数字 VS 体感 ~ 確かめることを大切に。
二十四節気の暦の上では立秋をすぎましたが、連日の暑さは続きます。
ニュース番組で流れる、最高気温が36,37,ところによっては39度、40度という数字を見聞きするだけで気が滅入ってしまいます。
37、38度と言えば、平均体温以上。
病気で発熱した時の体温と同じなわけで、なんともすごい世界です。
ただ、数字としてあらわされると、くっきり、はっきり分かりやすく、判断材料にしやすいですが、そこに落とし穴もありそうです。
たまたま歩いているときに、靴紐がほどけていることを発見。
屈んで紐を結びました。
すると、猛烈な熱気が地面~アスファルトから昇ってくるのを感じました。
気温的には、30度台でも、熱を吸収したアスファルトやコンクリートは40度を超えます。
立って歩いている分には、あまり気になりはしませんでした。ちょっと、足元に熱気があるかな・・・ぐらい。
しかし、例えば、ベビーカーの中にいる赤ちゃんやとことこ歩く、背の低い幼児たちからすると、地面からの距離が近い分、もろその熱気を浴びる、感じることになります。そう、大人の私たち以上に熱さにさらされます。
そんなことは地面に近づいて、紐を結ぶまで気付きませんでした。
逆もまた然り。
37,38度と言っても、日陰に入るとかなり涼しさを感じます。
また、風があるだけで随分と体感温度は違います。
湿度の高さでも同じです。
さわやかさを感じる時もあれば、生暖かい風で、ムシムシしている時もあります。
天気予報の気温がでたらめと言うことではありません。
しかし、情報としての数字(気温)と自分が体感する事、調べる事の間には大きな差があります。
検索すれば、たくさんの情報がヒットする世の中ですが、お店や料理の情報は得られても、味やにおいは分かりません。
メールやラインで、顔文字や明るい表現を読んでも、本当の感情は分かりません。むしろ、表現によっては誤解すらされます。
報告書の文字だけでは分からない事、見えてこない課題があります。
現場に行き、そこの「空気」を感じて、気付くこと、理解できることが多かったりもします。
自分で調べたり、体感したりすることを疎かにしてはいけないなあと思います。
何でも疑っていくことがいいわけではありませんが、特に自分にとって大事なことほど、この体感や調べる事、もっといえば、自分の心の声を聞く(自分との対話)を大切にしていきたいなあと思います。
そして、そういう積み重ねによって、だんだんと何が真実で、何が偽物か、見極める目も養われていくのかなあとも思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです