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銀こんにゃく、文フリに行く。

11/11 曇り

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文学フリマ東京に行ってきた。
こういうフリーマーケット系のイベントは苦手なのだが、コミケだったり藝大祭だったり、東京に引っ越してきてからは参加することが増えている。

フリマは出展者にやたらと声をかけられるのと、一度商品を手に取ってしまうと購入しないと失礼だな、と感じてしまうので、気が引けてしまう場面が多い。
母親がハンドメイド作家をやっているので、イベントに連れていかれる機会は昔からあったのだが、そういう苦手意識があるので、近くの喫茶店や本屋、博物館なんかに逃げてしまっていた。

はじめて能動的にこういうイベントに参加したのは、2019年の「音けっと」という音楽系の即売会だった。
YouTubeで偶然いよわ氏の「水死体にもどらないで」という曲と巡り会ったのがきっかけだった。
一度聴いただけで惚れた。率直に天才だと思った。

その後、いよわ氏がCDを販売するという情報を聞きつけ、勢いに任せてイベントに参加した。
ここで手に入れた「ねむるピンクノイズ」を何度も繰り返し聴きながら、卒論の執筆に励んだものだ。
最近、このCDがメルカリで高騰しているのを目にした。頭が転売ヤーになりそうだったが、なんとか堪えた。

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特に予定もなかったし、面白そうなので文フリに参加してみることにした。東京は本当に面白いイベントが多い。
地雷系女子がマイブームになっているので「地雷系女子になりたい!!」という本を買ったり、アニメの批評雑誌を色々買ったりした。

中でも面白そうなのは「ボーカロイド文化の現在地」という一冊だ。
端的にいうと、現在のボーカロイド文化を様々な観点から検討した批評集である。
350ページという圧倒的ボリュームも非常にwell。装丁も良い。これからゆっくり楽しむ予定だ。
「ボーカロイド文化の現在地」もそうだが、フォロワーが関わっている同人誌がいくつもあったので、会場を散策しているだけで楽しかった。

創作者の血が騒いだのか、こういう即売会に自分もなにか本を出してみたくなった。
印刷や表紙イラストを書いてもらったりするのには費用がかかるが、何のために歯を食いしばりながら労働しているかというと、こういう面白いことにパーっとお金を使うためだと思うのだ。
来年の春や夏に向けて自分もサークル立ち上げなどをやってみたい。

とりあえず直近の即売会の締切などを調べて、簡単な計画を立てようと思う。
実家が関西にあるので、首都圏だけでなく関西のイベントにも参加しやすい身分なのだから、多少アグレッシブに活動してもいいかもしれない。

本を作るとしたら、どのようなテーマにしようか。
特定のジャンルが好きだからそういう内容にしてもいいし、いまだに律儀に一日一冊以上は本を欠かさず読んでいるので、書評的なものも作れるだろう。文章をしたためて、批評誌に投稿してみるのアリかもしれない。
これから、色々と考えるのが楽しみだ。

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ストラテラを飲み始めてから一週間以上経った。明らかに仕事の質が向上しているので笑える。

あと、感動する音楽を聴いたら必ずといっていいほど脳が震えるようになった。生活において、良い音楽を聴くこと以上の快楽が存在しない。
これがいいことなのか、それとも悪いことなのか、てんで分からないが、他の人は感動したときにこんなに気持ち良くなっちゃうものだろうか。
もしそうだとしたら結構キショいな、と思ったりする。世界の秘密を紐解いてしまった気分だ。

私も、これからドンドン感動して、ドシドシ気持ち良くなっちゃうのかもしれない。

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