笑いと評価
最近話題になっていますよね。オリエンタルラジオの中田敦彦さんが笑いの評価についての動画をアップして賛否両論が巻き起こっています。今回はそんな笑いと評価の個人的な意見です。
日本の笑い
日本の笑いは少し特殊だと聞きます。古くから落語や漫才、漫談など笑いに関しての文化が日本には根強く存在しています。なかでも、昭和の後期からは漫才を主体とした「お笑いブーム」がコンスタントに起きている様に思います。
海外でも勿論笑いは存在します。しかし、個人的に海外の笑いは少し違い、激戦区を勝ち抜いた個人の圧倒的なセンスと英語圏など、シェアの圧倒的な広さに合わせわかりやすく素晴らしいアイデアで勝負している様な笑いだと感じます。
文化をベースとした背景から、日本ではアイデアの勝負では無く笑いは【技術】や【職人芸】と言った考え方が深く浸透しているのではないでしょうか?
テレビの登場で進化した笑い
現在御三家と言われる方々はテレビが生まれた事で現れた人なのだと考えています。落語、漫談、漫才をそれぞれテレビを使いカスタマイズして来た先駆者達が現在の御三家と呼ばれている人達ではないでしょうか?
それまで日本にあった笑いの技術を、画面を通じてお茶の間に届ける技術へと昇華し数多くのブームやテンプレを浸透させてきました。まさにレジェンド、下地がしっかりとある以上新しい体系をベースに生み出す笑いが先駆者の御三家をレジェンドにしていると思います。
音楽で言えばバンドの形式をとり、作詞作曲を自ら行う仕組みを作るなど、数々のバンドスタイルを切り開いてきたビートルズみたいな物ではないでしょうか?
評価での付加価値
ここで、今回問題となったダウンタウンの松本人志さんですが、彼もまた新しい事を切り開いてきたレジェンドです。もちろん、漫才やテレビでの技術も凄いのですが、個人的に注目したいのは【評価】を取り入れた件です。
それはM-1を作った島田紳助さんじゃないの?
と思われるかと思います。確かにトーナメント形式でコンテストの仕組みを作った部分ではそうかもしれません。しかし、【評価】という概念はなにもコンテストに限られた事では無いと思います。
フリップ形式の番組や、後輩芸人が身体を張っているのをコメントしながら見る番組。ワイプなどでそれらを見ている他業種の方の反応を見せる演出は、知らず知らずのうちに笑いを【評価】しているのではないでしょうか?
【評価】する事で、一つの正解を作る。そうする事で新しい芸人はトレンドや正解、技術を分析し研究する様になります。それらをしっかりと行った上でオリジナリティを生み出した芸人がテレビや司会なども上手い職人芸を持つスーパー芸人になるのです。
もちろん、海外の様なアイデアをベースに売れる芸人もいます。しかし、トークの上手いと言われる芸人のほとんどがこう言った技術競争にしっかりと勝ち抜いてした芸人が多いのではないでしょうか?
また、芸人に限らずこれらの技術を持った別ジャンルの人もまたトークの上手いタレントになって行くのだと考えています。
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