見出し画像

#8 種まき当日

種まきは、段取りがすべてでした。

朝8時、ぞろぞろと家族が作業場である駐車場に集合する。まず苗代田へ運ぶ苗代箱を完成させるために。ケースの中に種もみを入れて、その上にまた培土肥料をかぶせる工程。つぶつぶ・サラサラ・カラフルのアイスクリーム「ディッピンドッツ」みたいな肥料培土肥料入2号をつかいます。

画像1

(チョコアイスクリームみたいな見た目)

ベルトコンベアーに乗のせて「種もみ」と「土」が順に入れていく。この作業には、機械と人がオートメーションのような動きが必要になる。

①機械にケースを乗せる人

②流れてきた種もみバーガーをキャッチアップする人

③その種もみを軽トラにキレイに段積みする人

④土と種もみが減ったら随時投入する人。

最低でもこの4人のチカラが必要。タダオサは、土と種もみを投入する役。全体の見張り役も兼ねている。ちょっとでもミスすると睨んでくる役だ。

画像2

画像3

画像4

画像15

画像5

完成した70個以上のケース。早速、苗代田へ運ぶ。ここからが大変だ。

画像7

土の入ったケースは一箱2キロぐらいになっているのでバケツリレーのように運び、田んぼの中にキレイに並べる。おねえちゃん家族、近所の人も手伝いに来てくれてる。受け取ったタダオサが一つひとつ田んぼに定着させていく。まーちゃは声がけ役。

画像8

上の写真のように、少しでも浮いていると、水が届かず稲が成長しないので並行になるように調整し直す。

画像9

17列×2ケースで一つの島をつくり、そこに白いビニールをかぶせるために青い棒でアーチをつくっていく。ここでも、①棒を渡す人②右側を刺す人③左側で刺す人と3人が必要になる。まーちゃは重いケースは運べないが、刺すことはできる。

画像10

白いビニールのふちっこに土で固定する。この「置く土」をつくるために、周りの土を全部掘り起こさないといけない。この作業がつらい。スコップをうまく使いこなしてないから、余計なチカラを使っている気がする。

画像11

土で固定したら、風で飛ばされないように、また青い棒で固定する。

画像12

完成した1.5m×10mぐらいのビニールハウス。あとは周りに水路をつくって完成。ここまで2時間くらいかかっている。

画像13

ビニールハウスの周りを囲むように、スコップやクワで水路をつくっていく。子どもたちは公園の砂遊びのようにはしゃぐ毎年恒例の光景。

画像14

テッテレー!こう見ると、とってもコンパクト。左側の鉄の囲いは、ヌートリアという巨大ネズミ対策。

画像15

シメは軽トラの上での「おやつタイム」前日に用意したミスドやパンがいくつも並ぶ。

おやつまでが、種まきの日の段取り。ここまで約3時間。意外と短い時間だけど、きょうを迎えるために、数週間前から田を耕し、種を用意し、苗箱ケースをつくり、道具も揃える。すべてがタダオサとまーちゃの段取り通り。


きょうの、ひとごと。

ただ、天気だけは段取りできない。晴れてよかったな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?