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お金がなくても幸せに生きるための価値観の転換とは?の考察

こんにちは。和歌山の自給自足生活の体験から帰り、それを私のように、性格的に開放性が高くない人たちに、ソフトランディングな形で少しでも体験してもらうには、どういう仕組みが考えられるか?ということを考察しています。

とっかかりに私は若い時2年ほど、海外で暮らした経験があり、海外での外国人生活=超貧乏が定番ということで、その内容がどのようなもので、どのような日本的価値観を捨てたおかげで、成功したか?ということをサクッとまとめます。

1)信念:お金がないと英語なんて話せるようにならない(教育=カネ)
  転換:お金がなくても、外国暮らしはできる
30年前で当時一年300万円って言われていました。が、私は英語が話せるようになりたかっただけで、学位を求めていたわけでない。サクッと、
 留学 → 出稼ぎ
に切り替えました。この発想転換ができない人は、お金で解決するしかなくなる。

2)信念:留年するのは恥だ
  転換:実際、大阪外国語大学の先輩らは帰ってこないレベルの人もいるくらいで留年して外国に行くのが普通でした。

3)信念: 住むにもお金が必要だ
  転換: アメリカは広い。余っているスペースはタダ
結局、アメリカ郊外に暮したのですが、郊外=スペース余ってる=タダ…。余っているものは安くなるのです。というわけで住み込みの仕事だったら住むのはタダ。アメリカ以外でも、オーストラリアなども同じようです。

4)信念: きちんとした生活をするのが大事
  転換: パンツ、穴空いてるけど、まだ履けるし、いっか。
アメリカ郊外の富豪の住宅地で一番驚いたことは、これ。日本だとボロ雑巾に入る衣類をふつーに、お金持ちの人たちも着ちゃってます。下着とか穴が空いていて、子供に買ってあげたくらい。めちゃアメリカの中産階級は節約しています。日本みたいに、お隣が車を買ったから、うちも…ってない。それどころか、女の子の子供服を男の子に着せるのも平気です。ちなみに、パパは内科医で、ママは大学教授というインテリの家で新聞は3誌取っている家でこんな調子です。

5)信念:豪華さが大事
  転換:自然が大事
家もさすがにサイズは大きいですが、シンプルなつくりでした。土地の地価は、周囲に自然が多いかどうか?で決まっているようでした。鹿が庭にくるので、生ごみを庭に放置は厳禁。電線の上をリスが通る。小鳥の声で目覚めるという環境でした。

6)信念: きちっとしていることが大事だ
  転換: テキトー
アメリカの運転免許証を取得したのですが…初めての運転もアメリカ。で、ペーパーテストを過去問してから受けたら95点で(笑)。これ、合格しない人いないんじゃないの? 実技も隣に誰か座ってもらって練習して取りました。アメリカの教習所はかなりええ加減だと感じ、日本は道路事情的にアメリカの郊外より緻密だと思ったので、日本の運転用は別途取り直しましたが、アメリカのおおらかさは、認めるなぁ。住みやすいです。なにしろ、アメリカの郊外で運転できないと、スーパーにも出かけられない。
ちなみに、夫にもオーストラリアで運転を経験してもらいましたが、運転に語学力は要らないので、語学の壁を先入観として持っている人には、運転から入って自信をつけるのがおススメです。

7)信念:私ができることなんて誰でも出来ることだから価値がない
  転換:私ができることでも価値を生み出せる
ベビーシッターをしていたのですが、私ができることなんて、誰でもできると思っていたら、実はそうでもなく、人気の引っ張りだこのシッターになりました。

8)信念:この人信頼できる人なの?だれか保証して!
  転換:この人が信頼できるかどうか、私は判断する能力がある
ベビーシッターは第三者を通さず、個人対個人の契約です。自分がこの人になら、と思った人と取引します。レファレンスと言って、前の雇い主を紹介するということも良くあります。いい・悪いの判定ではなく、合う・合わないの判定になります。つまり、万人にとっていいというのは、ないんですよ。

9)信念: 一人で暮らすのが大人だ
  転換: 大人になってもシェアハウスで暮らしている人は多い
大学生がシェアハウスで暮らしているのは、想像がつきやすいと思いますが、90代でもシェアハウス住人です。なんせ、日本みたいにワンルームマンションって出ていないです。あんな孤独なだけで不便でバカ高い非効率的な住居、発想があるのは、日本だけなのかもしれません。
シェアハウスで暮らす場合、きれい好き日本人は非常に有利で、賃料で色を付けてくれる大家さんは非常に多い印象でした。それだけ世界の人々は散らかし魔が多いってことでしょうか?!相対的に優位に立てます(笑)。

10)信念:高級住宅地でないと危険
   転換:日本人は有色人種なので、有色人種の居住区でも安全
サンフランシスコのミッション地区は、当時一番貧困で危険と言われた地域でしたが、それは、白人と敵対しているからこそ。日本人はアジア人で有色人種なので(そのことに自覚がない日本人は多いですが)、有色人種は、身内です(笑)。意外なことに、そのことに気が付かず、白人の友人のあそこは危険だという言葉を真に受けて、白人のバカ高いエリアに引っ越したり、むしろ危険な都心に住んだりする日本人留学生が非常に多かったです。自分で本質を見て決めないで、人の意見に流される、思い込みに囚われていると暮らしやすさを手に入れ損ねる事例と思いました。

11)信念: していいと言われたこと以外は全部してはいけない
   転換: してはダメなこと以外は全部して良いこと
アメリカの家でボケっと座っていると、”ヘルプユアセルフ”と言われます。直訳は、”自分で自分を助けてね”。 意訳すると、冷蔵庫を勝手に開けて、ジュース飲んでね、って意味です(笑)。

ざっとこんなところでしょうか?日本の常識ではしてはダメなことが多いので、みんな生きづらいと思います。それは地頭力で解決することが禁止されているから。クリエイティブな解で問題解決できるなら、お金はなくても何とかなります。

例えば、アメリカで運転を覚えるのに、どうやって教えてくれる人を見つけるか?みたいな課題は、20歳の女子でも解決できたので、大人なら誰でも解決できるでしょう。お金は使いましたが最低限です。

自立へ…フェーイルセイフを用意しておくこと

フェーイルセイフとは、失敗した時の、救済、という意味です。ちょっと行き詰っただけで、即、ジ・エンド、という世界では、誰もリスクが取れないのが普通です。

大人としての生活、人間としての生活でまず思い浮かぶリスクとは?

1)食べれない
です。これは、アメリカ社会では、教会の炊き出しボランティアに参加しておくと、リスクをマスクすることができます。しかも、教会ボランティアの人は裕福な人が多く、人生相談などのお困りごとにも相談に乗ってくれたり、こちらの不十分な英語にも、切れたりしない人が多いので、おススメの作戦です。私はGRACEメモリアルでホームレスへの無料給食ボランティアをしていました。万が一自分が飢える羽目になっても、ここに助けを求めに行こう!と思っていました。幸い、そう言う羽目には、陥らずに済みました。

2)仕事がない
これは、仕事を見つける以外ありませんが、週2日のベビーシッターの仕事を見つけてから転居しました。逆はリスクがあり、おススメはできません。
と言っても、近所のスーパーの掲示板で見つける程度のことです。

ベビーシッター以外では、アルツハイマーのおばあさんのお世話や、飲食店のバイト、アンティークの転売もしました。

3)住むところ
住むところも、まずは敷居を下げて、住み込みバイトから、低価格住宅、通常の価格の住宅、持ち家と無理をしないほうがいいです。いきなり賃料6万円のワンルームにむりやり押し込まれる日本の慣行は、悪習慣です。大阪では、3000円の学生寮からスタートして、賃料三万円の長屋へとステップアップし、その後結婚して住居を取得しました。アメリカでも同じように最初から高すぎる賃料の部屋に入るのは、自殺行為です。

人と暮すとコミュニケーション能力もついていいと思います。

4)生活必需品の入手
アメリカでは、スリフトストアというのですが、セカンドハンドの店です。ほとんどの者が無料に近い価格で手に入ります。その際、あれやこれやと注文を付けると、その分お金がかかることになるでしょう…。

余談ですが、大阪でも冷蔵庫3回貰ったな~

5)つながり
良い人と繋がりたいという思いがあるのが大事で、アメリカだと教会関係の人やNPO関係の人(私の時代だとエイズ関係の人)はいい人が多かったです。レズビアンとホモセクシャルの人の家にも住んだ経験がありますが、性的マイノリティの人たちは、心が繊細でいい人が多かったです。

資本主義社会には、悪い人もたくさんいるので、嫌な目にあうことを避けるわけにもいかず、良い人といることで、多少防御力アップです。例としては、中国系アメリカ人にすでに払った賃料を再度請求されたことがあります。日本人はお人好しで、領収書を切ってもらっていなかったからです。

日本では、地縁がここを補っていたと思われ、なかなか、
 ヴィジョンでつながる仲間
を得ることが難しいのがネックです。宗教関係者っていうのは、大体、盗むなかれ、とか基本的な善悪の観念を共有していますよね。なので、日本では宗教がなくなったことが問題なのかもしれませんが、資本主義社会では、ぼられる方が悪い、みたいな考えの人もたくさんいて、詐欺などが横行しているので、一定の用心深さは必要です。

余談ですが、私のアメリカ時代のバイトでは、日本人向けの観光土産物店は、日本人観光客向けの商品だけ、現地価格の倍くらいに上乗せしていました。そこはすぐ辞めましたが、日本人が日本人からぼってると知り、不愉快な経験でした。

アメリカ社会で普通に行われている参考になる知恵
1)サブレット
すでに住んでいる家を休暇などで開けるとき、また貸しするのがアメリカではOKです。 
2)気楽に人を泊める
裕福なご家庭で定年退職したご夫婦は、よくヨーロッパからの放浪者の若者を家に泊めていました。お返しは面白い話。
日本人でもこれをすると、海外の人から人気者になれ、子供の英語学習にも好影響でおススメです。
3)気楽に集まって食事する
ポットラックパーティが盛んで、毎週のように集まって食事。お料理上手な人は愛されます。
4)道徳に縛られる度合いが少ない
なんと別れたBFのご両親が大阪にいる私を尋ねてきたことがあります。最近、デイビッドどうお?とかが話題。息子のEXのところに遊びに行くって、日本じゃ考えられないですよね?でも、私はデイビッドのガールフレンドだからという理由で好いてくれたのではなく、私自身を好いてくれたのだと思って嬉しかったです。

…とここまで、色々、日本の固定観念から離れてみるヒントにならないかと上げてみました。

助け合いが日本から失われてしまった理由の一番は
恐れ
なのかもしれないな…と漠然と思いました。

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