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3. イチョウ@浅草寺

今日の樹木

浅草の代表的な観光地、浅草寺。
コロナ禍で一時は人もまばらでしたが、最近は国内外の観光客や修学旅行の学生さんで日々賑わっております。

家と駅の間にあるので、週に2~3回くらい自転車で通ったり、季節ごとのお祭りを楽しんだりするものの、普段の境内をゆっくり歩いたことは、しばらくの間なかったような。

境内には様々な樹木が植えられていますが、今回はその中でもひときわ目を引くイチョウ達に注目してみました。

キになる① 御神木、戦災イチョウ

まずは浅草寺の樹木の代表的な存在で、樹齢800年と言われる御神木のイチョウ。東京大空襲の時に大半を焼失したものの、その後も葉を生い茂らせている立派なイチョウです。

力強い樹形
由来が書かれた看板
外側から紅葉し始める葉、クジャクの羽みたいで美しい

このイチョウをぐるりと囲む石の椅子に座って、しばらく人の往来をぼんやりと眺めていました。他にも少し休憩している人がちらほらと。

長い年月、静かにずっと同じ場所で、目の前に繰り広げられる歴史を見てきた樹木。背中に穏やかで温かい気配を感じ、不思議な心地よさでした。

キになる② 生命力あふれる幹と気根

幹のたくましさと、気根のユニークにも要注目。
(気根とは、幹や枝の一部から出て下に垂れる根。下へ向かっているものの、地面までは届かず。)

残った部分でしっかり巨木を支えている御神木の幹
まるで翼を休めるドラゴン
上のドラゴンの裏側。気根を伸ばし、大地の母のよう。
半分以上が空洞の幹

イチョウは葉や幹に水分を多く含み、燃えにくく火事に強い樹木とされています。御神木の他にも境内には何本か戦災を生き残ったイチョウがあるようで、個別の記載はありませんが、幹に空洞が多かったり、黒い焼け跡がある大木がそうなのだと思います(戦災樹木については調べると各地の色々な情報を知ることができます)。

日々たくさんの人が訪れ、それぞれに幸せや健康や商売繁盛などお祈りする空間に、これらのイチョウが残ってくれていて感謝。

キになる③ 雌株のお客さん

銀杏をつけていた雌株を2本見つけました。うち1本は浅草寺裏側の、人通りが少なめの場所に生えていました。

後ろの特設舞台では、平成中村座の11月大歌舞伎が開演中!
周りは銀杏の臭いがぷんぷん

眺めている途中も、上から銀杏がいくつか落ちてきたので、ついている銀杏を探そうと葉の間をよく見てみると、、、

ん、黄色い銀杏の上に、違う葉がある??
角度を変えて見てみると、

ん、枝の裂け目から違う樹木が生えてる??
しかも、しっかり根付いて葉を生い茂らせ、順調に成長しているような。

横から撮っても、やっぱりさりげなく、いや堂々と?、紛れている。
ソメイヨシノかなぁ。

どうやってこういう状態になったのだろうか。
そしてこの先はどうなるのだろうか。大いにキになります。

今日の寄り道

仲見世通りすぐ隣にある、羽釜ごはんと梅干しの店「梅と星」。
梅干しスカッシュをテイクアウトして、御神木の下でいただきました🥰



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