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暖冬のドライブ

おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。朝から快晴でnoteを書き終えた僕に、予定は無し。
「久しぶりにドライブでもしよか~」と大阪弁で独り言。
気づくと、僕は海岸線を走行しておりました。速度50キロをキープし、偉大なる海を見ながらのドライブ。パワーウィンドウのボタンを押して海風を車内に迎え入れます。
「嗚呼…海の匂いだ」
僕の鼻腔に届いた海の匂い。僕のテンションは上がっていきます。冬とは思えない太陽の熱が、夏を彷彿とさせます。

偉大なる海。だけど沖縄を超えるような暖冬に驚きを隠せない。地球の呼吸が荒くなっている。


漁船の手入れをしている漁師や、数人で駄弁ている海女さん。その周囲を子供たちが駆けまわっています。何とも微笑ましい光景です。
小腹が空いたので、僕はチンラを食すことにしました。あっ…チンラとは、ランチのことですけどネ!
「やはりここは海の幸を食べるべきでしょう」
ってな訳で、定食屋に入店しました。
僕はメニュー表も見ずに、お魚定食を下さいと言った。
「えっ…海鮮定食でよろしかったでしょうか?」と聞き直された。
「はい。そうです!」
自分は悪くないよ的な感じで返答をした。まさに子供ですね。
それにしても、いつになったら、「よろしかったでしょうか」を聞かずに済む日がくるのか。待ち遠しい限りです。

15分後、到着した海鮮定食でございます。


お刺身は鯛、平目、鯵、マグロ、イサキ。小鉢も多くて嬉しいです☆彡


それでは喫食。
鯛を一切れ醤油皿につけただけで、醤油の表面に脂が付着しました。脂がのっている証拠です。マグロの味も中トロよりで嬉しいです。
お刺身はどれも美味。さすがは漁師の町ですね。

しかし僕は失敗を犯しました。
実は僕、お刺身でご飯が食べられないのです。単品で食したり、お酒のアテとしてお刺身を食べるのは全然イケます。だけど、いくら新鮮な鯛とマグロのお刺身だからと言って、それらをおかずに白米を食べられません。
ご飯とお刺身を口の中に含んだ味と食感が、お肉や焼き魚、納豆などと異なりダメなのです。
これ全て海を横目にドライブをしてテンションが上がった結果です。つまり、暖冬のせいです。暖冬のせいで僕は自分を見失ってしまいました。

僕は香の物を頼りに、お味噌汁と協力して何とか白米を完食しました。
「ご馳走さまでした…すみませーん。ご馳走さま~」
ようやっと厨房からお姉さんが出て来た。
「お会計、3300円になります」
「えっ…」
ちょっと、ちょっと、高くない?
だけどこれ全てメニュー表を見ずに決めた僕に非がある。致し方ない。
それともう一つ。
3300円にはなりません。お金は成りません。正しく成るのは、歩が金に成る。この時に使用するのです。
「3300円でございます」
これが正解なのです。ってか、飲食店は全てこれで統一して頂きたい。でないと僕はこれ以上、誤った日本語を聞いていると卒倒してしまう恐れさえ感じております。

少しずつ改善して行きませんか?
「そうだよ~そうだよ~ソースだよ」
という賛同の声が僕の耳に届きました。
ありがとうございます。

店を出た僕は、軽くなった財布をジーパンのポケットにしまいました。
「帰りは山道で帰ろう」
しかし、ルート変更をした僕の選択は誤りだった。
突然の雷雨に、僕の視界は奪われた。すぐさまヘッドライトをON。アップダウンの激しく、ガタガタ道を走行している僕は30キロの速度で家路に向うこととなった。

みんさん、暖冬のドライブは要注意です。


【了】


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