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#0100【お金と時間】幸せのコスパを左右する地位財と非地位財とは何か?

皆さん、こんにちは。記事をご覧いただきありがとうございます。
ところで、皆さんは地位財、非地位財という言葉を聞いたことはありますか?地位財、非地位財の考え方は、コーネル大学のロバート・フランク教授が提唱しました。私も本を読んでいて地位財、非地位財の考え方があることを知りました。他人との比較によって生じる財を地位財、誰かと比べて得るものではない財を非地位財と区分けしています。今回は、地位財と非地位財について説明したいと思います。

【地位財と非地位財の定義】
「地位財」とは、他人や周囲との比較によって生じる財のこと、「非地位財」とは、他人や周囲との比較を行わなくても生じる財のことと定義されます。地位財の具体例は、年収が以前より上がった、役職が部長に昇格した、欲しかった高級腕時計を手に入れたなどです。非地位財の具体例は、家族の仲がいい、自由があってやりたいことができる、健康であるなどです。

【地位財と非地位財が与える幸福度の違い】
地位財は要するに、周囲との関係により幸福度合いが左右されてしまうものです。具体例は、年収がわかりやすいと思います。仮に年収1,000万円を達成しても周囲の人に自分より高い年収2,000万円の人がいると、その人と自分の年収を比較をしてしまいます。比較をすることで劣等感を感じ幸福度は減少してしまいます。すなわち、相対的に優位であると幸せを感じる特徴があります。
一方で、非地位財は人と比較しなくても喜びを感じられるのが特徴です。例えば、家族との人間関係がいいことは、周囲と関係なく、それ自体があることが幸福度合いに直結するものです。非地位財は、そのもの自体の絶対的な価値を見出すことができるのが特徴です。

【地位財と非地位財の幸福の持続期間】
地位財は幸福度が短期的であるのに対して、非地位財は幸福度が長く続く特徴があります。例えば、ブランド品を手に入れることや高級外車を所有するといったモノの所有は地位財に分類されます。もちろん、人によっても個人差はあると思いますが、モノを手に入れた喜びが長い間、続くことは少なく、買ったその直後の喜びは比較的短い期間で減少していく傾向にあります。
一方で、家族と出かけた旅行での思い出は、非地位財と考えられます。旅行したその時だけでなく、時間が経ってから旅行の時の写真を見たり、思い出話として振り返った時に楽しかった記憶がよみがえり、時間がたってからも幸福感が長く続く特徴があると言われています。

【まとめ】
地位財と非地位財の特徴を比較してみました。地位財と比べて非地位財は、手に入れた一瞬の喜びで終わるものではなく、他人と比較して優劣をつけるものではないことから喜びを感じ続けやすい特徴があるため、非地位財はコストパフォーマンスのよい幸せと言えるのはないでしょうか。お金や時間の使い方を決めることができるのは自分自身です。幸せや喜びを感じやすくなる非地位財に意識的にお金や時間を使って幸福度を高める工夫をしてみるといいかもしれません。最後までお読みいただきありがとうございました。

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