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風邪に要注意

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

「嗚呼…洟が垂れて目が覚めた。寒い。寒いゾ………」

僕はベッドから出ると、すぐさま靴下を履いた。どうしてこんなに一気に寒くなったのだろうか。まあこれは天のみが知っていることなので、とりあえず僕は部屋の窓をOpen。

頬に当たる風が冷たくて、一気に目覚めた。

「蒼天よ…一気に寒くなった理由をお聞かせ願いたい。これじゃあ風邪を引いてしまう平民が続発すること必至。急いで病院に駆け込むも、ちょー高齢化社会の日本では、ご年配の皆さんが病院を独占中で診てもらえないのですワ」

僕は一気にまくし立てた。そして続けた。

「だから現役世代の皆さんは、市販薬のバ〇ァリンを購入・処方するしか方法がないのです。そのバ〇ァリンだって、半分は『優しさ』でできている為、効能は半分程度しかない。ってことは、治るにも倍の時間を要するといことです。嗚呼…蒼天よ…これが今の日本の現実なのです…アーメン…」

僕は両ひざをついてうなだれた。そして垂れてきた洟をすすった。

勿論、これは演技です。お芝居です。

だけど言いたいことは蒼天に申し上げたので、割とスッキリしました。

「さ、寒い。蒼天よ…それでは本日もよろしくお願いします」

そう言うと、僕は部屋の窓をclose。力いっぱいcloseした!


チンラを食べて事務所に戻った僕は、デスクに座ると寝た。両腕の上に頭を乗せて寝た。

13時になったので僕は顔を上げた、その刹那だった。

「嗚呼…喉が痛い」

唾を飲むと扁桃腺が痛い。どうやら風邪を引いてしまったようだ。

だけど13時じゃ、病院もまだやっていない。早くても15時からだろう。

僕はマスクを着用し、そのまま仕事を続けた。幸い、そこまで熱は出ていない感じだし、まだ節々も痛くない。

15時になった。僕は常務のデスクに行った。

「も、申し訳ございません。体調不良の為、病院行き、そのまま直帰します」

すると常務が言った。「分かった。明後日おこなわれる『蛸禿商事』との商談には参加がマストだョ。分かっているよネ」

そうだった。明後日は大事な商談が控えているのだった。先月上場したイケイケの商社。その名も蛸禿商事。名前だけ見ると全然イケイケじゃないけどネ。


僕は愛車に乗ると、病院に向かった。

駐車場は半分以上空いていた。これは助かる。

待合室で待っていると、午後の診察が再開された。

1時間後、まだ僕は待合室でボーっと座っている。どんどんお年寄りがやって来ては、どんどん帰って行く。おかしい。あの駐車場に停めてあった台数以上の人たちが出入りしているではないか。

僕は思い切って看護師さんに尋ねた。

「す、すみません。もう1時間も待っているのです。僕の場合は薬だけ処方して頂ければ解決します。問診時間だって3分あれば十分なんですが…」

すると看護師が言った。
「分かりました。確認してきます」

看護師さんが事務室に戻って行った。

これは助かる。何事も言ってみるもんだネ。

事務室から戻って来た看護師さんが言った。
「ごめんなさいね。お兄さんは17番目だから…あと1時間後かしらね」

僕は絶望した。

椅子から立ち上がった僕は、そのまま病院を後にした。そして薬局にて『バ〇ァリン』を購入。そのままお弁当屋さんに行き、カツカレーを購入して帰宅した。

体温計で測定すると、37.5°だった。
「これなら大丈夫そうだ」


カツカレーを食べてお風呂に入って洗濯をした後で、僕はベッドに入った。

時刻は20時30分。だけどあっという間に僕は眠ってしまった。


翌朝、ベッドから起き上がった僕は、こう言った。

「滅茶苦茶喉が痛い。身体も熱い。節々も痛いョ………」

完全に発熱してしまいました。およそ2年ぶりの発熱。正確に言うと、2年前の発熱は風邪ではなく、コロリでした。初めてコロリに罹った僕は、ベッドの中でサッカーWカップの中継を見ていた記憶が残っています。

僕は覚悟を決めました。
スマートフォンをタップ。はあぁ…とため息ひとつ。

「じ、常務。おはようございます。すみません。熱が38.8°の為、本日はお休みさせて頂きます。本当に申し訳ございません」


僕は朝一番で病院に行った。

2時間待って診察を終えた。単なる風邪で、コロリではなかった。

薬局にて処方箋を購入すると、僕はお弁当屋さんに行って、お昼用のから揚げ弁当と、夕飯用の幕の内弁当を購入。さらにコンビニに寄ってポカリスエットとグミ、そして普段滅多に食べない『エクレア』を購入し帰宅した。


翌朝、僕の熱は下がっていた。身体の調子も良い。やっぱり病院の薬は効くね。最高だネ。

僕は部屋の窓をOpen。

「蒼天よ…TAKAYUKIはここに復活致しました。本日、蛸禿商事との商談に臨みます。どうか吉報を待たれョ。それでは、えい、えい、オー!」


このあと無事に出社した僕は、蛸禿商事との商談に参加。


商談成立となりましたとサ。


みなさん、季節の変わり目、風邪に要注意です!!!




【了】


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