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今週のkinologue【11/7-13】

ここ2週間くらい雨が降らず、晴天続き。今週7日には立冬を迎えたというのに、今日は23度もあってこれって11月?そんな中、冬野菜は元気に育っており、部活のはたけでは、キャベツが早くも結球し始めていた。今年もあと1ヶ月半だもんなぁ。土をいじるとき、いちばん季節の変化を感じる。

今週、次回配給作品のポスターと予告編のラフが上がってきた。フリーランスの単独配給では、最終的には一人で決断するしかないのだと前回身に染みたが、今回は共同配給者がいるので、相談しながら決めていく。邦題もコピーも相談できる相手がいるのはいいものだと、しみじみ有り難い。これからアプルーバルをとって(それも初めて出演者がチェックする予定!)、無事にOKが出ることを願うのみ。また、今回は何より字幕作業に悪戦苦闘している。英語から字幕を制作すると意味不明な箇所が続出し、原語の監修をお願いして、ようやく理解できるものになった。信頼する監修者の方がいつも根気強く付き合ってくださって、本当に感謝している。ポスターも予告編も、今月中には世の中に出せるように進めていく予定。お楽しみに!

仕事のモヤモヤが晴れない日、次の週から上映回数激減を知って慌てて『アムステルダム』を観に行った。全くモヤモヤを晴らしてくれる映画ではなかったが、そのすっきりしないところがまたデヴィッド・O・ラッセルらしく、変わらないなぁと嬉しく観た。3人の幸せの象徴として「アムステルダム!」とつぶやくのは、アムステルダム好きとしては頷きたくなるし、キャストのそれぞれも素晴らしく、特にマーゴット・ロビーの美しさに惹きつけられる。『世界にひとつのプレイブック』(原題の "Silver Linings Playbook" のSilver Liningsが表現できてないこの邦題はホント残念)や『ジョイ』(驚きの劇場未公開)でのジェニファー・ローレンスもそうだったが、本当に女優を輝かせる監督だ。それにしても、ラミ・マレックが出ると、出オチのように悪役にしか見えないのはもう仕方ないのだろうか。

しかしこのポスター、もうちょっとなんとかならなかったのか。

久しぶりにフィンランドから嬉しいメールが来て、ああ、来年こそは会いたいなぁと思っていたら、こんな記事を読んだ。指揮界(って言葉があるのね)がそんなことになっていたとは。フィンランドは「歴史から自由で、未来志向」というのは頷ける。日本が一番苦手なところだと言ってもいい。

記事の最後に書かれている、シベリウス音楽院のトップのお言葉。
「日本からも近年、たくさんの方が視察に来ます。でも教育は本来、それぞれの地域の文化や歴史に根ざして、独自に組み立てるべきものではないでしょうか」
至極真っ当なご指摘。フィンランド人には理解できない志向だろうなぁ。視察に来た方々はその後どうしたのか。見ただけで終わってなければよいが。


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