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頂点の、さらなる上はないのだろうか?[マズローの法則について]

マズローの法則をさらっと紹介。

マーケティングや自己啓発の本などでよく登場するマズローの法則。
アメリカの心理学者 アブラハム・H・マズローが提唱したものだ。

この法則は、人間の欲求は5段階のピラミッドのような構成で、低階層の欲求が満たされると、より高い階層の欲求を欲するようになるというもの。

その5段階は以下のようになる
第1段階「生理的欲求」
第2段階「安全欲求」
第3段階「社会的欲求」
第4段階「尊厳欲求(承認欲求)」
第5段階「自己実現欲求」

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出典:総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd124320.html


第1段階「生理的欲求」
ピラミッドの一番下の段にあたる、最も基本的な欲求。食欲・睡眠欲・性欲といった「3大欲求」のほか、排泄したい、呼吸したい、水を飲みたいといった生命活動を維持するために不可欠な欲求を指す。生物としての人間が最初に抱く欲求だ。

第2段階「安全欲求」
生理的欲求が満たされると、次に安全への欲求が生まれる。身体的に安全で、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたいという欲求だ。

第3段階「社会的欲求」
家族や組織など社会的な集団に所属して、精神的に安心したいという欲求。
「どこにも所属していない」という寂しさは、社会的欲求が満たされていない状態にあたる。

第4段階「尊厳欲求(承認欲求)」
所属する集団の中で高く評価されたい、尊重・尊敬されたいと思う欲求。「他人から自分の存在を認められたい」「褒められたい」「評価されたい」といった感情の根底には、「尊厳欲求(承認欲求)」があるとされる。


「いいね!」を求める感情の根底には承認欲求がある。

第4段階「尊厳欲求(承認欲求)」は、さらに「低位の承認欲求」と「高位の承認欲求」に分類される。

「低位の承認欲求」は、他人に注目されたり、賞賛されたりすることを求める欲求。わかりやすい例で言えば、「SNSで『いいね!』がほしい」という欲求は「低位の承認欲求」の一例だ。

「高位の承認欲求」は、自分が自分を承認できるかどうかが問題になる。自分の中でつくった基準や目標に従った欲求となる。


第5段階「自己実現欲求」
ピラミッドの頂点に位置する欲求で、「自分にしかできないことを成し遂げたい」「自分らしく生きていきたい」といった欲求を指す。
第4段階までの欲求が満たされても、多くの人は何らかの「理想的自己イメージ」(夢)をもっていて、その「理想的自己イメージ」と現在の自分が一致していないときは、少しでも理想に近づきたいという欲求が生じるのだ。
人の欲求が完全に満たされるためには、社会的に成功するだけでなく、「理想的自己イメージ」との同一化を目指す(自己実現)を果たす必要がある。

マズローは晩年、第5段階「自己実現欲求」の上に「自己超越の欲求」という段階が存在すると主張したという。
人は自分自身の欲求がすべて満たされると、「社会をより良いものにしたい」「世界の貧困問題をなくしたい」など、社会全体の欲求を満たしたいと考えるようになる。成功した実業家などが社会貢献活動に力を入れたり、有名人が寄付をしたり、芸能人が政治家に立候補したりするのも、「自己超越の欲求」によるものだそうだ。

これが、人間の欲求の頂点なのだろうか。
私は、この上にさらに5つくらいの欲求がある気がしている。
それは、欲求というよりも、次元と言った方がいいかもしれない。


最後まで読んでくれてありがとう
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※この記事は、2020年に「kingpin研究所公式Facebook」に掲載されたものを加筆・修正したものです。
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