木の平

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最近の記事

【日記】摩天楼【2024年5月1日】

摩天楼。  先端が天をも摩るかのような高層建築を指す言葉だ。英語の「skyscraper」を和訳した言葉だとされる。  それは今朝のことだった。  仕事の準備のため機材を大量に詰め込んだタクシーに一人乗り込み、目的地に向かっていた。まだ転職して一月しか経っていない私にとって、それが当たり前だとは信じたくなかったがどうやら現実はそうも甘くないらしい。  そんな仕事にうんざりし、目をそむけようとふと外を見ると、そこには東京の摩天楼が広がっていた。地平線など最初からなかったかのよ

    • ひとくちお笑い「たらいまわし」

      新人:出社したはいいものの…仕事がないな…。そもそも入社して一週間では、何をして良いかもさっぱりだし…。仕方ない、先輩に指示を貰いに行こう 新人:すいません、先輩今って… 先輩:あ〜ごめん。今ちょっと手いっぱいなんだ 新人:あ〜そうですよねぇ、すんません… 先輩:この後の会議の資料作んなきゃなんだ。指示は係長に聞いてみて 新人:あ、はいわかりましたぁ… 新人:すいません、係長 係長:お疲れさまです。ごめん、もう少しで会議があるんだ 新人:あ、そうですよね 係長:ちょっと課

      • 短編小説「花びら散る時」

        大学の授業で、上の画像がオチとなるような短編小説を書きなさいという課題が出たときに書いたものです。  母は昔から察しがいい人だった。朝ご飯を食べている時、目玉焼きにかける醤油を探して少しキョロキョロしただけで黙って醤油を渡してくるような、私が思っていることや話したいことは何でもお見通しな母だった。  私が大人になってからもそれは変わらなかった。生まれたばかりの次男にかかりきりだった時は、頼んでもいないのに長男の遊び相手をしてくれていた。おかげで長男は私の言うことよりも母の言

        • ガールズバー狂奔劇

          大学の演劇サークルで書いた作品です。はりこのとらの穴でも公開しています。( 脚本ダウンロードサービス (haritora.net) ) 登場人物 めぐみ 責任感強いバイトリーダー。バイトの中では一番ベテランで年齢も上。 さつき 遅刻常習犯、基本ボケ、でもたまにしっかり者。大学生。 竹田  料理担当、基本的にレンチンなので暇してる、お調子者? りこ  新人バイト。実は高校二年生で店長の娘。本名:松本智花(ともか) 店長  本名:松本忠(ただし)。経営難で上にビビる、おどおど。

        【日記】摩天楼【2024年5月1日】

          演劇脚本「魔女か天使か、その名を呼ぶは…」

          大学の演劇サークル用に書いた作品です。良ければ是非。 はりこのとらの穴でも公開しています。脚本ダウンロードサービス (haritora.net) 魔女か天使か、その名を呼ぶは…  作:木の平 あらすじ  夕方五時の音楽が鳴る公園で、冴えない就活生沢口は不思議な男から不思議な魔女の昔話を聞かされる。中途半端な終わり方の昔話。男は「この物語の続きは、あなたたちが綴る」と意味ありげな言葉を話す。そして、その言葉通り魔女をめぐる大きな物語の渦に巻き込まれていく人々。魔女とはいっ

          演劇脚本「魔女か天使か、その名を呼ぶは…」

          ひとくちお笑い「このあとすぐ!」

          TV「ということで、また来週~」 男 「いや~今日も面白かったな、来週も楽しみだな」 TV「このあとすぐ!ドラマ青春物語、衝撃の展開を見逃すな!」 男「あ~このあとドラマやってるのか。たまには見てみようかな、面白そう」 TV「そのあとすぐ!「笑えるバラエティ」、草むしりスペシャル!」 TV「密着ドキュメンタリー、そのあとのそのあとすぐ。」 TV「そのあとのそのあとの、すぐあと…」 男「早くやれよ」

          ひとくちお笑い「このあとすぐ!」

          演劇脚本「どらまてぃっく・くらいしす!」

          以前はりこのとらの穴:脚本ダウンロードサービス (haritora.net)にて公開した一時間程度の演劇脚本です。 【あらすじ】 八月三十日。夏休みが残り一日になったことに全国の学生が悲しみに明け暮れるこの日、この世界では別の絶望が空を覆っていた…。 約三か月前から予測されていた巨大隕石の衝突がついにこの夜に迫ったのだ。 とある高校の演劇部の部室には、文化祭に向けての稽古をするはずだった演劇部メンバーが浮かない顔をして集まっていた……。 【登場人物】 田中:三年男子。お調

          演劇脚本「どらまてぃっく・くらいしす!」

          コント台本「トレードマーク」

          ※以前、はりこのとらの穴(脚本ダウンロードサービス (haritora.net))に投稿したものをこちらにも投稿します。 【登場人物】 トオル ツッコミ、まとも ハジメ 短パン、意地っ張り ダイキ 適当、思ったことすぐ言う  スマホをいじっているトオル  短パンのハジメ登場 ハジメ おう! おはよう トオル あ、ハジメ、おはよう ハジメ 何見てんの トオル いや、今度遊ぶ時さ、何着ていこうかなって ハジメ あー次の金曜日のな! トオル そうそう、なんか寒くなるって

          コント台本「トレードマーク」

          コント「砂肝待ちの時間」

          以前「はりこのとらの穴」というサイトで投稿したショートコント台本です。 登場人物(三人) サラリーマンA サラリーマンB 店員 店員 お待たせしました。以上でご注文お揃いでしょうか? B  ……。 A  はい、多分揃ってます。 店員 こちら伝票になります。ごゆっくりどうぞ。  店員ハケる A  ふぅ、結構食ったな。(レシートを見る) お、その割にはこんなもんか。安いな~この店。 B  …そうだね A  なに、どした? そんなに美味くなかった?

          コント「砂肝待ちの時間」

          ジブリ映画「君たちはどう生きるか」を見たけどわからなすぎたので、2回目見に行ってみたら、ますますわからなくなった話。

          【初めて劇場でジブリ映画を観た】 【初めて劇場でジブリ映画を観た】  Twitterで「君たちはどう生きるか」の告知を見た時、なぜか見に行ってみなければという気持ちになった。今までジブリ映画は金曜ロードショーで見ていて、もちろん好きではあったが、そこまでファンというわけでもなかった自分が、なぜか見に行かねばと思ったのだ。  映画館は日曜日だったのもあって空席がほとんどないほどの混み具合だった。映画の予告も終わり、いよいよ上映が始まるという時、私はワクワクしていた。いったい

          ジブリ映画「君たちはどう生きるか」を見たけどわからなすぎたので、2回目見に行ってみたら、ますますわからなくなった話。

          コント「オーダーときどきレモンサワー」

          ※以前、はりこのとらの穴(脚本ダウンロードサービス (haritora.net))に投稿したものをこちらにも投稿します。 課長:気のいいおじさんサラリーマン 部下:気が利く、年上に気に入られるタイプ 店員:腰が低く気持ちの良い接客をする 部下 ここが課長おすすめの居酒屋ですか 課長 そうよ、隠れ家的なね 部下 おしゃれですね~ 課長 そうでしょ?! ちょっともう早く頼んじゃおう飲み物 部下 そうですね! おすすめあるんですか? 課長 そうだな~なんでもおいし

          コント「オーダーときどきレモンサワー」

          ショートコント「夏」

          登場人物 二人(A・B) 倒れて苦しんでいるA A うう… B登場。Aに駆けよる。 B おい! どうした! 大丈夫か! A うう… B 何があった!? A あ……暑い B 暑い? A 暑すぎる… B そ、それだけで? A 十分だ!! ここまでぐったりするのには、十分すぎるだろう…!  A、少し興奮してくる B た、確かにそうだが  A、ふらふらと立ち上がる A 今は、何月だ? 八月か? 真夏に違いないこんな陽気は B 今は、六月だ…! A 

          ショートコント「夏」