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Fintech革命 ブロックチェーンテクノロジー DeFi(ディファイ)の事例 Vol.5

皆さんはブロックチェーンという仕組みをご存知でしょうか。
仮想通貨に代表される、分散型でネットワーク、データベースを共有するテクノロジーです。従来の中央集約型と異なり、この革命的なテクノロジーが生み出す市場は、年間66%で急成長しており、経済産業省の発表では将来的に国内だけで67兆円の市場規模が予想されています。今回はこのブロックチェーンが金融業界にどの様に活用されているかを紹介したいと思います。

ブロックチェーンの仕組みは以前の記事に書いています。宜しければご確認ください。
前回の記事はこちら。

はじめに~DeFi活用事例 バスケット取引

facebookが手を引いた事でLibraのグローバル通貨としての発行は棚上げになったが、Libra自体は複数の法定通貨(ドル、ユーロ、ポンド、円、など)や短期国債などを担保としており、バスケット型という形式で安全が担保されていた。今回はLibraのバスケット型に類似したDeFiの事例としてECR20のバスケット取引について調査した内容を記載する。


金融でのバスケット取引

バスケット取引は一般的な個人投資家ではなく、大口の機関投資家等で用いる取引の一つである。
端的に言うと、「複数の銘柄をひとまとめにして一括で売買する取引」であり、一般的には15銘柄以上かつ1億円以上の取引が対象で、大口の投資家がインデックス運用の売買、ポートフォリオの銘柄入替、アービトラージに伴う株の売買などで使う。


DeFiでのバスケット取引

通常のバスケット取引と同様にERC20のトークンをひとまとめのポートフォリオにし、一つの新しいトークンとして流通させるプロトコルのことを指す。
ECR20は(Ethereum Request for Comments :Token Standard #20 )の略でイーサリアム(Ethereum)が定義するトークンの総称で、
基となるイーサリアムのブロックチェーンの基軸通貨ETH(イーサ)に対してERC20トークンと呼ばれ非常に多くの種類が有る。

主要ERC20トークン

BNB 、VeChain 、OmiseGO 、Maker 、ZRX、 Zilliqa 、ICON、 Aeternity 、Bytom、 BAT 、プンディXトークン、ホロトークン、Golem 、ウォルトン、StatsNetwork、チェーンリンクトークン、Populous 、ISOToken RHOC アイオン TrueUSD HuobiToken デンタコイン、FunFair ELF デセントラル、QASH、TenXPay、バンカー、オーロラ、DGD、モナコ、サイバーマイルズ、データトークン、Nebulas、WAXトークン、ドラゴン、Power Ledger、ルーブリング、Dai Stableoin v1.0 キラーネットワーク、キン、ルーム、ナルス、コルテックスコイン、ポリマス、BIXトークン、エニグマ。

以上の様なERC20のトークンを一つのポートフォリオを組み、一つの新しいトークンとして流通させるプロトコルのことを指す。

プロトコルの例1:BSKT
https://cryptofinlabs.github.io/

プロトコルの例2:Set
https://setprotocol.com/


DeFiでのバスケット取引のメリット

単一トークンの安全性が懸念されたとしても、複数のトークンを纏めて1つのトークンとして運用する事でリスク分散が可能となる。

最後に、

DeFiはEthereum上で生まれた金融業務でインターネット同様に国境という概念が無く、誰がいつでもどこからでも、デバイスさえあればアクセスできる。バスケット取引の様な従来の金融業務では機関投資家でしか利用していない仕組みもスマートコントラクトに取り込む事で、非常に身近な存在となる。

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