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掃除の功徳② ただものではない、レレレのおじさん

2500年前にお釈迦さまが、「掃除というものは素晴らしい!」と、」掃除の功徳として、次の5つが説かれています。
 
1 自心清浄(自分の身もこころが清らかになる)
2 他心をして浄からしむ(他の人~見ている人の心を清らかにする)
3 諸天歓喜す(この世のすべての存在がいきいきとする)
4 端正の業を植ゆ(周囲の人の心も物事も整ってくる)
5 命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)
 
 5番は、実際に経験していないので、確信を持って言えません(笑)が、「1~4」は、共感できます。また、多くの人が実際に自身の経験から発信しています。
 
「2」について考えてみます。
 
掃除をしているだけ、とくに嫌々掃除をしているだけでは、「見ている人の心を清らかにする」ことはできないと思います。
むしろ、その仕方なく掃除している、嫌だなあという思いが伝わってきます。
人間は五感から入ってきた刺激に影響を受けるので、いくら掃除をしていても、その嫌々感が伝わっては、清らかな心にはなりません。

一生懸命、それこそ体験に没入したかのような「心身一如」的な掃除が、それを見ている人に感動すら与えます。
 
そういえば、赤塚不二夫さんの「天才バカボン」のアニメに出てくる「レレレのおじさん」は、いつも箒(ほうき)を持って掃除をしています。

町を掃除しながら声かけ運動を実施しています。

お釈迦様の弟子の一人に周梨槃特(シュリ・ハンドク)がいます。
釈迦の中で、最も愚かで頭の悪い人だったと伝えられています。
あまりの愚かさに悩み、ここにはいられない・・・とお釈迦さまに相談に行くとこう言われたそうです。

「自分が愚かだと気づいている人は、愚かではない。
 自分が賢いと思いあがっている人こそ愚かなのだ。」

そして、一本の箒を渡したそうです。
 
それから、シュリ・ハンドクは「塵を払わん、垢を除かん」と唱えながら一心不乱に掃除をし、ついに悟りを得る(仏意を体得する)までに至りました。
 
掃除の力を感じさせるエピソードでもあります。

皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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