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掃除の会に参加して学んだこと32~細分化することで、ステップアップできることを学ぶ    

 毎月1,2回、公園や学校などのトイレを掃除させてもらっています。
 一口にトイレ掃除と言っても、掃除する場所や掃除する箇所はたくさん、たくさんあります。
 例えば、次の通りです。
 
 蛍光灯
 換気扇
 小便器
 大便器
 手洗い場(水槽)
 壁
 床
 個室の梁・・・。
 
 開始前は、徹底的に掃除をしようと意気込んではいますが、やはり、さすがにたくさんありすぎると気持ちも萎えます。
 あるいは、普段掃除がされていなくて、激しい汚れを目にした時は、どこから手を付けていいのか・・・と途方に暮れる時もあります。
 
 それでも、動き始め、器具を取り外したり、掃き掃除をしたり、スポンジで便器を一通り拭いたりするなどの具体的な行動~「手を付ける」と不思議とやる気が出てきます。
 さらに、自分が担当した掃除場所を「細分化」して、一部分、一部分をきれいにしていくと集中力も増します。

 掃除の会に参加している人は、それを「きれいを広げる」と表現されています。

 特に汚れが激しい便器は、おおざっぱに全体を拭いたり、磨いたりしてもなかなかきれいになりません。そんな時は、例えば、一辺が10cm、時に5cmぐらいを目安に、その一部分だけを徹底的に磨き、ピカピカにしていきます。すると、範囲が限定されることで、より力を見れて磨けます。また、ピカピカになると、その磨いた部分と磨いていない部分との差がはっきりして、気持ち的に「ようし、ではその隣の部分(一辺が10cmの正方形部分)をきれいにしよう~」と気持ちが高まります。その繰り返しで、気付くとあっという間に2時間が経過していた1ということはよくあります。
 
 例えば、便器などでも、「尿こし」「へり」「側面」「水を流す部分」「水を流すボタンの部分」・・・とさらに細かく分けると局面が限定されます。そうすると、範囲がしぼられて、自分の力を「ぶつける」ことが出来ます。
 
範囲を限定した方が、どうきれいにするか、激しい汚れにどう対応するか、こうやって

「細分化する」ことは、問題解決のための動きが出やすくなります。そして、問題解決力も高まります。

 問題解決の手順は、大まかに言って通りです。

・問題の原因を洗い出す。
・原因について、分析する
・問題解決のための打つ手を洗い出す。
・最適な方法を選択し、実行する。

 掃除でも、スポンジで汚れが落ちなければ、次の道具(ナイロンたわし、サンドメッシュ)などを選択します。
 また、便器のふち回りなど、掃除しにくいところは、サンディングブロックと言う、サンドメッシュを固定するためのコルクを使用します。
 場所や材質によっては、真ちゅうブラシというかたい道具で磨いた方が汚れがよく落ちる時もあります。
 こんな感じで、場所が細分化・限定されているほど、どう対処したらいいか、考えも浮かびやすくなります。
 
 相撲を見ていて、迫力を感じるのは、お相撲さんがあの直径4m55cmの円の中でぶつかり合うからだと思います。

土俵という限られた場所、局面が限定された場所でぶつかり合うから、あれだけ激しい当たりになるし、迫力も出てくるのだと思います。

あの土俵が、限定されていなかったら、どこまでも範囲が広かったら、あれだけの迫力や相手をどう倒すかという技の数々は生まれなかったのではないでしょうか。

それと同じだと思います。

 限定されるからこそ、力を出していけるともいえます。
 
 掃除の中で、局面を限定する事、細分化することの良さや方法を学ぶと、生活の中にも自然と生かされていきます。
 
 特に、何か心が落ち着かない、気分がもやもやする時や、いまいち、やる気が出ない時は、タンスでも本棚でも、あるいは食器でもいいので、片付けて、整理整頓すると自然と気持ちが整ってきます。
 まず、1か所、範囲は狭くてもいいので、限定して徹底的に綺麗にすると、生活にリズムも生まれてきます。 

様々な学習も「細分化」するとマスターしやすくなります。

 例えば、クロールも、「けのび(浮くフォーム)」「バタ足」「水をかくフォーム」「息継ぎ」など細分化して、一つずつマスターした方が、上達が早いです。
 
 ピアノも何小節かごとに部分練習します。
 
 習字も一文字だけとか、1本の線だけの練習をしたりします。
 
 これらも細分化を活かしていると言えます。
 
 私は「一人新聞」をつくって、いろんな方と交流しています。
 郵送するために、封筒を準備しますが、何十通ともなると、宛先や名前を書くだけでも大変です。
 パソコンで作れなくもないですが、ちょっとした隙間時間で作ろうと思うと手書きの方が早かったりもします。
 そして、名前だけ、宛名だけなど、ここでも「細分化」することでやる気を保っています。書く前は億劫なところがありますが、書き始めると、そのままの勢いで全員分を短い時間で仕上げることもできたりします。
 
 何から手を付けたらいいか分からない、なかなかやる気がわかない時は、「細分化」をして、まずは、ちょっとでいいから手を付けてみると意外とやり切れたりすることが多いです。
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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