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宮城県仙台市、JR仙台駅西口にある廃墟に心奪われました(2023/2/24~2023/2/25)

今回の行き先は仙台!出張以外で行くのは初めてでした。
仙台といえば、伊坂幸太郎。旅行前に今回も作品鑑賞をしたのですが、旅行本編の中身が濃かったので、こちらについては最後に触れたいと思います。

今回もGranClassを利用…できませんでした

前回の盛岡旅行で利用したGranClassがかなり良かったので、今回も狙っていました。お先にトクだ値キャンペーンを利用するとなんと半額です。しかし、週末を被せての旅行だった事もあり、チケットは争奪戦。事前受付までしましたが(事前受付という制度を初めて知りました。面倒ですがトライの価値アリです)あえなく落選し、今回はグリーン車での旅となりました。
新幹線大好きな息子は3ヶ月ぶりの新幹線に大興奮。あっという間の2時間でした。

ガラガラの車内を優雅に堪能するお子様

笑っちゃうくらいマズかった焼肉

昼過ぎに仙台に到着し、焼肉屋さんに行きました。一応事前にネットで口コミを見ていましたが…まさかの大ハズレ。お店を出た後沈黙→険悪な雰囲気になるくらい不味かったです。
夫は「キムチが便所の味だった」とめちゃくちゃなコメントをしていましたが、私は白米が不味いと思いました。本当に残念!信頼できる人の口コミに勝るものはないと再確認しました。

村上屋餅店のづんだ(ずんだ)餅

大ハズレだった焼肉の後、徒歩で村上餅店へ。有名店なだけあって、イートインもテイクアウトも10名ほどの列ができていました。私たちは15分程並んでづんだ(ずんだ)餅をテイクアウト。
豆本来のうまみが感じられ、息子が大変気に入り、「もっとくれ~」と騒いでいました。

お店の方のコメント
「づんだ餅」を食べにいらっしゃるお客さまが多いですが、うちはあくまで餅店ですから、まず餅へのこだわりが第一。づんだやくるみ、ごまなどの餡は、餅をおいしく召し上がっていただくためのエッセンスみたいなものです。

たてらぼの記事

確かにお餅がとっても美味しかったです。つきたてで柔らかいのもちろんの事、風味と食感が他とは一線を画していました。賞味期限は当日中、お取り寄せできない商品なので、仙台に行く機会があったらおススメしたい一品です。

餅への意気込みを感じる店構え

book cafe 火星の庭で1988年発売の児童書を買いました

私は旅行先でご当地本屋さんを訪れ、本を買う事を楽しんでいますが、今回は火星の庭で児童書を買いました。こちらのお店は多様なジャンルを取り扱う古本屋さんで、在庫は全て一点物。乗り物大好きな息子と一緒に選んだのはこどものとも「すすめ!じょせつきかんしゃ」です。現在も発行されている月刊誌ですが、こちらはなんと1988年2月号(私と同じ1988年生まれの本です)。とても保存状態が良く驚きました。
除雪機関車は私も馴染みがなく、登場する「ラッセルしゃ」「ほせんく(保線区)」が何の事か分からず、調べながら読みました。(一応息子にもパソコンの画面を見せながら説明) 

ヒットだったようで
何度も読んで欲しいとせがまれます
火星の庭。本のにおいがする良い古本屋さんでした

今回のハイライト:仙台駅前にあったさくら野百貨店

JR仙台駅西口を歩いていた時、巨大な廃墟が目に飛び込んできました。スルーする夫(と息子)を呼び止め「私はこのビルが見たい」と言って近寄ってみると…

これは気になるでしょう
小さくて読めなかった張り紙

シールが貼られていて読めなかったのですが最後は「NO」と見えました。
おそらく店名だったはず。

こういうのは地元の方に聞くのが一番なので、タクシーに乗りたかったのですが、あいにく今回はホテルから送迎のバスが来る事になっていたのでビル名を頼りに検索する事にしました。「仙台 豊ビル」で検索してみると、ここは2017年まで「さくら野百貨店」というデパートだったようです。
上の画像、一番左は桜のマークで、SAKURANOと書いてあったんですね。
さくら野百貨店は東北を中心に展開するデパートで、仙台店は一時期三越と売上を競うくらい勢いがあったようです。それがなんと…2017年2月27日、仙台地方裁判所に破産手続開始を申請し、即日破産手続開始決定。自前の売り場も同日より閉鎖。
2023年現在まで駅前の一等地にある建物は放置されたままという事です。
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従業員の方に閉店が知らされたのは倒産前日/当日の朝だったようです。

あれ…もう3000字近くになっていますね。そろそろ締めに入らないと。

伊坂幸太郎の重力ピエロ ※リンクは小説です

冒頭でも触れましたが、仙台といえば伊坂幸太郎さんです。伊坂さんは千葉県出身ですが、東北大学への進学を機に仙台へ。卒業後も仙台に拠点を構え、執筆活動を続けています。仙台を舞台にした小説/映画も多く、特に重力ピエロはググるとロケ地巡礼をしている人も多い作品です。私も子連れじゃなかったら壱弐参横丁に行って行ってみたかったです。

あらすじ
泉水と春は、優しい父と亡き母の愛情に包まれて育った仲の良い兄弟だった。大学院生の兄・泉水が遺伝子の研究をする一方、弟・春は街中で落書き消しの仕事をしている。彼らが暮らす仙台市内は、頻発する連続放火事件に揺れていた。そんなある日、春は放火現場の近くに必ず謎のグラフィティアートが描かれていることに気づく。そして、事件との繋がりを直感した春は、泉水を誘って夜の街で張り込みを開始する。

原作を読んだ後で映画を観ると違和感を覚える事も多々あるのですが、こちらの作品はぴったりイメージ通りでした。Amazonでレンタルできるので興味がある方はぜひご覧ください。

おまけ:嵯加露府のロシアケーキ

唐突ですが、ロシアケーキをご存知でしょうか?キラキラこってりとした魅惑のお菓子に私が初めて出会ったのは約10年前、北欧フィンランドでの事でした。当時大学院に通いながら短期留学していた私はあまりの美味しさ&カロリーにたまげてしまいました。写真を探してみたらありました…!これです!

初期のiPhoneで撮影したため、画質が悪いのはご愛嬌

なぜフィンランドでロシア?と思われるかもしれませんが、実はフィンランドとロシアはお隣。私のいた大学にもロシア人が何人もいました。このクッキーはお土産で頂いたものだった気がします。

今回仙台の美味しいものを調べていたら嵯加露府のロシアケーキを見つけました。字面から明らかにロシア(露西亜)。これは取り寄せてみるしかないな、とネット注文。まだバレンタインも来ていないのに、ホワイトデーとして夫に買って貰いました。

めちゃくちゃ甘くて重いお菓子なので、在宅勤務の合間にコーヒーと一緒に摘まんでいます。
なぜ仙台でロシアケーキが作られているんでしょう?こちらの記事が分かりやすいです。先代の社長がロシアで学んできた本物のロシアケーキを復活させようと、チーズケーキ屋さんを営む甥がクラウドファンディングで資金を集め、工房を作って販売を実現したお菓子です。
ロシアケーキに再会できたのも、仙台旅行のお陰ですね。

本や映画との出会いもですが、色んな引き出し(引き出しという程大袈裟ではないかも。走り書きをしたポストイットをたくさん壁に貼り付けてグルーピングしているイメージです。)を自分の中に持っておいて、「これは関連があるかも」「なんか見た」と思った時に繋げる事を強く意識しています。好みの作品に当たる可能性も高くなるし、知識と知識が繋がった時の快感が好きなんです。本に関しては、巻末に書いてある参考文献や、著者プロフィールに書いてある他の作品もおススメ。芋づる式に楽しめます。

仙台旅行記、今回も長くなってしまいました。前回とだいぶテイストが違いますが、新鮮な私の記憶を残せたから大丈夫という事にしましょう。
次に狙っているのは、大阪、広島、山口です。

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