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興味や関心はなぜ生まれるのか。

「では、あなたが興味を持って取り組んできたことを教えてください」

面接での王道質問。だいたいこのような質問に対しては、単に取り組んできた内容だけでなく、エピソードを少し加えて答えるのが正解と言われる。

たしかに面接官からしたら、興味を持った理由を知りたい。そのエピソードが面白ければ、さらに話に食いつくだろう。

問題は興味を持つことが何もない、好きなことが何もないという人。必死に探しても見つからないという人もきっと少ないないはず。


今年を振り返ると野球に興味を持ち出した1年だった。きっかけは、知り合いから野球観戦に誘われて行ったこと。

ただ観戦=好きになったわけではなく、そこから友人を何度か誘ったことによって好きになった。本当に好きになる瞬間は、横軸の時間と縦軸の関心度が非線形的な線を描くと思っている。

では、その瞬間はいつ訪れるか。パターンはいくつかあるものの、僕が思うのは以下だ。

①身震いするほど面白さを感じる瞬間
②悔しさや怒りを感じる瞬間

身体中に電気が走る、、おい死ぬぞ。という表現を聞いたことあるだろう。

それほどの衝撃だったという例えだが、そのような瞬間に出会ったことはないだろうか。僕はとあるアーティストのライブをテレビ越しに見た時、初めて身体中に電気が走る感覚を覚えた。それは中学2年生のことだった・・・今でもその瞬間は覚えている。

そこからすぐCDショップに行き、中古CDを800円で購入した。裏面が擦れるくらい聞いたんだよ。本当に好きになると人間ここまで関心を持つものなんだなと感じたね。


一方で、悔しさや怒りが好きにつながる理由とは何か。

まず興味がないものを想像してほしい。僕だったら海外野球だ。先ほど「野球に興味をもった」と言ったが、国内リーグだけであって海外の野球までは関心がない。

ニュースで見るエンゼルスの大谷翔平選手や、レッドソックスの吉田正尚選手など、日本からメジャーへ挑戦する選手の話題は耳に入るが、好きになったと言えるほどではない。同じスポーツでも分かれる理由を考えた時に、心当たりがあったのが悔しさや怒りといった感情だった。

今年7月、3度目の野球観戦に行った際のこと。
試合が拮抗している状況で2アウト満塁のピンチ。ピッチャーが投げた球はバットに弾かれたが高く上がった。誰もがこの球を取れば今日の試合は終わると思ったその時、外野選手がボールをこぼしたことによって3塁選手がホームに戻る。この点がきっかけで試合に負けた・・

観戦に行き始めたころであれば「どんまい」と声をかけて終わりだったと思うが、この時ばかりは悔しさと怒りがわいてきた。俯瞰してみれば、いち観客にすぎないのに怒りがなぜ湧いているのかわからない。

しかし、この時はじめて「自分は野球が好きなんだ」と実感した。今までになかった感情が湧いてきたからだ。

①身震いするほど面白さを感じる瞬間
②悔しさや怒りを感じる瞬間

この2パターンこそ人が物事に関心を持つきっかけではないだろうか。


好きなことが見つからないという人は、とりあえず何か興味がないことに触れればいいと思う。僕は一時期ではあるが世界史に興味を持ったこともあった。もしかしたら、興味や関心を持ちやすいタイプなのかもしれないが、世界史に興味を持ったきっかけは、コロナ下で外出がなかなかできないときにオリエンタルラジオ中田のYOUTUBE大学を見て面白さを感じたからだ。

興味を持つことだったら何でもいいと思う。自分がしょうもないと思っていることも、実は他人から見れば面白いことだったりする。どちらかといえば、興味を持つきっかけとなったエピソードの方が大事。

もし、好きなとこが見つからないという人がいたら、上の2点に目をつけることをお勧めしたい。




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