物事はとらえ方でいかようにもなる

 先日、経営相談で飲食店において「お店が小さいことは弱みですよね。」とご質問いただきました。

わたしは逆に強みにもなりえますよね と回答いたしました。
どういうことでしょうか。

物事は裏表がある

 飲食店において、小さいことは必ずしも不利ではないです。
そのお店はお客さんとコミュニケーションを取りたいということでしたので、小さい方が圧倒的に有利であることをお伝えしました。

大きいお店=席数が多い でしたら、当然顧客接点が減りコミュニケーションの密度は下がります。ある意味画一的な接客にもなりえます。
また、大きいお店の場合席数をカバーするため、高速で回転させるか、客単価を上げるという対策が必要になります。
また、席数に対しての着席の割合を考えても、埋めるのは結構な労力がかかります。

それに対して、席数は少なめのお店は、顧客接点は取りやすく、親しみやすいみせづくりが可能です。席数を埋めるのもそこまでの労力を必要としませんし、混み合っている印象をもたせることもできます。

いろいろとやることが多くなって、頭の整理ができないと、1方向の考えで固まってしまうことが多いです。
整理がしにくいときは、古典的ではありますが、あらためてSWOT分析(強み、弱み、機会、脅威)でご自身の事業を整理してみてはいかがでしょうか。

やはりよくできたフレームワークではありますし、いまではクロスSWOT分析などと進化していたりします。

一時的に弱みや脅威と評価した項目があれば、それをどう裏返すか、または無視するのかということでだいぶ整理できると思います。

中小企業と大企業を比べたとしても、中小企業は小回りがききやすい、事業転換がしやすいなど資本の論理だけでない利点がいくつもあります。

是非、一つの事象から、2つの側面を考えてみる ということで視野を広げてみてはいかがでしょうか。

物事はとらえ方でどうとでもなる というお話でした。

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