ノーカット農家|農家見習い息子

農家を継ぐひと|これからお米とやさいを育てる農家を継ぐために準備をします。 いつもはコ…

ノーカット農家|農家見習い息子

農家を継ぐひと|これからお米とやさいを育てる農家を継ぐために準備をします。 いつもはコピーライター・クリエイティブディレクター。 noteでは、わが家の備忘録であり、農家のいま(時代・旬)をご紹介します。

最近の記事

苗の成長CHECK!

1週間経って苗の成長チェックの日。タダオサと一緒に田んぼへ。 一輪車に乗せて持ってきた道具はこの二つ。何に使うか分からないネットと消毒液。ランドセルのように背負うタダオサ。だいたい3キロぐらい。割と重し。 まず、シートを開けて中を見る。あれだけ平らにしたにもかかわらず凸凹があって、下の写真のように育っていないのが水の浸り過ぎたところ。稲は水で育つが、この時期は多すぎてもダメというワガママっぷり。 葉先に一粒づつ水滴がついていて、それがオシャレなドレッシングのようでおいし

    • #8 種まき当日

      種まきは、段取りがすべてでした。 朝8時、ぞろぞろと家族が作業場である駐車場に集合する。まず苗代田へ運ぶ苗代箱を完成させるために。ケースの中に種もみを入れて、その上にまた培土肥料をかぶせる工程。つぶつぶ・サラサラ・カラフルのアイスクリーム「ディッピンドッツ」みたいな肥料培土肥料入2号をつかいます。 (チョコアイスクリームみたいな見た目) ベルトコンベアーに乗のせて「種もみ」と「土」が順に入れていく。この作業には、機械と人がオートメーションのような動きが必要になる。 ①

      • #7 稲もみのベッド

        きょうは、床土(ゆかつち)の日。 つぎの日曜日は種まきなので、その準備のために、その種をのせるベースづくりの床土。スケジュール管理が割としっかりしてる。 まず、タダオサがうすっぺらい板の上に、泥を敷き白い粉と混ぜ合わせて、特別な土をつくる。今回つくる育苗ケースは72個で、約3反分の田んぼに植える。1反が300坪の計算です。 名前は「水稲用育苗培土 くみあい肥料培土肥料入2号」と白いのが「消毒剤」。ちょっと科学っぽいな。 作業は、分担してアナログ・オートメーション化して

        • #6 土の中はなんでしょう?

          4月5日、タダオサが庭のすみで、せっせと働いていた。青、緑、黒、茶色、4色のポットに種まきしてた。 何を考えているかさっそく聞いてみた。 「5月まめ」と「冬瓜」と「ゴーヤ」と「とうがらし」4種の種をポットに植えたらしい。 野菜ごとにポットの色分けしてると思いきや、色の配置はテキトーだった。。左二つのカゴ全部が「5月まめ」別名インゲン豆。10cmぐらいの長細い野菜。しょうが醤油をかけて食べるやつです。 ポッドには、3個の種をいれて、そのまま当たり前のように3本の芽がでて

          #5 サニーレタスとは何者だったのか

          いま採れるサニーレタス。 うちは昔から、小さいトマト2個とツナを少々乗ったサラダが 毎晩のように食卓に並ぶ。それを、おのおの好きなドレッシングをかけて食べる。 最近の我が家のブームは「アマニ油」と「だし醤油」の合せドレッシング。 それぞれ一周づつかける。この組み合わせを何と言うか分からないけど、とにかく食べやすい味になり、食欲がない日も、はらぺこの日も、どんな時でも、からだが受け付けてくれる。 今回聞いて分かったのが、ずっとサニーレタスと呼ばれていたのが 実は、リーフレ

          #5 サニーレタスとは何者だったのか

          #4 ついでの横顔

          洗濯物を干したついでに、草むしり。田植えスタイルのまーちゃ。 いまはトラクターで植えるから、稲の手植えはしないと思いきや、小さなトラクターでも、田んぼの四隅は小回りがきかないのでそこだけ植えられず、手植えが必要。ほんの少しだけど、これが、いくつもあると疲労が蓄積されて、田植えがぜんぶ終わる頃には、足がガクブルする。 ぼくが老人になる頃には、クボタからルンバみたいな小回りのきく、田植え機械が発売さてるといいな。それでもルンバと一緒で、三角コーナーは残るんだろうな。。。 そ

          #3 苗代(なわしろ)の日

          畑と並行して田植えの準備をはじめています。 というか、田んぼの準備は、もうとっくに始まっていた。3月の中旬に、四隅に「あぜ」をつくって、全体をトラクターで土を起こす作業をしていた。知らなかった。。 あぜとは?稲作農業において、水田と水田の境に水田の中の泥土を盛って、水が外に漏れないようにしたものである。らしい。 で、きょうは苗代という作業。 (朝、遅れてくるタダオサ) きょうの田んぼには、力強い味方が。 ご近所のトモチャンが手伝いにきてくれていた。いつも、この方と

          #2 「きゃべつ」と「わけぎ」のタイミング

          まーちゃは、明るくて愛想がいい。声が大きくておしゃべりが大すき。だからか、いろんな人が来ておみやげとか、採れたてをおすそ分けしてくれる。 タダオサは真逆。人としゃべる時はワントーンあがった声色をだす。畑作業中は、胸ポケットのラジオを聞いていてる。家に戻ってきて、そのままリビングにあがるから、テレビの音とラジオの音が混ざって、音の大渋滞を起こす。それがタダオサ。 いま食べられる「きゃべつ」は、10月に種から植えて、「4月に食べられるきゃべつ」と、タイミングをずらして、11月

          #2 「きゃべつ」と「わけぎ」のタイミング

          #1 農家の長男に生まれて。

          小さい時から、農家であることが恥ずかしかった。 大人になると、採れたてが食べられること、土地があることや、畑いじりができて、周りから羨ましがられることが多くなった。時代も関係しているのか。分からないけど。 でも、 小学校や中学校の時はとにかく嫌だった。ほんとうに嫌だった。下校中、田んぼで草むしりをしている親が見えたら、無視してすぐ横を早足で進んだり、稲刈りを手伝っている時も、同じ小学校の人が横を通る時には顔を隠した。 住んでいる町は、田舎でも都会でもなく、お店やマンシ

          #1 農家の長男に生まれて。