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ねこってこんなに可愛いの? 第19弾

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。所用を済ませた僕は、実家の近くまで来ていたので、齢80を超えた親父に会いに行く事にした。僕が若人だった頃は、いくら実家の近くにいても親父に会いに行く事なんてしなかった。

それが僕も齢を重ねたことで実家の近くまで来ると、不思議と身体が親父の方に引き寄せられてしまうのだ。


実家に到着すると、庭であのとらねこがご飯を食べていた。


「やあ。久方ぶりだね。ちょっと肥えたんじゃないか?」



僕の挨拶をスルーし、一心不乱に食べ続けるとらねこ。


「まあでも食事中に話しかけるなんて、失礼千万だよネ。申し訳ない」

ってな感じで僕はとらねこに謝罪した。それはそうだ。たまにフラッとやってきては訳の分からない言葉を発しにくる僕なんて、とらねこからすればどうでもいい人間でしかない。ワレワレハミシラヌニンゲン二キョウミナシ。


だけどさあ~一応ここは僕の実家であって、一応僕はここに来る権利がある訳で、となればサ、ちょっとは僕のことを歓迎してくれてもいいじゃん。

「にゃー。息子さんが帰って来た。にゃー。うれぴー」

そんな風に野良猫たちが感じて欲しいと思いながら、いつも実家にやってくるんだけど、どうやら現実は甘くないようだ。


「とらねこや、それでも僕は君に語り掛けるよ。君はカッコいいゾ」


すると、とらねこが視線を上げた。



メンチを切るとらねこ。反抗期なのかな?


「そんな目つきは駄目。せっかくの男前が半減してしまう。いいか、男というのはメンチを切って威張り散らすのは、ブ男のする所業。本当の男前と言うのは、いつもにこやかで誰にでも平等に接するんだョ。だからサ、後ろにやってきた、目元が黒いあの野良猫にもご飯を分けてあげるんだョ」


だけどとらねこは一向に譲る気はない。ずっと中央でご飯を食べ続けてる。それはまるで競馬の騎手が中央の乗り方をするように、食べきるまではずっと中央に居座るのであろう。


すると目元が黒い、「めぐろ」が、とらねこの横にやってきた。


これは面白い展開になってきたゾ。

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