ちよくなるのだ。
だからこれはもう本当に食べるのをやめればよい、というわけなのだけど。でも困ったことに気持ちいい。気持ちいいの種類もいろいろあるが、例えるなら干したばかりでフカフカの毛布やぬいぐるみに顔を突っ込む感じに似ている気持ちいいにあたる。
気持ちいいをやめるためにはどうしたらいいんだろう。
そう考えている今も、私はリンゴを咀嚼している。
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