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蒼天からの天罰

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

部屋の窓を開けると、ひんやりとした風が僕の頬に当たった。時刻は6時30分。日中の気温は25度を超える予報だと言うのに、この涼しさ。

晴天の休日の始まりです。

「蒼天よ…TAKAYUKIは今週も無事に自分の職務を全う致しました。本日より2日間、ゆっくりと養生し、来週から再び志を達成すべく精進して参ります。どうかお導きくださいませ。万歳、万歳、万々歳🙌」


なんて蒼天に誓ったところで、僕はゆっくり養生をしたかと言うと、しなかった。全くしなかった。


「今日は何をして過ごそうかな? そうだ、○○に行こう! みたいに遠くへ行ってしまおうか」

なんてテンションで僕は玄関のドアを開けました。野良猫たちが一定の距離を保ち、僕をガン見してきます。

「君たち、おはよう。悪いけど僕はちょっとお出かけしてくるから。僕が帰宅したら、ツナとささみのハーモニーをご馳走する。約束するョ」


僕は愛車に乗り込み、出発しました。


とりあえず行先は決めずに、ただ南下しようと思う。そう、海が見たいのです。沖縄に住んでいた僕は、あの沖縄の海が脳裏に焼き付き、未だに海ロス状態なのであります。


県道を通り、海岸線に出ました。
すると久しぶりの海が、僕の両目に飛び込んできました。
残念ながら空は晴天から曇天に変わってしまったけど、海は海だ。

「やあ。海だあ。おはよう。嗚呼…やっぱり海はいいネ」

風も波も穏やかでサーファーたちの姿は皆無。数組の家族がパラソルを立てて、海を満喫しています。見ているこちらも心が穏やかになっていきます。


そのまま海岸線を走行していると、なんと渋滞が発生しました。平日の通勤時間帯でも渋滞するなんてほぼ無いのに………。

でもまあ海を見ながらの渋滞も悪くないよネ、なんて自分を納得させながら、ゆるゆると進んで行きました。

1キロ進むのに、15分かかるようになりました。これ、自転車の方が早いです。早歩きと互角くらいの時間を要しています。

20分後、雨が降ってきました。それもワイパーが追いつかないくらいの土砂降りです。

「きっと蒼天に報告した事と真逆の行動をしてしまった、僕に対する罰が当たったんだ。蒼天が僕に天罰を与えたんだ。わーん。えーん。ごめんなさい」

なんて心の中で懺悔した僕は、次の信号でUターン。途中、久しぶりにコンビニエンスストアへ寄ってから帰宅した。


僕は大雨の中、約束通り野良猫たちにツナとささみのハーモニーを食べさせました。
「僕はネ、今朝なんだけど蒼天よりお叱りを受けてしまったんだョ。だからサ、僕はこのあと静かに養生することにしたから。できれば君たちもゆっくりとお昼寝するといい。また夕飯時に集合しよう。ここなら雨風を凌げるからサ。いいね?」

「ニャッ」
「うーぅん」
「ウにゃあ」

野良猫たちの賛同の鳴き声を聞いた僕は、玄関のドアを開けて室内に戻りました。

キッチンにてトレイの上に、缶ビール、グラス、お箸、それと先ほどコンビニエンスストアで購入した酒のアテ3品、蛸ブツとコールスローサラダ、それとエビチリを乗ると、テーブルに置いてから椅子に座りました。

「あっ…このままではダメだ。蒼天にバレてしまう」


椅子から立ち上がった僕は、部屋のカーテンを閉めて室内ライトをON!

「これでヨシ! 時刻はちょうど10時。こんにちはの時間帯に突入した。それでは、いただきまあすぅ」

蒼天からの天罰はどこへやら。僕はこのあと昼間からルービーを飲みながら、それでも一人静かに、物音を立てずにひっそりと、ゆっくりと過ごしました。

それも2日間、ちゃんとネ!


※ちなみに表題の写真は、僕が沖縄に住んでいた頃に撮影した海です。

キレイでしょ☆彡

それではまたお会いしましょうね。ちばりよ~!(^^)!




【了】




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