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お金のある人はどんどん使って下さい。『金を使うならカラダに使え。』

堀江貴文さんの本です。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・週間・考え方、という副題も付いています。
堀江さんが健康への意識を高くお持ちだとは、全く存じ上げませんでした。果たしてどんな認識をしているのか、そして現状はどのように考えているのかを知りたくて読んでみました。

田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師です。

この本の主題。カラダこそが究極の資産だ

老化は克服できる

今や、老化の仕組みまでもが遺伝子レベルでわかりつつあるのだ。欧米の医学界では「老化は病」とも言われ始めている。老化は身体のあらゆる組織の機能を低下させ、それが病気を引き起こすからだ。
僕も有識者に話を聞くなかで「老化は病気。病気ならば克服は可能だ」と結論づけた。

はじめに

情報を知るなら、早い方がいい。

研究者から情報を得て、僕が実際に試したもののなかには、正直、本当に効くかどうか判断できないものもある。それでも試す理由は、たとえば10年後に結果が「良い」と分かった場合、試していなければ、その10年を僕は後悔するから。

はじめに

私の感想と、勉強になったこと。

概ねで同意。だけどお金かかるね。

私は高齢者の方と多く接する仕事なので、老化について考えることが多くあります。そして、「もっと早く手を打っておけば、、、」と思わされることが非常に多くあります。

発病・発症してから回復することは簡単ではありません。高齢者になれば、なおさらのことです。早期発見のための検査を受けたり、発病・発症することを防いだりするほうがよほど効率は良いと実感しています。

しかし、レベルの高い検査・治療を受けるとなると、どうしても費用の問題が発生します。この点に関しては、私は投資できるものに限りがあるため参考にしにくい面を感じました。
「費用に限りがあるからこそ予防に投資すべき」とも言えるのが悩ましいところです。

国の制度を認識する必要性

本書でとても驚いたことは、他国の医療制度とその認識です。
国によっては、決められた検査を受けていないものは結構保険の適用が受けられないこともあるそうです。検査だけでも高額の費用がかかるような国もあります。

日本は国民皆保険制度があるので、様々な検査が保険適用の対象です。
これって、とてもありがたいものなのだと再認識しました。
早期発見することで、治療の負担は大きく変わります。
金銭的にも身体的にも時間的にもです。

そして個人で健康診断を受ける機会が少ないことは、改善の必要性を感じます。働いているうちは、会社の制度で健康診断を受ける機会がありますが、退職するとそれがなくなってしまいます。
体調を崩しやすい(検査の必要性と重要性が高まる)タイミングで検査から遠ざかってしまうことは、とても勿体ないことだと思えてなりません。

感覚器官の衰えが認知症のリスクになる

視覚や聴覚、嗅覚などが衰えてくると認知症のリスクは上がる傾向があるそうです。
言われてみれば、楽しいことをしていても感動しにくくなってしまうとしたら納得です。感動が薄れれば、行動の意欲も湧きにくくなるでしょう。
その先には認知症やあらゆる老化リスクが待っている、と言えるのです。

老眼を始めとした感覚器の症状は、50代にもなれば当たり前に出てくるでしょう。画面を見る機会の多い現代人には、もっと早く症状がでても不思議はありません。
私は歯医者しか検診の習慣がなかったので、認識を改めようと思います。

検査を受けてもらうには、どうすればいいのかを考える

本書のなかで堀江さんは、「『(ポイントなど)得した気になるなにか』を与えれば、きっかけになるかも知れない」としています。
それも一案ですし、選挙の投票率でもおなじようなことが提案されていた用に思います。

それよりも私は、
「検査を受けることは、世のため人のため、医学の発展のためになる」
と提案したいと思います。

検査を受けることで、それだけ多くのデータが取れるのです。定期的に検査を受けていれば、経過観察のデータもどんどん蓄積されていきます。

どんなに期待のもてる仮説があろうと、データを取って検証がなされないままでは、あくまで仮説で可能性止まりです。
研究を進めるには多くのデータが必要です。多ければ多いほどよいのです。

「定期的に検査を受けて、医学の進歩を応援してくれませんか?」
国がこんなメッセージをくれたら、私ならその気になっちゃいますね。

もちろん費用面で考えても、検査を受けて早期発見・早期治療は有効です。患者さんの自己負担だけでなく、高騰する医療費の問題にも一役買うのです。
「個」のお得感と、「社会貢献になる」という自己効力感の両面があれば、検査を受けるきっかけになるんじゃないでしょうか。

堀江さんのようにお金のある方には、どんどん検査や治療を体験していただいて、医学の発展に寄与してもらえたら。
他力本願スミマセンね、庶民なので許してね。

今日はちょうど敬老の日でしたね。
敬ってもらえるような年齢の重ね方をしていきたいものです。大好きなライブに行けるよう、体力や視聴覚の維持は必須ですね。

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